闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

隣は何をする人ぞ

2012-03-29 23:54:16 | 住めば都
先週の日曜日、私が住んでいる集合住宅の隣の居室に、新しい住人が転居してきた。

私が住んでいる住宅は、二階建ての建物を真ん中から二つに割ったような形のいわゆるテラスハウス形式の建物。私が住んでいる区画と隣の区画の二世帯が入れるようになっている。一区画がかなり広い設計なので、これを私は、友人とシェアしている(一階に共通のリビングがあり、二階にそれぞれの寝室と物置がある)。
以前は、子供が二人いる若い夫婦が隣の区画に入居していたのだが、彼らは昨年末に転居し、以来ずっと空き室になっていた。
そこへ新しい住人が転居してきたわけだが、とても気さくな人で、きけば職業は漫画家だという。友人もモノをつくっている人間なので、われわれの住宅は、世間にあまりない職業の人間だけが住む、変わった住宅になってきた。とはいえ、私も友人も、基本的には家の外で仕事をしているのだが、漫画家さんは、出勤というものがなく、一日中家の中にいる。
新しい隣人なので、それ以上のくわしいことはわからないが、足の不自由で、車椅子のようなものに乗って異動している犬と同居している。こういう犬をかわいがっているというのは、気もやさしいのだろう。

『カーネーション』に、思わず涙

2012-03-28 22:55:50 | 雑記
今日は派遣のアルバイトの休日で、次の仕事探しをあせってもしかたがないので、家で一日中翻訳作業。翻訳のあいまに観た、NHKのドラマ『カーネーション』に感動した。

『カーネーション』は、衆知のように、デザイナーの小○綾子さんをモデルにしたドラマだが、実は、私は小○さんに一度実際にお会いしたことがあり、初回から興味深く見続けてきた。
今日の話は、主人公の糸子が、かつての不倫相手・周防の娘とめぐり逢うという話なのだが、90歳を過ぎて、おもいがけぬところでかつて愛した男の娘と逢い、愛した男を思い出すという設定がとてもせつなく、つい、ほろっとしてしまった。
このドラマ、脚本がほんとうによい(細かいところだが、病院での講演のシーンで、本題にはいる前に次のシーンにかわるという、切り替えのタイミングがとてもうまい)。一人一人の登場人物がいきいきと描けているというだけでなく、人間の心の機微や恋愛感情をほんとうによく知っているとおもう。
脚本家の渡辺あやは、かつて映画『メゾン・ド・ヒミコ』の脚本を手掛けており、この作品でも、複雑な人間の心の機微がとてもよく描けていた。

『カーネーション』も残るはあと3回。毎日目が離せない。

業務中に転職の相談をする

2012-03-27 23:39:10 | 雑記
本日も派遣のアルバイトで、プロジェクト終了に向けた業務。正午に出勤し、残業して先ほど寓居に戻った。
業務的にはこれまでと何の変わりもないのだが、別の会社から派遣されているが私と不思議に気の合う友人近藤君(仮名)と隣の席だったので、業務の合間に、プロジェクト終了後の身の振り方についていろいろ情報交換した。
近藤君はミュージシャンだが、自分の演奏活動だけで生活するのが不安定なため、別の会社で私と同じ業務を行っている。それが、たまたま同じ事業所に派遣されたということで知り合った。派遣のアルバイト同士で気が合うというのは、やはり仕事の進め方がポイントで、彼は私の仕事のやり方が気に入っているようだし、私も、彼のそつのない仕事の進め方が好きだ。K君は、一度、寓居に遊びに来たこともあるし、仕事帰りに一緒に飲みに行くことも、同僚のなかではもっとも多い。
きけば、近藤君は、私と同じ業務のほかに、掛け持ちでもう一つ別の派遣業務も行っており、今の仕事の終了後は、当面そちらに集中するとのことだった。彼の業務内容をきいたうえで、私は、もし追加募集を行っているのであれば、私もその業務を行いたいと、彼のもう一つの派遣先にきいてもらうことにした。この鞍替えが受け容れられるかはわからないが、うまくゆけば、当面は安心だ。

