闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

転居と再就職に成功したが…

2009-08-30 16:15:58 | 住めば都
27日、ぶじK堂に転居しました。
また、アルバイトの再就職も決定しました。
ただしNTTのミスで、現在、自宅からネットにアクセスできません。またメールの受信もできません。このため、この投稿はK堂駅前のネット・カフェから行っています。
自宅に光が接続されしだい通常の投稿を再開しますので、悪しからず。

「いい子ちゃん」風に面談の質問をかわす

2009-08-25 23:37:45 | 求職日記
新しいアルバイトの採用面談の結果を気にとめてくださる方もいるとおもうので、その様子を簡単に記しておこう。

暑いせいか、このところいつもかなり早く目が覚めるので(そういうときには翻訳をすることにしている)、今朝も目覚ましはかけなかったのだが、そのせいでとんだ寝坊をしてしまった。昔やっていた仕事のことやそのときいっしょだったひとが夢に出てきて、これはおかしいとおもったら、もうスーパーの早番のための出勤時間を過ぎている。10分ほどであわててしたくをして、部屋を飛び出す。
結局スーパーには15分ほど遅刻してしまったが、朝はアルバイトしかいなかったので特におとがめはなし。仕事そのものも今日は比較的ひまだった。ただし急に起きたせいで、体がなかなか目覚めてくれない。けだるい感じでしごとをこなした。

夕方、仕事が終わるとスラックスを履き替え、ネクタイをしめて面談の会場へ向かう。面談までは少し時間があるので、腹が減ってはいくさができないと帰りがけにスーパーで弁当を買い込み、面談会場に近いデパートの屋上でそれをひろげる。しかし食欲がなく、弁当が半分も食べられない。

さていよいよ面談。受付で名乗ると、交通費がわりといってプリペイドカードをわたされた。とりあえずは優遇されている感じでほっとする。今日、募集に応じて来たのは10人程度で、それが過去の経験等に応じていくつかの面談ルームにふりわけられる。私が招じ入れられたのはとりあえず経験者の部屋だろうか。簡単な筆記試験を受けながら面談が進行した。面談では、以前なぜこのアルバイトを辞めたのか、そしてなぜまた同じアルバイトを志望したのかきかれるとおもって、いろいろとこたえを準備していたのだが、そうしたこみいった質問はなく、わりとあっさりとした感じ。適当に「いい子ちゃん」風に質問をかわした。それがどうでるかはわからないが、明後日には正式な結果が判明するとの説明を受け、会場をあとにした。

面談が終わった開放感から、まずはタワーレコードに行ってCDでも買って帰ろうかとおもったが、転居があるのであまりむだづかいしない方がいいとおもいなおし、それでも伊○丹によって、これなら実質的だと、新居で食べる新米を買って帰宅した。
戻ると9時近くになっていたが、とりあえずビールをあけ、残っていた弁当を暖めて遅い夕食にした。

