藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

深山 霞の「霞的心」  思い出す子供の頃の日々

2013-03-14 15:49:10 | 社会・経済

Photo 上関の海 この港の風景は嘗て、「NHK」朝の連続ドラマ「鳩子の海」の舞台になった海である。 主人公「鳩子」は、原爆のショックで過去の記憶を失い、上関の親戚で成長していく過程を一年間にわたり放送された。

 世の中、皮肉なものである。 嘗て平和を求め、核廃絶を訴えた連続ドラマの地が、「原発誘致運動指導者」の町長を先頭に中国電力に「原発建設」を働きかけている。 わずか67年前この地にも、原爆犠牲者が幾体となく流れ着いた地なのである。 その多くが身元不明者で、この地のお寺で供養され、無縁仏として平和公園に祀られている。

 山口県知事は先の県議会での答弁の中で、「総理足下の県がエネルギー政策の協力を行うことは当たり前だ」と発言しその言葉、「足下」について県民から大きな批判が起こり始めて居る様である。 地方自治の時代と言われる中での県知事の発言に相当批判が起きたようである。 いくら保守大国「山口県」でもこれはいささかの感がある。 

 上関といえば子供の頃、父親に連れられ柳井の港から漁船に乗せられて、船釣りによく連れてこられた。 懐かしい場所である。 この瀬戸内海という閉塞された内海に「原発建設」など誰が考えたのか。

Photo_2 本土と長島を結ぶ上関大橋である。

 上関大橋の上から、北東を望めば「周防大島」の向こうには「米軍岩国基地」「航空自衛隊岩国駐屯地」。

 確かにこの地なら、北朝鮮からの破壊活動に対しては万全であろうと思われる。 この感覚は、私だけの物だろうかと思ってしまう。

嘗て「島根原発1号機」の建設に参加した私は、当時からこの原発はいつかソビエトや、北朝鮮の軍事目標にされるであろうと思っていた。 海からの攻撃は容易くできる。 ただ今までに、日本からの資金提供が欲しい北朝鮮が、その気の成らなかっただけなのである。 それくらい危険の地に「島根原発2号機」は間も無く完成する。

中国電力は、海側の防潮堤を東北地震以後、25m嵩上げした。 何の為?。かつてこの地は柿本人麻呂の時代、巨大地震に見舞われ、浜田市内で海底が4m隆起した事が知られている。 その時の津波は、10mであるから嵩上げなど必要ないはずであるが、嵩上げされた。 海からの大きな目隠しの中に「原発」はその姿を隠した。 無駄なことをするものである。 隠せは済むことではない。 

上関原発の発想といい、中国電力の経営陣には科学的に物事を判断する事のできる人材が存在しないようである。 否、「事故が起こっても国がなんとかしてくれる」 位の軽い気持ちなのであろう。 お金がかかれば、電気料金に上乗せすれば済むだけだ。 アメリカス・リーマイルド島の原発は停止するようである。 火力発電の方が単価が低いことが原因のようである。 「核兵器」の大量保有国アメリカでは、核物質のこれ以上の生産はかえって保管費用など考えると国家財政に影響してくるらしい。

日本も、これから使用済み核燃料の保管を何方がなさるのか、大きな目を見開き見つめることにしようと思う。

コメント (2)
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