藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

山椒の木は、果たしていつ姿勢を治すだろうか。

2021-10-31 11:51:24 | 日記・エッセイ・コラム

 アボカドの新芽君より、もっとひどく曲がってしまった「山椒の木」。

     

 鉢を回転させてから幾日で姿勢が修正されるだろうか。 曲がるのに約三週間として、元の姿勢に戻るというより、南に向き直すのが幾日かかるだろうか。 昔の事だが、山師の棟梁に聞いたことがある。 一本の木が成長するのに、どの様に成長するか誰も語らないが、それは並大抵ではないという。 一本の木が成長過程で、枝がどの向きに出ているか観察すると、十二年で一回転するという。 その話を聞いた時、嘘だと思ったが、長じて大人になり、建築関係の仕事をしていると、古い大きな木造建築などに出会うと感じられてくる。 松の大丸太の梁が有ると、その梁が四十年以上たつと、斜めにひび割れが生じてくる。 木が育った環境が其処に出てくるのだ。 主に針葉樹の特徴のようだ。(これは私の感想) 確かに、全ての枝がまんべんなく日に当たらないとまっすぐな良い木にはならない。 良く切り株を見たら、東西南北が判るというが、そのような木は、密集して植えられて、上に伸びる事だけに集中させられた木だ。 例えば、防風林などがそうである。 本当に良い木は、互いに十分な空間が無いと育たない。 それをするために、間引きを行うのだ。 北山杉などが良い例で、これらの年輪は均一である。だから製材しても美しい。 その様な手入れの出来る人材が、無くなりつつあるそうである。 何時の日か、日本の山も荒れ果てて、曲がりくねった木ばかりになるのだろうか。

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