まずはこの関門を乗り切らなくては

2009-08-24 22:13:00 | 求職日記
今日はスーパーのアルバイトは休みだが、転居を前にいろいろとあわただしい一日だった。

午前中にまず、電力会社等に連絡をいれ、転居にともなう電気の閉鎖確認の打ち合わせ。転居の連絡自体はもう済んでいるのだが、現在すんでいるマンションがオートロックで、いったん転居してしまうと検針の担当者が外部から入れなくなるというので、最後に何時に部屋を出るか、細かい時間まで電力会社と打ち合わせなくてはならないというのがわずらわしい。
また、現在の部屋が手狭で、近くにトランクルームを借りて部屋に入りきれない荷物を預けてあるので、その解約も連絡。
これからは近くの大学生協が簡単に利用できなくなるので、昼からは生協に出かけ、翻訳を少し多めにコピーし、製本する。
それが済むと、コインランドリーに最後の洗濯に出かけ、あわせてクリーニング店に預けてある洗濯物をうけだし、最後の洗濯を依頼(仕事用のYシャツ)。洗濯を待つあいだ、パン屋でアイスコーヒーを飲んですごす。おそらくこれも最後であろう。そういえばこのパン屋も、いつの間にか男子学生のアルバイトがみなやめてしまい、アルバイトは女性だけになっている。
部屋に戻って、今度は翻訳のコピーを数部、知り合いに送る。
それから部屋を少し片付けているあいだに夕方になったが、なんだか雑然とした気分で、落ち着いて夕飯を食べる気がしない。それでも冷蔵庫のなかを少しでも空にしたほうがいいとおもいなおして、冷蔵庫の残飯で夕食。
その後、人に見られたくないビデオなどを箱詰めし、ほんとうは本などももう少し箱詰めしたかったのだが、部屋が狭くてあまりたくさん箱詰めすると、今度はその箱を置く場所がない。このためあとはなりゆきということにして、とりあえずスーパーからわたされた退職届を書く。
書いているうちに、これでほんとうにすべてはうまくいくのだろうかと少しずつ不安になってきた。音楽を聴いても落ち着かない。そんなこんなで多少ぼんやりし、今は気をとりなおしてPCに向かっているのだが、気分が落ち着いたら今度は次の職場用の履歴書を書かなくてはならない。
さて明日の夕方はその次の職場の正式な採用面談。
どんなに忙しくても、まずはこの関門を乗り切らなくては。

たまにはフランス語を

2009-08-22 00:42:54 | 翻訳への道
たまにはフランス語も翻訳しなくてはならない。しかし今日読んだ箇所は、スーパーのアルバイト(今日は、数日前に買った商品に欠陥があり機能しないという客とメーカーの連絡をやらされた。しかしこれは、入社後半年のアルバイトにやらせるべき仕事なのだろうか?)で疲れた頭には、超難しかった。

D'ailleurs, si, dans toute nation, l'état de conservation est un état dans lequel il est presque impossible de se maintenir ; et si le terme de l'aggrandissement d'un empire doit, ainsi que le prouve l'histoire des romains, être regardé comme un présage presque certain de sa décadence ; il est évident que chaque nation peut même se croire d'autant plus autorisée à ces conquêtes qu'on appelle injustes, que, ne trouvant point, dans la garantie, par exemple, de deux nations contre une troisieme, autant de sureté qu'un particulier en trouve dans la garantie de sa nation contre un autre particulier, le traité en doit être d'autant moins sacré que l'exécution en est plus incertaine.

ちなみに、この部分の英訳は次のとおり(Eさん、ありがとう)。

Besides, as it is almost impossible for any nation to preserve itself, and as limiting the aggrandizement of an empire must, as is proved by the history of the Romans, be considered as an almost certain presage of its decay, it is evident that each nation may even believe itself the more authorized to make those conquests that are called unjust, as not finding, for instance, in the guarantee of two nations against a third, as much security as an individual finds in his own nation against another individual; the treaty relating to it ought then be much the less sacred, as its execution is more uncertain.

結局、原文でもっとも難しかったのは、なかほどの「injustes, que, ne trouvant point」の「que」をどう解釈するかで、はじめ、「d'autant plus autorisée … que(○○よりもますます権威づけられる)」と解釈しようとしたがどうも無理があり、次に、「il est évident que … que …(○○も△△も明白である)」で切り抜けようとしたがこれも不自然で、ああでもない、こうでもないと一時間ほどなやんでしまった。最終的に、これは「parceque(なぜならば)」の省略形ではないかとおもいつき、それでいくことにしたしだい。ちなみに英訳はこれを「as」の一語で移しかえており、私の考えに近い。
散々苦労してこしらえあげた仮の訳文は次のとおり。ちょっとぎこちない訳文でお読み頂くには恐縮だが、ご参考までにその直前のパラグラフから入れておく。

