昨夜からのニュースで、安部総理は東京電力に変わって国が、汚染水対策行うと報道され始めた。
そのニュースの背景に、汚染水タンク群が簡単なパイプで連結されている映像が流れていた。
構造計算のプロではない私が見ても、こんな形での連結など考えた技術者しか東電には居ないのかと驚いた。
連結されたパイプに衝撃緩衝装置が無い。パイプの伸び縮みや、地震時の衝撃を吸収する方法が検討されていない。
化学コンビナート等では、一定の間隔でU字状の衝撃緩衝装置が装着されている。
構造物や、建設物は常に動いているという考え方は、新潟地震以後特に建設構造物や、プラント等で採用され始めた。 特に液状化による不均等沈下対策には研究がなされ地盤改良工法が開発され使用されている。
今回の汚染水漏れのニュースの中で、そういった工法が何れも検討されず、基礎コンクリートの亀裂段差現象や、連結パイプからの汚染水漏れ発生したことは当然に起こった現象なのだ。
写真に見られるタンク群は互いにパイプで繋がれている。 このタンク群が、今後冬を向かえ、タンク本体の収縮が起こった時に、その収縮分が連結パイプに多大な力を加へ、連結部分の強度の不足したところから順次破壊されていく。
一年、二年と経年する度に疲労し、「疲労断裂」が発生する。 現に先日、このパイプのジョイント部分から、水滴が落ち始めているとの報道が為された。
タンク側のバルブを閉めて、応急処置されたようだが、おそらく政府機関の中の、基本的知識を持った人間がその事に気付き、今回の安部総理の決断になったのであろう。
「原子力」に関するいろんな機関がありながら、一番基本的欠点を指摘できない。
所詮デスクワーク人間ばかりが、集まった集団の欠点が現れた。
化学コンビナートの現場で、数々の事故を経験した現場人を委員に入れるべきである。
それだけでいろんな事が解決できる。 事故処理は先人に学ぶべし。
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