いろいろと雑用に紛れて動きまわっているうちに、平成20年最後の1日となってしまった。私にとってことしはほんとうに激動の1年で、ある意味では、最終日の今日もそれに振り回されている。
☆ ☆ ☆
激動の内容は、このブログでもすでに何度か書いているように2度の転職だ。
実は私はここ数年さる写真現像所のアルバイトをして生活していたのだが(細々とではあるが、当時から私は自分でもう一つ別のアート関連の仕事もしているので、なにかと制約の多いフルタイムの正社員の仕事がなかなかできない)、フィルム写真が急激に減り、写真がディジタル化するという社会現象的な波には勝てず、昨年の夏、この現像所が倒産してしまった。ただ倒産後運良く、事業を肩代わりしてもいいという会社があらわれ、アルバイトを含めた旧従業員は、とりあえず新しい仕事を探すもよし、新しい会社に残るもよしという条件がだされ、去年の秋から、私はアルバイトを続けながらハローワークをたよりに正社員としてできる新しい仕事を探し始めたのだった。
それが急転したのが年明けで、事業を肩代わりした会社から、数カ月の試行の後、やはり事業を清算することにしたという新方針が打ち出され、それと同時に私も条件を選ばず仕事を探すことにしたのだった。
その甲斐あってというべきか、すぐに派遣の仕事がみつかり、2月から派遣社員としてPCをつかった仕事をはじめたのだが、管理職も同僚もほとんどが女性というこの職場の環境は、ある種の無言の締め付けが厳しくて私の性格とあわず、8月終わりに離職を申し出、10月末にこの会社を離職した。申し出から離職までやや時間があいたのは、こんな私でももう少しいて欲しいと引き留められたためだ。結果的には、それだったらもう少しこの職場で辛抱すればよかったのではないかとも言えそうだが、それはあくまで結果論だから、この職場にもう少し留まっていたらどうなったかは、今となってはわからない。それにだいいち、この仕事は「派遣」だったから、この時勢ではやはり雇用状況が非常に不安定なのは言うまでもない。
さてこの時点、特に8月末には、現在のような不況や就職難などすこしも予想できず、私は、1月同様今回も離職後ただちに新しい仕事が見つかるだろうとたかをくくっていたのだが、いざ10月末から休職活動をはじめると、1月時点(このときは実は数社から内定をもらった)と違ってほとんど仕事がない。
で、結局、高齢者歓迎とうたって人材募集していた某スーパーに応募して受かり、現在はそのパート店員として仕事をしているという次第。ただ現在の仕事は、その内容というより社則による労働時間制限が厳しく、前の派遣の仕事やその前の写真の仕事は週5~6日仕事ができてそれなりの収入があったのに対し、週3~4日しか仕事ができないので収入がほぼ半減し、生活がかなり厳しい。年明けには空いた日時にできる補助的なアルバイトをもう一つ探そうとおもっているが、こんな変則的な状態で今のアルバイトを長期的に続けていくことができるか、自分でも疑問におもっている。
ただ全体的な雇用状況そのものは悪くなる一方で、来年もそう簡単に改善するようにはおもわれないので、ともかくしばらくは、今のスーパーのアルバイトを続けながら様子をみるしかないともおもっている。
いずれにしても、私は週5日程度のフルタイムでできる社員もしくはパートを探しているのだが、若い人はともかく、50歳を過ぎた状況では、ゲイであうとなかろうと、希望どおりの求人はまずほとんどないのが実情だ。
☆ ☆ ☆
さて、「労働」と「収入」について悲観的なことをいろいろ書いたが、自分がほんらいやるべきことについては、迷いはほとんどない。これは比較的時間の余裕があった前の派遣の仕事とこのブログをとおしたコミュニケーションの賜物で、いつも書いているように3月ぐらいからフランスで18世紀に刊行された『人間の精神について』(仮題)の翻訳をはじめ、まずはこれを完成させることにした。『人間の精神について』の翻訳が終わったら、また別の翻訳や歴史の研究をやっていこうとおもっている。
生意気なようだが、これは、読者数や経済性とは別の次元の話で、『人間の精神について』に関して言えば、すぐに誰かの役に立つとか評価されるということはなくても、とりあえず翻訳しておけば、たとえばその多元的発想は、いつかは何か、誰か(ゲイ、ノンケを問わず)の役に立つのではないかとおもっている。またその出版についても、現在のような状況では、売れるみとおしのない本の出版は非常に難しいが、それならそれで、最終的にはネットをつかって公開といった手段もあり、あまり悲観はしていない。
これに関しては、ともかく1日数行でもいいから、毎日翻訳を続けるのみだ。
とりあえず、昨日訳した箇所にちょっとおもしろいことが書いてあったので、出版当時の英訳によってそれを紹介しておこう。
「Men are so unhappy, that one pleasure more is well worth the pains of an attempt to separate from this, whatever may be dangerous with respect to society; and, perhaps, it might be easy to succeed, were we with this view to examine the laws of those countries where these pleasures are permitted.」
☆ ☆ ☆
順番が最後になってしまったが、プライベート・ライフに関しては、年末からさる若者と恋愛進行中で、互いのいろいろな制約から逢える機会は少ないが、空いた時間に彼のことを考えるのが、私のいろいろな励みになっている。
今この記事を読んでいる君、こんなどうしようもない男を選んでくれてありがとう。僕はほんとうにうれしくおもっている。
☆ ☆ ☆
さて、いろいろととりとめもないことを書いているうちに、スーパーへの出勤時間が迫ってきた。これから9時過ぎまで、今年最後の「労働」に行ってくるとしよう。
それではみなさん、良いお年を!