     ☆     ☆     ☆

「(諸民族に正義についての一般的観念を適用していたときに、私の精神は疑問を次の点に要約していた。なにゆえ他の人民とのあいだに取り決めた条約に違反する人民は、社会と取り決めた協約を犯す個人よりも断罪されないのか、また民衆の臆見にしたがえば、なにゆえ不正な征服が民族の評判を落とす程度は、盗みが個人の値打ちを下げるよりも少ないのかの理由を次に見出すためには、私の記憶に、あらゆる時代にあらゆる人民によって犯されたすべての条約の一覧表を喚起するだけで十分であると。こうした条約を考慮に入れないと、すべての民族は、混乱と災禍の時代を、自分の利益のために隣人を攻撃し彼らを征服するか、あるいは少なくとも自分を害しない状態におくために利用する大きな蓋然性がつねに存在するのが私にはわかる。ところで個々の民族は、歴史に学び、犯すことに利益がある条約への違反は、まさに休戦条約でしかないすべての条約の暗黙の条項であり、したがって、隣人をおとしめるのに都合のよい機会をとらえながら、民族は隣人の先を越すことしかしないと納得するほど、この蓋然性は十分に大きいと考慮することができる。なぜならば、すべての人民は、自分を不正義という非難もしくは隷属のくびきにさらすことを強制されて、奴隷もしくは主権者であるという二者択一に還元されるからである。)
 そのうえすべての民族において、もし現状保持の状態が維持することがほとんど不可能な状態であり、またもし大国家の拡張の限界が、ローマ人の歴史が証明しているように、その退潮のほとんど確実な前兆と見なされなくてはならないならば、ひとが不正と呼ぶこうした征服によって、個々の民族が、自分たちはますます権威づけられると思い込むことさえできるのは明白である。なぜならば、たとえば二つの民族の第三の民族に対する保証のなかに、個人が民族の保証のなかに他の個人に対する安全を見出すのと同じだけの安全をすこしも見出さないとき、保証条約の執行は不確実であり、またそれ以上に、その条約が神聖化されることはより少ないはずであるから。」

転職に滑りこみセーフ

2009-08-20 01:10:31 | 求職日記
新居の契約もぶじ済んだので、今日(19日)はまず、友人とルームシェアにかかわる経費の最終的な話し合いをしたのち、家具やいろいろなモノの配置を仮決めし、転居のスケジュールをつめた。2カ所から転居してくるので、引越しには月末の二日をあてることで相談もうまくまとまった。転居先は広いし、私も友人もモノはあまりもっていないので、工夫すればなんとかうまく入りそうだ。
考えてみると、ゲイであることをカミングアウトするかどうかは別にしても、中年の独身男が二人でテラスハウスをシェアしようというのだから、一般的に考えればかなり奇妙な話だとおもうが、「アート系」を強調して速攻したせいか、その点はこれまでほとんど問題となることなく、転居準備までスムーズにことが運んでいる。それで大丈夫だろうかといらぬ心配をするよりも、周囲にその状態をあたりまえだとおもわせるよう、引き続き努力しよう。
さて転居の問題が一段落したので、今度は休むまもなく転職の話をつめなくてはならない。

    ☆    ☆    ☆

先日、転職予定の会社の担当者から、入社時期が少し遅れてもかまわないという内諾をもらったのをうけ、現在のアルバイト先であるスーパーとその線で話し合いをし、この点に関しては9月下旬の退職でぶじ話し合いがついた。退職理由はあくまでも「転居」である。しかしその後、スーパーの9月のシフトがなかなか決まらなかったためにこちらの予定のたてようがなく、転職先への連絡がそのままになってしまって、このところずっとそれが気になっていた。
それが前日ようやくシフトが出来上がったので、それを受けて転職先に電話を入れ、9月の予定を申告すると同時に、正式な入社手続きの仕方を教えてもらった。
それから急いで、教えてもらったばかりのその会社の総務部に電話を入れ、入社(再入社)に必要な手続きを相談した。その手続きが、スーパーのシフトとバッティングしないでスムーズにいくかとても不安だったのだが、いちおう月末に正式な面談を入れてもらい、その後入社手続きを行うということで、とりあえずこれもぶじに決着した。
すべりこみセーフという感じだ。

