藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

拝啓、秋田市長様

2012-11-07 00:03:22 | 社会・経済

拝啓秋田市長様

大学設立不許可さぞやお腹立ちでしょうね。しかし、遠く広島から秋田市の行政を眺めるに、秋田市の従来的発想の大学構想であるところが、問題なのです。

秋田市に今必要である事と共に将来の秋田市のビジョンが見えてこない計画としか思えないのです。

昭和41年に広島市立大学の設立案を作成した時、郷土の誇りと共に、広島の運命を勘案した結果が現在の広島市立大学なのです。学長は、常に世界で第一線の学識を持つ人間が在籍してきました。

何故なのか。広島市立大学は、全ての教育の原点が、「平和」教育なのです。それは哲学であり、美術であり、人間形成の場であるのです。

そうしたビジョンが秋田市にあったのか疑問に思っています。不許可になった、他の大学も同じことが言えるのです。

学校法人の組織防衛の為の学部再編であったり、金儲け主義の大学新設であったり、教育の本質から外れ理論。それを誘導した、文部科学省の役人。慣例化された審議会。審議会は形骸化し互助会と言ったほうが良いほどです。

私は秋田市に大変興味を持っています。もし今回申請された大学の学部が、薬学部であったら、私も支援したかもしれません。自然が残る秋田県は、漢方薬の宝庫であると思うのです。秋田県が持っている特色を生かしながら、世界に貢献できる分野こそ、秋田市と秋田県を活性化していくのではないでしょうか。田中真紀子科学文部大臣の決断やよし。

私立救済のための公立大学の定員削除等不要である。経営母体さえ確立されていない、学校法人。一度作れば、補助金が出る等甘い考えが其処に見える。

建設資金も、日本財団や、自転車振興会、等々博打の売上金を当てにしての大学など教育者が考える方法ではない。

広島市立大学設立時には、議員が行政と力を合わせ、経営の為の広島市からの助成金のあり方を十年かけて検討していただいた。結果、大学設置を全会一致で可決された。

それに引き換え、広島市民球場の建設は、今市民から非難が出ている。県営球場の改修で賄い、現在地にはサッカーグランドを作るべきであったとの意見が出始めたのだ。私もその案こそベストの案であったと思う。あるいは、広島西飛行場に、両施設を建設すべきであったように思う。マリーン施設と共に、市民の周辺部施設としての地区の建設こそ大事ではなかったか。

市長の人気取りの政策が、2年たってみると、丸見えに成ってきたのである。

大学経営の大半が、卒業後の就職斡旋になっているという。その様な他人の力で就職しても定着するわけが無い。

職業の選択は自らの人生を決める行動である。大学の力など不要という物だ。

ただ一例だけ感心した例を、私は知っている。私の小学校の同級生で、広島大学文学部を卒業するに当り、進路指導の担当者から、就職せずに自分の甥との結婚を勧めたそうである。

ベストマッチの相手であった

コメント (2)
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