闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

「急がずに」

2012-12-27 23:13:22 | 翻訳への道
昨晩、試訳の開通直後に、古都の大学の出版担当者であるB先生に試訳開通の報告メールを出したところ、今日さっそく返信メールをいただいた。それによれば、「翻訳ご苦労様でした。見直しはぜひ急がずにお願いします」とのこと、「急がずに」というので、ちょっと安心した。

本日のBGMは、フリードリヒ・グルダのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ集(ザルツブルク・ライブ)

翻訳が一通り開通

2012-12-26 21:42:01 | 翻訳への道
2008年の5月にはじめた『人間の精神について』の翻訳が、先ほどようやくすべて一通り終わった。作品全体の結びは次のような文章である。

     ☆     ☆     ☆

この主題について、私はこれ以上詳述しないであろう。そして私は、より徳高くより啓発された人間を形成することを望むであろう熱意ある市民に、優れた教育のすべての問題は以下のことに帰することを喚起させることに甘んじよう。それはまず、幸運がわれわれを置く異なった身分それぞれのために、若い人々の記憶に課さなくてはならない対象と観念の空間を固定すること、次に、彼らに栄光と称賛の情念を燃え上がらせるためにもっとも確実な手段を決定することである。
これらの二つの問題が解決されたならば、現在は状況の盲目的な符合の作品である偉大な人間が、立法者の作品となるであろうこと、また、偶然に生じることを少なくしながら、大国家において、優れた教育が才能と美徳を無限に増やすのが可能であることは確かである。

     ☆     ☆     ☆

ほっとしたところで、今はワーグナー『ラインの黄金』~「ワルハラ城への神々の入場」を聴いている。

語学学校入学を決める

2012-12-18 23:43:58 | 雑記
今日は語学学校の無料体験レッスンを受け、その場で入学を決めてきた。
私が見学した授業の既存の受講者は3人で、それに私とネイティブの先生を入れて5人で約1時間会話のレッスン。私は、授業がどんな風に行われているのか、軽い見学のつもりでいたのだが、はじめから自己紹介をさせられ、若干緊張した。自己紹介のあとは、受講生がそれぞれ近況報告。選挙の話や週末の買い物の話などをしたり、簡単に質問し合ったりした。また今日のレッスンでは、季節がら「風邪をひく」といった表現や「ポテトチップを買う」といった表現がでてきたのだが、こういう表現は、私が読んでいるテクストにはまず絶対でてこないので、なるほどとおもった。ちなみに、今日の受講生は比較的年齢が高かった。受講の目的もあまりせっぱ詰まったものではなく、どちらかといえばのんびりムードだ。英語と違い、フランス語は実用性が少ないのでそうなるのだろう。いっぽう講師の先生は30代なかばくらいの美青年で、とても感じがよかった。
先生の雰囲気で決めたわけではないが、ともかく1月から、月に2回程度、この学校に通うことにした。
帰宅してから、カレシモドキに電話を入れ、オヤジもちゃっとがんばっているんだぞと報告しておいた。

語学教室の体験レッスンを申し込む

2012-12-14 23:49:23 | 雑記
今日はアルバイトの帰りに新宿の外国語会話スクールに行き、フランス語会話の体験レッスンの申し込みをしてきた。私はフランス語を中学2年からはじめたのだが、東北地方の田舎で育ったため外国語を教えてくれる学校などなく、NHKのTVとラジオで、まったくの独学でフランス語の勉強をはじめた。大学では、フランス語の基本はすでにできていたので通常の授業には出席せず(1年のときからテクスト購読の専門の授業に出ていた)、結局、誰かからフランス語を教わったという経験がまったくない。
自分で翻訳している分にはそれでもよいのだが、さすがに日常的な会話には不自由するのでいつもなんとかしたいとおもっており、今回一発奮起して、ネットでアルバイトの職場の近くの語学スクールを検索して、今日そこに行ってきたというわけ。語学学校に通えばそれなりに金もかかるが、新しい年の課題は、自分への投資だとおもっている。
語学スクールではちょっと緊張したが、その高揚した気分のままで○井に行く。そこで、職場でも着れるし普段も着れるシャツを購入。ブーツにも心惹かれたが、それは自重。ただしそのまままっすぐ帰宅する気分にはならず、やはり○井の地下にあるブルックリン・パーラーに立ち寄り、クスクスとワインを注文。ワインを飲んだらすっかりいい気分になり、その足で2丁目にむかったが、入りたい店がもいつかずそのまま帰宅。2丁目もすっかり変わってしまった。

同僚の退職

2012-12-13 23:15:09 | 雑記
今日、派遣のアルバイト先で私の隣席の同僚の退職が決まった。
互いにあまり金がないので、一緒に呑みに行ったのは一回しかないが、それでもこの同僚とはとても気が合って、休憩のときにいつも一緒に弁当を食べ、仕事中も互いのわからないことを教え合ったりしていた。
休憩時の話題は、早くこのアルバイト先を抜け出そうということで、私は翻訳、彼は就職活動に励んでいたのだが、私の翻訳完成より先にある一流企業への就職が決まり、派遣会社をやめることになったもの。今日も、互いの今後の抱負を語り合った。
私も早く翻訳を完成せねば。

定義の夢

2012-12-11 13:36:54 | 雑記
今朝はちょっと変わった夢をみたので記しておく。

それははじめ、友達から動詞と名詞はどう違うのか質問されたことからはじまった。その違いを説明し、それぞれを定義しているうちに、今度はモノの定義のことに主題が移っていった。そしてそのなかで、言葉によってモノは定義できないと気づいて、夢は終わった。これはどういうことかというと、たとえば、「リンゴはバラ科の植物で、その果実を人間が食用にする」と定義しようと、「リンゴの花は白く、果実は赤い」と定義しようと、定義の出発点である「リンゴ」そのものが、モノそのものではなく、記号あるいは言葉であるので、これらの定義は、記号による記号の置き換えもしくは他の記号の説明ではあっても、モノそのものの定義ではありえないということだ。あえて「定義」にこだわるならば、記号による他の記号の定義だということだ。そんなことを考えるともなく考えているうちに目が覚めた。

こんなとき、横にカレシがいてくれたなら…。

2012-12-02 23:37:54 | 雑記
先月末、渋谷でアメリカの現代音楽のコンサートを聴いた。
コンサートといっても、きちんとしたメロディーのある曲らしい曲はほとんどなく、なかには、演奏中に鼻をかむとかくしゃみをするといった指示のある曲もあった。曲というより、パフォーマンスに近い感じだ。それでも、通常の意味での音楽を否定することで、音楽とは何か、演奏とは何かを考えされられた、とてもいいコンサートだった。
ところで、コンサートを聴きながら、こんなとき、横にダイちゃんやカレシモドキがいてくれたらなとついつい考えた。
このところ、自分が若者に期待しているのは何なんだろう。もしかしたらセックスだけなんじゃないかとおもっていたのだが、そうではないということが、このとき、自分で納得できた。
かっこうをつけるようだが、エクサイティングな音楽を聴いたり、展覧会を観たりして互いをエクサイトさせ、まずはエクサイティングな会話を楽しみたいというのが、彼らに対する私の大きな希望だ。逆にいうと、そういうなにか互いをエクサイトさせるプロセスがないと、セックスも楽しめない。
ということで、コンサートについてのちょっとした感想をまとめ、先ほど若者たちに送信した。こんな気持ちが通じるといいのだが…。