新居の大家さんと会う

2009-08-17 22:27:39 | 住めば都
今日はK堂の新居の契約日だ。昼前に友人とともに不動産屋に行き、ぶじ契約を済ませた。今回の物件に関しては、ともかくすべてが速攻ですすんでいる。
昼食は友人とともに不動産屋の近くの中華で済ます。
友人とは新宿駅で別れ、それからJRで御徒町に出てまずはすっきりと散髪。それから上野のヨドバシカメラで、エアコン、洗濯機などの売り場を見る。続いては上野駅前の印刷屋で、新しい住所を記した名刺を注文。このあたりのコース、買い物に便利といえば便利だが、ただそれだけのことであって、あまり好きなコースではない。上野周辺のこのゴミゴミとした感じも、私の転居理由のひとつにはなっている。
さてそれから部屋に戻ってNTTなどに転居関連の電話をいれる。
夕方、不動産屋に新居の内部を再見させてもらう約束になっているので、電話が済むとK堂に移動。契約当日のためまだ鍵をもらっていないので、不動産屋に部屋を開けてもらって内部を実測し、モノ(おもに本棚)をどのように配置するか検討した。ちなみに、最初に内見したときに問題になった冷蔵庫スペースに冷蔵庫がうまくおさまるかは、きわめて微妙(このスペースは階段下の空間を利用してつくったものなので、ちょっと半端なサイズなのだ)。冷蔵庫、食器棚などは、引越し当日実際にモノを置いてみて位置を決めるしかなさそうだ。
見分が終わって帰ろうとしたときに、おもてでちょうど大家さんと会った。こちらのことが気になって、そしらぬふりをして出てきたのだろうか。ただしはじめて会う大家さんは、どちらかといえば朴訥な感じのひとだ。今回の件は、この大家さんがややこいしことを言わなかったのでスムーズに決まったといういきさつもあり、「普通のサラリーマンとちかって、ちょっと変わった入居人ですがどうぞよろしく」と、さらりと挨拶した。
その後K堂の街を少し散策し、帰りにまた新宿に出る。二丁目があるからというだけでなく、新宿はもともと好きな街なので、それが電車一本で気楽に行けるようになったのはうれしい。ただ、小田急から東口方面に回る経路にはまだ慣れておらず、おのぼりさんのようにまごつく。
新宿では、伊勢丹、丸井、アルコットなどを回って、新居に置く机を物色する。私の好みとしてはあまりモダンなデザインでない方がいいのだが、そういう机は少ないし、あっても値が張る。ああでもない、こうでもないといろいろ見て回ったら7時を過ぎていた。
このためかなりおなかもすいていたのだが、このところ出費が多いのでここは少し倹約することにし、急いで寓居に戻り、ビールをあけて簡単な夕食をとった。