派遣業務の終了が迫る

2012-03-23 23:34:17 | 求職日記
ダイちゃんの上京に夢中になっているうちに、私自身の派遣のアルバイトの業務終了が間近に迫ってきた。
この業務、正式には今月末で終わるのだが、実はその後も若干の残務処理が必要なことがわかり、私の契約自体は、4月末まで延長された。それでも、その4月末がほんとうにギリギリの期限で、その後の延長はありえないことが派遣先から通告されている。このため同僚はみんな、業務終了にそなえて忙しく仕事をすると同時に、休憩時間になると、次の仕事をどうするか、真剣に情報交換をしている。
もっとも次の仕事に関しては、私が所属している派遣会社からすでにいくつかの案が提示されているのだが、いかんせん勤務地があまりにも遠すぎて、みんな二の足を踏んでいる。
それと、最悪新たな勤務地が見つからない場合は、ある程度の人数であれば、現在の勤務先に新しい仕事のための直接契約のアルバイトとして採用する意向があることも提示されており、女性同僚のなかには、慣れた勤務地の方がいいと、今の派遣会社をやめて勤務先に残ることを検討している人もいる。
私はというと、移籍して派遣先に残るということが何か釈然とせず、新しい勤務先に異動したいとおもってはいるのだが、この不況のなかで、はたしていい仕事があるのだろうか…。

かわいいメール

2012-03-21 23:28:37 | わが酒と薔薇の日々
翌日、ダイちゃんから、さっそくかわいいメールが届いた。

「先ほど、古都に戻りました。闇太郎さん、昨日は本当にお世話になりました。楽しいだけでなく、驚きと新しい発見ばかりでした。今思い返してみると、本当に沢山の出来事があり、忘れないよう描き留めています。また、必ず会いに行きますね。」

ああ、早くまた会える日が来て欲しい!

「まかせてください!」

2012-03-20 23:29:59 | わが酒と薔薇の日々
双方のおもわくが入り交じった長~いキスのあと、ともかく身体を引き離し、態勢を整える。「ずっといろいろ見て歩いたから腹がへっただろう。すぐに食事を準備するから」と、私。買ってきた食材をひろげて準備しているあいだ、ダイちゃんは部屋のなかのいろいろなものを、おもしろそうにみている。時間をかけるとまた間があくので、ともかくオードブルを盛りつけ、簡単なサラダだけつくる。それをテーブルに乗せ、食器を並べてあっという間に夕食の準備完了だ。席につき、キャンドルに火をつけ、スペイン産の発泡酒をあけて、まずは乾杯。
それから互いに、一日中ためこんでいたいろいろなおもいを、奔流のようにぶつけあった。食事の方はというと、「最近古都では、まともなものを全然食べていなかったと」言いながら、おいしそうに次々とたいらげていく。
一呼吸おいて、「この間春物の洋服を出していたら、もう着そうにないものがかなり出てきたので、ぜひ着て欲しい」ともちかけると、また大喜び。実は、私の洋服はカレシモドキにもときどきあげているのだが、カレシモドキは、基本的に私の洋服が似合わないのだ。
ひととおり洋服チェックが済んで、夕食再開。オーソブッコを暖めたら、ローズマリーがとてもよい香りがする。ワインは、私としては奮発して、ルロワのポマール。オーソブッコとポマールの相性がとてもよかったので、これをネタにまた話がはずむ。いったん話し出せば、テーブルの上の食器のデザインのこと(彼は、わが家のグラスのデザインの装飾と実用性のかね合いを、とても気に入ってくれた)、私が選んだBGMのこと、どんなささいなことでも楽しく話せる。そして、こうして飲んだり話したりしているうちにとても気持ちがよくなって、もう、ヤルとかヤラナイとかはどうでもよくなってきた。
しかし、そうこうしているうちに、約束の、別れの時間がしだいに近づいてきた。
そのとき、もう着ることはないとおもいながら愛着があって大事にしていた洋服がまだあるのをおもいだして、追加でそれももらってくれるかと言うと、ダイちゃんはすなおに大喜び。それは、丈の長いエスニック調のシャツと、それと合わせて着れるエンジ色のトッパー(スプリングコート)。それを見せるととても気に入って、すぐに着てみたいという。私の洋服に着替えたダイちゃんを見ると、それがとても似合っていて、惚れ直してしまう。
別れ際に、この間椅子を買ったのであまった椅子があり、それももらってくれるかというと、目を輝かしている。「どうやって送ろうか」ときくと、「せっかくだから、古都までかついで行きます」と、ダイちゃん。結局、私があげた洋服を着て、椅子をかついて古都に帰ることになった。
最後に私が、「今日はギャラリー巡りとか、食事だけだったけど、次に合うときはエロオヤジになりきるぞ」と言うと、「まかせてください」とにやりと笑う。
それからもう一度だきあって、着いたときよりも、もっともっと長いキス。
こうして夢のような一日が終わった。