☆ ☆ ☆
激動の内容は、このブログでもすでに何度か書いているように2度の転職だ。
実は私はここ数年さる写真現像所のアルバイトをして生活していたのだが(細々とではあるが、当時から私は自分でもう一つ別のアート関連の仕事もしているので、なにかと制約の多いフルタイムの正社員の仕事がなかなかできない)、フィルム写真が急激に減り、写真がディジタル化するという社会現象的な波には勝てず、昨年の夏、この現像所が倒産してしまった。ただ倒産後運良く、事業を肩代わりしてもいいという会社があらわれ、アルバイトを含めた旧従業員は、とりあえず新しい仕事を探すもよし、新しい会社に残るもよしという条件がだされ、去年の秋から、私はアルバイトを続けながらハローワークをたよりに正社員としてできる新しい仕事を探し始めたのだった。
それが急転したのが年明けで、事業を肩代わりした会社から、数カ月の試行の後、やはり事業を清算することにしたという新方針が打ち出され、それと同時に私も条件を選ばず仕事を探すことにしたのだった。
その甲斐あってというべきか、すぐに派遣の仕事がみつかり、2月から派遣社員としてPCをつかった仕事をはじめたのだが、管理職も同僚もほとんどが女性というこの職場の環境は、ある種の無言の締め付けが厳しくて私の性格とあわず、8月終わりに離職を申し出、10月末にこの会社を離職した。申し出から離職までやや時間があいたのは、こんな私でももう少しいて欲しいと引き留められたためだ。結果的には、それだったらもう少しこの職場で辛抱すればよかったのではないかとも言えそうだが、それはあくまで結果論だから、この職場にもう少し留まっていたらどうなったかは、今となってはわからない。それにだいいち、この仕事は「派遣」だったから、この時勢ではやはり雇用状況が非常に不安定なのは言うまでもない。
さてこの時点、特に8月末には、現在のような不況や就職難などすこしも予想できず、私は、1月同様今回も離職後ただちに新しい仕事が見つかるだろうとたかをくくっていたのだが、いざ10月末から休職活動をはじめると、1月時点(このときは実は数社から内定をもらった)と違ってほとんど仕事がない。
で、結局、高齢者歓迎とうたって人材募集していた某スーパーに応募して受かり、現在はそのパート店員として仕事をしているという次第。ただ現在の仕事は、その内容というより社則による労働時間制限が厳しく、前の派遣の仕事やその前の写真の仕事は週5~6日仕事ができてそれなりの収入があったのに対し、週3~4日しか仕事ができないので収入がほぼ半減し、生活がかなり厳しい。年明けには空いた日時にできる補助的なアルバイトをもう一つ探そうとおもっているが、こんな変則的な状態で今のアルバイトを長期的に続けていくことができるか、自分でも疑問におもっている。
ただ全体的な雇用状況そのものは悪くなる一方で、来年もそう簡単に改善するようにはおもわれないので、ともかくしばらくは、今のスーパーのアルバイトを続けながら様子をみるしかないともおもっている。
いずれにしても、私は週5日程度のフルタイムでできる社員もしくはパートを探しているのだが、若い人はともかく、50歳を過ぎた状況では、ゲイであうとなかろうと、希望どおりの求人はまずほとんどないのが実情だ。
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さて、「労働」と「収入」について悲観的なことをいろいろ書いたが、自分がほんらいやるべきことについては、迷いはほとんどない。これは比較的時間の余裕があった前の派遣の仕事とこのブログをとおしたコミュニケーションの賜物で、いつも書いているように3月ぐらいからフランスで18世紀に刊行された『人間の精神について』(仮題)の翻訳をはじめ、まずはこれを完成させることにした。『人間の精神について』の翻訳が終わったら、また別の翻訳や歴史の研究をやっていこうとおもっている。
生意気なようだが、これは、読者数や経済性とは別の次元の話で、『人間の精神について』に関して言えば、すぐに誰かの役に立つとか評価されるということはなくても、とりあえず翻訳しておけば、たとえばその多元的発想は、いつかは何か、誰か(ゲイ、ノンケを問わず)の役に立つのではないかとおもっている。またその出版についても、現在のような状況では、売れるみとおしのない本の出版は非常に難しいが、それならそれで、最終的にはネットをつかって公開といった手段もあり、あまり悲観はしていない。
これに関しては、ともかく1日数行でもいいから、毎日翻訳を続けるのみだ。
とりあえず、昨日訳した箇所にちょっとおもしろいことが書いてあったので、出版当時の英訳によってそれを紹介しておこう。
「Men are so unhappy, that one pleasure more is well worth the pains of an attempt to separate from this, whatever may be dangerous with respect to society; and, perhaps, it might be easy to succeed, were we with this view to examine the laws of those countries where these pleasures are permitted.」
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順番が最後になってしまったが、プライベート・ライフに関しては、年末からさる若者と恋愛進行中で、互いのいろいろな制約から逢える機会は少ないが、空いた時間に彼のことを考えるのが、私のいろいろな励みになっている。
今この記事を読んでいる君、こんなどうしようもない男を選んでくれてありがとう。僕はほんとうにうれしくおもっている。
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さて、いろいろととりとめもないことを書いているうちに、スーパーへの出勤時間が迫ってきた。これから9時過ぎまで、今年最後の「労働」に行ってくるとしよう。
それではみなさん、良いお年を!