K堂の新居のまわりをぶらつく

2009-08-14 23:46:54 | 翻訳への道
今日はアルバイトが休みだったので、10時過ぎのブランチの後、まず近くの図書館にいき、翻訳のなかでよくわからないことを資料で確認。
その後、例によって近くの大学生協で翻訳をコピー。
資料探しとコピーが終わって自室に戻ると2時近くの半端な時間になっていたが、まずは翻訳について意見をきくため、大学時代の友人にコピーを送る。
それからあちらこちらへ電話したり、部屋のなかを整理しているうちに、おもいついて、K堂の新居を見に行くことにする。
まだ正式な契約が済んでいないので部屋の鍵も受け取っていないが、駅からの経路や距離を確認したり、まわりの商店街を確認したりはできる。先日内見したときは、物件そのものに気をとられて、こうした周囲の様子をあまりよく見ていなかったのだ。
ということで、地下鉄から小田急線を乗り継いでK堂に着いたのが4時少し前。予定どおり、新居の周辺や商店街を小1時間ほどぷらぷらと回った。
おもしろいことに、この新居をルームシェアすることになっている友人は、道路から物件までのアプローチの小道の雰囲気がとても気に入ったと言っているのだが、私にはそれがほとんど印象にない。今日あらためてそのアプローチを確認して、なるほど彼が気に入ったのはこの小道の雰囲気だったのか、それはとても彼らしい反応だと納得。ちなみにこの小道は、同じテラスハウスで背中合わせに住む隣の住人と2世帯で共用することになっていて、小道の奥を曲がったところに新居があるのだが、そのエントランスがガラス戸になっていて、隣の世帯からわれわれの部屋がまる見えなのだ。不思議な設計だが、それが、われわれより先にこの物件を内見した他のひとたちが決定するにいたらなかった要因の一つではないかともおもう。もっともこうした構造自体は図面を見て最初からわかっていたことなので、私はあまり気にしていないが、プライバシーの保持や用心という観点からはやや気になる。いずれにしても、隣家には早めに挨拶しておく必要がある。
さて新居に隣接する商店街は、私鉄沿線によくあるような商店街で、生活のほとんどはここで用が済みそうだ。大きな店はあまりないが、飲食店、飲み屋、パン屋など、こじんまりしてちょっとしゃれた店が軒を連ねていて活気がある(ちなみに現在の住居の近くは、空き家になっている商店が多く、通りに活気がない)。それと現在の住居の近くには文房具店がまったくなくて私にはとても不便だが、この商店街には文房具店もちゃんとある。古本屋もある。独身者の味方であるコンビニまでの距離も、現在の住居よりもとても近い。要するに、普通に生活する分には、K堂はとても便利そうな町だ。
6時にT大のEさんと会い、先日借りていただいた本を返す約束をしているので、もうあまり時間がないが、いったん新宿に出て、丸井と伊○丹の家具売り場をざっと見て回る。
伊○丹では、おもいがけずも、私が大好きな店員のHくんと鉢合わせしたので、転居の件と出版の件を伝える。ウソかマコトか、本がでたら必ず買いますねと祝福してくれた。
それから御茶ノ水に移動し、6時少し前に、Eさんとの約束の場所にすべりこんだ。
二人で近くのイタリアン・レストランに入り、ピザなどをつつきながら、それから2時間ほどいろいろと雑談した。このあいだEさんとお会いしたときも感じたのだが、チャーミングなEさんと私のような中年男の組み合わせは、周囲から見るといったいどのように見えるのだろうか。Eさんとは、近日岩波ホールで公開される映画『アニエスの浜辺』の監督アニェス・ヴァルダのことなど、いろいろ話をしたのだが、聡明なEさんは、女性であるがゆえに生きづらいこともあるのではないか、だから私のような中年ゲイとも会って話をしてくれるのではないかとふと感じた。
ちなみにEさんが借りてくれた本は、T大が大正年間に買い込んだもので、その後読む人もほとんどなく装丁もかなり傷んでいる。コピーをするときも、最初は、あまり強く読み取り板に押し付けるとバラバラになってしまうのではないかとこわかったが、ちょっと考えて、この本は大正時代に購入されてから読む人もなく私が開くのを待っていたのではないか、もし私が今利用しなければ、この先、利用するひとが出てくるかどうかわからないとおもいなおし、意図的に壊すわけではないので、多少本が傷んでも、コピーが鮮明に見えるように、強く押し当ててコピーした。そのことをEさんに話すと、T大にはそういう本がたくさんあるんですよね、闇太郎さんの考え方は、私もそれでいいとおもいますよ、と賛成してくれた。本は少し傷んだが、その分それをきちんと活用して、痛んだ分を補ってやらなくてはとあらためて感じた。

ニースのフランス人から掛け軸の注文

2009-08-11 22:31:10 | 雑記
このところ無味乾燥な話題が続いたので、たまには夢のある話を書いてみよう。
といっても、これは現在進行形のメールのやり取りの話だ。