ヤルのか、ヤラナイのか

2012-03-17 23:46:53 | わが酒と薔薇の日々
今回のダイちゃんとのデートでは、彼を自宅に招くことを一番最初に決めて、ダイちゃんからの了解もとりつけてあったのだが、その先がなかなか決まらなかった。
彼を自宅に招くことにしたのは、前の記事に書いたとおり、自分がどういうところで生活しているかを実際に見てもらい、私をよくわかってもらいたいという気持から。
しかし、自宅で二人きりになれば、当然、そこでどうやって時間を過ごすのかもあらかじめ考えておかなくてはならない。もっとはっきり言えば、ヤルのかヤラナイのかということだ。
本音を言えば、3カ月ぶりのデートなので、私としてはヤリたいし、前回の流れから、誘えば彼が拒まないだろうということは、わかる。でもそれだと、ダイちゃんとの関係がヤリ友になってしまい、短い期間ならともかく、長い期間つき合うことができないのではないかという不安が心をよぎる。
一方で、私がもっと若ければ、カレシモドキとの時のように「待つ」ことにもそれほど不安はないのだが、50代後半ともなると、体力的な衰えから、「待つ」ともう次は、ヤリたくてもヤレなくなるのではないかという切実な心配がある。それにだいいち、ダイちゃんは、カレシモドキよりもさらに年が離れている(ちなみに、カレシモドキのことは、すでに説明してある)。こんなオヤジと会いたいとは、彼は何を考えているんだろう。ほんとうに私が好きなんだろうか。いや、好きでも好きじゃなくても、会えさえすればそれで満足すべきではないか。考えだすと、次から次へと疑問がわいてくる。
結局、自分でも自分の性欲をどうするのか決心がつかないままデートの当日を迎え、とりあえず部屋で食事をする段取りだけ整えて、あとはなりゆきにまかせることにした。

若者と一緒にギャラリーを廻る

2012-03-16 23:52:08 | わが酒と薔薇の日々
昨日は、一日、古都の美大の学生ダイちゃんとデートで、とても楽しく過ごした。

ダイちゃんとはじめて会ったのは、去年の5月の古都訪問の折。ネットがきっかけで連絡し合うようになったのだが、彼は、実際に最初に合ったときの私の着こなしがとても気に入ったようだった。私もダイちゃんを一目で気に入って、その日のうちに、つき合おうと約束しあったのだが、距離があるのでなかなか会えず、今回で、会うのは4回目。
今回は就職活動のために上京し、そのうちの一日を私のためにあててくれた。

