FX寺子屋 by 葛勝老師

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ユーロの失業者数は過去最悪状態。

2012-07-31 18:59:07 | 日記
<ユーロの失業者数は過去最悪状態>
欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタットが31日に発表した雇用統計によると、ユーロ圏17カ国の失業者数は6月に10万人以上増え、過去最高に達しています。 欧州中央銀行(ECB)が8月2日に開かれる理事会で行動を起こすよう、圧力を加える材料となった。

ユーロ圏6月の失業者数は12.3万人増え1780.1万人と、1995年の統計開始以来で最多となっています。 6月の失業率は11.2%で、5月の失業率も当初発表された11.1%から11.2%に修正され、いずれも過去最高水準に並んだことになります。

ユーロ圏経済のてこ入れを試みてECBが追加金融緩和に踏み切るかどうかを判断する理事会を8月2日に控え、高い失業率が明らかになった。 ECBは6月に政策金利を過去最低の0.75%に引き下げたばかりで、全体として追加利下げはまだ予想されていない。

一方、ユーロスタットが同日発表したユーロ圏7月の消費者物価指数(CPI)は、ECBが好むインフレ水準を引き続き上回った。 ECBは2.0%をやや下回る水準を目標としているが、7月のCPIは前年同月比で6月と同じく2.4%上昇しました。

失業者数の増加は、ユーロ圏の債務危機が一般市民や経済全般にどれだけ影を落としつつあるかを示す、動かぬ証拠であり、債務水準引き下げを目的とした歳出削減や増税に加え、個人や企業の低調な景況感がユーロ圏全域で景気を鈍化させている。 

ギリシャやポルトガル、スペインなど債務危機の中心にある国々を含め、ユーロ圏では6カ国がすでに景気後退(リセッション)に陥っています。 

筆者が予言している9~10月のユーロ発金融パニック説、さて何処の国が引き金となるのか目が離せない状況には変化はありません。