     ☆     ☆     ☆

部屋探しの件で右往左往していた一昨日、私のもとへフランスのニースから一通のメールが届いた。先方(仮にニコル夫人としておこう)がどのようにして私のメール・アドレスを知ったのかはわからない。
メールの内容を簡単に要約すると、自分の家の壁を飾るために日本の文字が書かれた掛け軸を探しているがどのようにしたら手に入るかわからない、何かいい方法を知らないか、このメールがうまく届くかどうかわからないが、手紙を壜に詰めて海に流す人のような気持ちで、心ある誰かが開いて自分の意図が通じればいいとおもいながらこのメールを出してみる、とある。

先方のことは何もわからないが、悪い人ではなさそうだし、それにこちらには彼女の希望を満たす手段が何もないわけではないので、もう少し具体的にどのような掛け軸を欲しているのか知りたい、知人に相談して掛け軸を作成してもらうことも不可能ではないが、あなたが探しているのは新しい掛け軸でいいのか、それとも古い掛け軸を探しているのかとすぐに返事を出した。

翌日ニコル夫人から第二信が届き、自分の希望が実現するかどうかもあやふやだったのに、それが実現する可能性があるということを知ったこと、しかもその返事がすぐにもらえて驚くと同時に非常に喜んでいると書いてある。そして掛け軸のことも具体的に記しているのだがそれがまた非常におもしろい。
ニースにあるニコル夫人の家は、モダンなつくりで、内部の色調は基本的に黒、赤、灰色、白のカラーで統一してあるという(いったいどんな家なんだろう?)。そのなかにちょっとした壁があり、その感じが不完全なので、完全化するためには掛け軸がいるとおもったというのだ。すぐには想像できないちょっと変わった感覚だが、おもうに、彼女の家は装飾品がほとんどないシンプルなつくりの家ではないかという気がする。だからそこに具体的な「モノ」を描いた美術品を置くと雰囲気がこわれてしまうし、かといって単なる模様やデザインで埋めたくもない。そこでおもいついたのが、ほんとうは有意味なのだが印象としてはあくまでも無機的な記号(日本の文字)で埋めるということではないだろうか。
彼女にはさらなる希望があって、できればその掛け軸は壁と統一感のあるライトグレーの紙に墨で文字を書いて欲しいという。またそのサイズは高さ5メートルが希望だという。いったいどんな壁にその掛け軸を掛けようというのだろうか?

彼女の希望を満たすことができる書家にちょっと心当たりがあったので、その希望を実現するのはまったく不可能というわけではない。ただしどのくらいの費用を考えているのかと返信し、その一方で、タックスノットにも作品を展示している書家のAさんに、この変わった依頼を受ける気があるか連絡をとろうとおもっている。

とんとん拍子で転居が決まる

2009-08-10 20:17:20 | 住めば都
決まるときにはすべてとんとん拍子で決まるものである。
6日にYAHOOで見つけ、8日に内見し、昨日必要書類を送ったK堂のテラスハウスの入居申し込みに対し、今日大家さんから了解の即断が出て、早ければ今月中にも入居できることが決まった。
転居の心積もりだけはしていたものの、今回の物件に関してはあまりにもスピーディーにすべてが決まったために(私の予想としては、入居の審査が済んで内諾が出るまでには最低でも一週間ぐらいはかかるかとおもっていた)、今度は、契約や必要なお金の準備に大わらわだ。
それでも駅から近くて静かという、こちらの希望条件をほぼ満たしているうえに広くて安いのだから、とりあえずは文句のつけようがない。