ということで、午後1時30分に銀座○越前で待ち合わせ。待ち合わせのファッションにはこちらもいろいろ気をつかい、結局、若草色をベースにしたムラ染めのスプリング・セーターと細身のジーンズに、やはり若草色のスプリング・コートをはおるというコーディネイトを選んだ。
時間になって、目の前にハンサムな若者がすっとあらわれたのには、あらためてドキドキ。ダイちゃんは彫りの深い個性的な顔立ちで、ひいき目ということを含めてあえていえば、高良○吾や香取○吾のようなタイプだ。横顔がとくにきれいだ。定刻まで伊東屋などをプラプラしていたといい、私に手帳をプレゼントしてくれた。
和光の前から銀ブラを開始したが、和光のショウウィンドウのなかに、私が使っているのと同じティー・セットがディスプレイしてあって、それがとてもチャーミングだったので、まずパチリ。それから、ダイちゃんが希望した写真専門のギャラリーを訪問した。
ギャラリーでは、受付の女性が私のことを覚えていてくれて、すぐにオーナーを呼んできた。オーナーと立ち話しながら展示を見たが、ダイちゃんは、展示されている写真のスケール感(写真集で見るイメージと展示のサイズの違い)をおもしろがっていた。また、グッズ・コーナーでは、三島○紀夫の写真集などをじっくり見せてもらった。
続いては、私が懇意にしている幻想絵画中心のギャラリーを訪問。ここでは、オーナー夫人と話をしながら、折から開催中のグループ展をみせてもらった。
銀ブラはここまでで、続いては、ダイちゃんが希望するオペラシティのギャラリーICCに移動。
ここで開催していたのは、「インターネットアートこれからーーポスト・インターネットのリアリティ」という企画展。その大半が美術作品というよりコンセプチュアルなもので、インターネットが日常化し、人間精神や情報、知識がある種の極限状態に達した時代における表現の問題に切り込んだ展示が多かった。そこで提示されている人間の極限状況は、現在私が翻訳している『人間の精神について』の問題意識とも共通しており、私にとって予定外の展覧会ではあったがとても刺激的で、これを見に行こうと誘ってくれたダイちゃんに感謝した。ダイちゃんも、自分がすすめた展覧会を私が気に入ったということで、やや饒舌になり、アートと言語のことなど、互いに夢中になって語り合った。
そこから足を戻して、今度は新宿の書店のなかのギャラリーで開催中の人形展を見る。
ここでお茶を出してもらいしばし休憩してから、今度はショッピング。あまり時間がないので、伊○丹をさっと見てから、丸○のメンズ館に行く。以前からダイちゃんになにかきちんとしたものをプレゼントしたいとおもっていたので、何が欲しいかと訊くと、びっくりしたようだったがとてもうれしがり、靴が欲しいというのでプレゼント。ダイちゃんが選んだのは薄い茶色の革靴で、この靴は、ダイちゃんだけでなく、私もとても気に入った。
これで街中での予定はほぼ終了。
ところで、今回は、私がどういうところで生活しているかを見て欲しかったので、K堂の自宅に行こうと誘ってあったのだが、移動の前にもう一度伊○丹に戻って夕食の食材を買い込む。あれこれ迷ったが、結局、オーソブッコとオードブル・セットを購入した。
小田急でK堂に向かい(電車のなかで私はちょっとうとうとしてしまい、はからずもダイちゃんに起こされた)、駅前で、パン、ケーキ、酒(ジュヴェ・カンプスの発泡酒)を購入。
自宅に戻り、やっと二人きりになって、買った食品等を整理するのももどかしく、どちらからともなくまずはキスで挨拶のやり直し。

初体験の相手の夢

2012-03-08 14:17:42 | わが酒と薔薇の日々
今朝はよほど眠りが深かったのであろう。もう20年近く会っていない私の初体験の相手Kくんが出てくる夢をみた。夢のなかで、互いの近況などを語り合ってからKくんの太腿を枕にしてじゃれ合っているところで、いったん目が覚めた。
まだ早かったのでもう一度寝込んだら、またKくんが登場する夢をみた。