闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

渋沢○彦さんの法要に参列する

2009-08-05 20:55:44 | 雑記
今日は、北鎌倉の浄智寺に行き、フランス文学者・渋沢竜彦さんの23回忌の法要に参列してきた。
北鎌倉までの道中は、品川駅で友人、女優のEさんと待ち合わせ。朝食を食べていないというEさんの希望でサンドイッチとコーヒーを買い込んで湘南電車に乗り込んだ。
電車のなかでは、友人が「渋沢さんの記憶がちょっとよぎった」と言うと、すかさず「夜霧よ今夜もありがとう」と応じるなど和気藹々の感じ。私がしめてきた黒地に黒のペーズリー模様が織り込んであるエトロのネクタイをセンスがいいとほめてもらったり、Eさんの思出話などを聞いているうちにあっという間に北鎌倉についた。電車を降りると、別の車両から降りた知り合いなどもいて互いに挨拶し、法要というより、ちょっとした同窓会のような感じだ。
お寺では、渋沢未亡人に私の翻訳の出版が内定したことを伝え、あわせて、渋沢さんの遺影に向かって翻訳がうまくいくよう祈った。
私の翻訳は、もともとサド侯爵が登場するまでの思想史的な欠落を埋めようとおもって着手したものであり、それが出版できることがほぼ決まり、またそのことをサドの著作の翻訳者である渋沢さんの遺影に報告できることはほんとうに感無量だ。
法要の後、参列者ほぼ全員でお寺の裏手にある渋沢さんの墓にお参りし、その後また和気藹々と会食した。
会食の場では四方田○彦さんに席が近かったので、来るときの電車の吊り広告で見た雑誌『潮』のブニュエルの記事のことなどいろいろな話を聞くことができたし、その後席を変えて、フランス思想の谷川○さん、名古屋○ストン美術館館長の馬場○吉さんら、久しぶりに会う大勢の人と雑談したり、翻訳出版の話をしたり、有意義な一日だった。
また写真家の細江○公さんは、みんながスナップ・ショットを撮っているときに光線の加減とポーズをアドバイスするなど上機嫌で、全盲の人たちの写真活動といっためずらしい話が聞けた。
細江さんは渋沢さんだけでなく三島○紀夫の写真なども撮影しているが、帰りの電車では、ある正月にその三島が渋沢邸を訪問した際に居合わせた人たちといっしょになり、渋沢さんだけでなく、三島のエピソードもいろいろ聞くことができた。

部屋探しがまた振り出しに戻る

2009-08-04 01:27:11 | 住めば都
帯に短し襷に長し、こちらの条件やイメージにあった賃貸住宅はなかなか見つからないものである。今日は友人と一緒にUケ丘とK堂の2件の物件を内見したが、いずれも決定にはいたらなかった。
まず最初に見たのがUケ丘の物件。こちらは、駅から緑道をとおって行くという物件までのアプローチもよく、また窓から桜の大木が見えるなど、立地は雰囲気があって最高だったのだが、現地に到着してみると、われわれの前にすでに先客がいて、同じ物件を内見している。少し待たされて、われわれも内見し、こんないい環境の物件は意図的に探してもなかなか見つからないからこれにしようと決め、物件を出たところでさっそく申し込みしようとしたところ、先客がすでに申し込みした後だと断られてしまった。がっかりである。
気を取り直してK堂の物件に向かったが、逃したばかりの物件の陰がちらついて、この物件はどうも安っぽく見える。もともとK堂の物件の方が築年数も古く家賃も安いのだが、それを割り引いても全体の雰囲気が、たとえばもともと和室だった部屋の床にリノリウムを張って外観だけ洋室にしてあるなど、細かい部分でいろいろと気になる。
われわれのために午後の時間をかなり割いてくれた不動産屋には気の毒だったが、この物件は当方から見送りということになった。
ということで、時間をかけて2件の物件を回ったおかげで、小田急沿線の街の雰囲気の違いや賃貸住宅の状況はなんとなくつかめてきたが、部屋探しはまた振り出しに戻ってしまった。

アルバイト退職の話を切り出す

2009-08-01 23:15:02 | 求職日記
アルバイト先での今日の展開に気をもんでおられる方もいるかとおもうので、簡単に報告しておこう。
今日は午後1時にスーパーに出社。売り場に出ると主任がいたので、ちょっと相談があるとまずは軽く切り出した。ただし土曜日の午後で少し忙しかったのと、こちらとしても退職の話をストレートには切り出しにくいという状況があって、話の中身には入ることなく数時間経ってしまった。
それでも夕方、そろそろ主任が帰るというので、そのタイミングをみて退職の希望を切り出した。その理由は、予定どおり転居である。
主任の方も、その場ですぐにそれを了解というわけにはいかず、しばらく新居から通ってみてはどうか等とまずは慰留。(ほんとうはいろいろなことがすでに決定済みなのだが)こちらもそうかたくなにイヤというわけにはいかず、まずは結論がうやむやのまま、最初の態度表明が終わった。あとは、向こうの出方を待ちながら、転居の進行状況を刻々と伝え、こちらとしてはもう後戻りできない状態にあるのだということを向こうにわからせ、あきらめさせるしかない。

こうした私のやり方は、自分の方針も次の仕事も決まっているのにまどろっこしいとおもわれる方もいるかもしれないが、同じようにまどろっこしく辞めたからこそ、前の職場に円満に復帰できるともいえる。
アルバイトを取り巻く状況のことなどこれから先どう変化していくかはわからず、いつなんどき今の職場を必要とするか完全な予測は不可能なので、多少面倒でも、風波を立てずに済む部分は余計な風波を立てず、少なくとも表面上は互いに了解し合ったうえで退職できる状況をつくるというのが、当面の方針である。