困ったのは転職問題で、今アルバイトで勤務しているスーパーには、いちおうのエチケットということで退職希望日の一ヶ月前である8月1日に、今月いっぱいで辞めさせて欲しいと申し出たのだが、その希望がすんなり受け入れてもらえず、仕事をしながらなにかとすったりもんだりしている。居心地が悪いことこのうえもない。転居のための退職はやむをえないが、シフトのやりくりがつかないので、なんとか9月中旬までいて欲しいというのがスーパー側の言い分だ。こちらはこちらで、9月1日から次の仕事の内諾をもらっているので(この内諾の件はスーパーにはもちろん秘密にしている)、なんとしても8月中にスーパーを辞めないと虻蜂とらずになってしまうと、かなりあせっている。
加えて、昨日までは転居先も具体的に決まっていなかったので、もう少しいて欲しいというスーパーの要望に対して、なぜ8月末でやめたいのか、曖昧にかわすしかなかったのだ。
今日の午後は、いろいろ迷った末に、転居先が決まった勢いで次のアルバイト先(=去年勤めていた前のアルバイト先)に電話を入れ、予定どおりにスーパーを辞めることができず困っている現状を伝えたところ、そういう事情であればやむをえないので、9月中旬から確実にアルバイトに来れるように現在のアルバイト先と調整して欲しいと、こちらの状況を了解してもらった。このところ、このタイミング調整のことで転居以上に悩んでいたのだが、これで一安心だ。
明日はスーパーで9月中旬の退職日を確定すると同時に、それまでのシフトを早く出してもらって、転居のスケジュールを決めなくてはならない(しかしこれでは、いったいいつ翻訳をするのだ!?)。

K堂にいい賃貸住宅を見つける

2009-08-08 23:04:14 | 住めば都
今日はアルバイトが休みで、また部屋探しに一日費やした。
実は2、3日前にYAHOOの不動産情報でよさそうな物件を見つけ、不動産屋にメールで内見の希望を伝えてあったのだが、ようやく不動産屋と連絡がとれ、また私のつごうも友人のつごうもよかったので、本日の夕方、急遽内見したもの。
本日の物件はK堂にあるこじんまりとしたテラスハウスで、建築後約20年と建物はやや古いが、その分キッチン、リビングが広く、納戸までついて収納は十分だ。他にプライベート・ルームも2室確保できる。駅からの距離が徒歩5分ほどで、その割には大通りに面していなくて静かなのもいい。先日見たUケ丘の物件は外観やアプローチがとてもよかったが、こちらは実質本位という感じで住みやすそうだ(個人的には、本棚を置くスペースがたくさんとれるのがありがたい)。
不動産屋にきいたところ、すでにこの物件を下見をしたひとが何人かいて、そのひとたちは冷蔵庫の収納スペースが狭いことなどを理由に断ったというが、物件そのもののスペースが広いのだから、冷蔵庫などどこにでもおける感じだ。少なくとも冷蔵庫のスペースが狭いことを理由に断るというのは、私の感覚からするともったいない。
それでももしこの物件の難点をあげるとすると、リビングの窓から外をとおるひとが丸見えなことだが、逆に言えばこれも、開放感があっていいとも言える。また、物件が建物の1階にあるわりには玄関のつくりがそれほど頑丈ではなく、リビングの構造とあわせ、防犯性にもやや問題がある。広くて安い物件の割りに入居者が決まりにくいのは、一般の女性には、外から台所やリビングが覗かれてしまうということと、この防犯性の不安のせいだろうか。
でもこちらは専業主婦ではないので、台所が覗かれてもあまり気にはならない。
考えてみると、この物件は一見普通の家族向きに見えて、むしろ男所帯向きだとおもう。
ということで、友人もこの物件がすっかり気に入り、協議のうえ、即入居の申し込みをした。あとは先方の審査待ちだ。
物件を見た後、ようやく決まりそうだという開放感からどちらが言い出すということもなく二人で渋谷にでかけ、駅前の東急○ラザの地下にあるエスニック・レストランでベトナム風麺フォーを食べた。
その後、友人とは渋谷で別れ、久しぶりに新宿のタックスノットによって、マスターのタックさんに翻訳の出版が内定したことなどを伝えて帰宅した。