このところ、やれ転職だ、やれ友人の展覧会だと、自分の意志とは直接関係ないことであわただしいのだが、そのなかの唯一の救いが、実は月末にカレシモドキと会えそうだとという希望だった。カレシモドキは、病気療養のため現在地方都市の実家に住んでおり、最後に会ったのは一昨年の正月だから、考えてみるとそれから二年半も会っていない。
それが、7月末にはちょっとした予定があって上京するつもりなので、そのときには時間をつくってぜひ会いたいという連絡が来たのが1、2カ月前。上京の予定に合わせ、こちらもアルバイト先に休みの申告をし、とりあえずは万全の態勢で待っていたところ、昨日になって急に、上京できないかもしれないという連絡がはいった。きけばこのところ体調がすぐれず、医者にみてもらったところ、長時間の旅行が乗り切れるか保証できないとドクターストップがかかったのだという。それでも、あと一週間ほどのあいだに体調が回復したら上京したいし、そのときにはぜひ私に会いたいとはいうものの、あまり無理をさせない方がよさそうだ。
そんなことがあって、今日はずっとカレシモドキのことを考えていたのだが、いろいろ考えてみると、そもそも私がカレシモドキに惹かれたのは、彼がピチピチ健康だからではなく、どこかしら不健康そうでエキセントリックな感じがしたからではないかという気がする。また実際、これまで、カレシモドキと気まずくなりかけたことも何度かあったのだが、そのたびに、ここで自分が手を離したら彼が滅茶苦茶になってしまうのではないかというおもいで関係を断ち切らずにきた。こうした考え方が僭越なことは自覚しているし、だいいち、こんなことをカレシモドキに言ったらすぐに気を悪くして絶交されそうだが、それでも、カレシモドキとは年齢が20歳以上離れている以上、対等の関係というより、その程度の気配りは当然なのではないかと、私としては考えている。それに、結局はそうして気配りすることが、私にとってとても楽しいのだ。頻繁に会うことなく、セックスもほとんどせずカレシモドキと10年近くつきあって来れたのも、結局はそんなことがあるからではないかとおもう。
(私はそれほど我慢強い人間ではないので、この10年間、カレシモドキ以外の人間とまったくセックスしていないというわけではないが、それでも、そうしたセックスを介在させた関係はほとんど長続きしないのだ…。)
そしてさらに考えれば、その前につきあっていたMくんにしても、細かないきさつは忘れてしまったが、健康そうだから惹かれたのではなく、線が細くてエキセントリックな感じがしたからではないかという気がしてきた。Mくんが亡くなるまで彼とつきあっていたKさんにきいてみても、やはり、こんなヤツとつきあえるのは自分くらいだろうという気持ちがMくんとのつきあいを支えていたという。
こんなことをMくんにきいてみたら、彼はなんとこたえるだろうか…。
さて、今回、カレシモドキが上京したからといって、結局は、寓居で食べて飲んでたわいもない話をすることになるだけだとはおもうのだが、それでも、彼の体調が少しよくなって上京してくれないかと、心の隅ではちょっと期待している。
それが、7月末にはちょっとした予定があって上京するつもりなので、そのときには時間をつくってぜひ会いたいという連絡が来たのが1、2カ月前。上京の予定に合わせ、こちらもアルバイト先に休みの申告をし、とりあえずは万全の態勢で待っていたところ、昨日になって急に、上京できないかもしれないという連絡がはいった。きけばこのところ体調がすぐれず、医者にみてもらったところ、長時間の旅行が乗り切れるか保証できないとドクターストップがかかったのだという。それでも、あと一週間ほどのあいだに体調が回復したら上京したいし、そのときにはぜひ私に会いたいとはいうものの、あまり無理をさせない方がよさそうだ。
そんなことがあって、今日はずっとカレシモドキのことを考えていたのだが、いろいろ考えてみると、そもそも私がカレシモドキに惹かれたのは、彼がピチピチ健康だからではなく、どこかしら不健康そうでエキセントリックな感じがしたからではないかという気がする。また実際、これまで、カレシモドキと気まずくなりかけたことも何度かあったのだが、そのたびに、ここで自分が手を離したら彼が滅茶苦茶になってしまうのではないかというおもいで関係を断ち切らずにきた。こうした考え方が僭越なことは自覚しているし、だいいち、こんなことをカレシモドキに言ったらすぐに気を悪くして絶交されそうだが、それでも、カレシモドキとは年齢が20歳以上離れている以上、対等の関係というより、その程度の気配りは当然なのではないかと、私としては考えている。それに、結局はそうして気配りすることが、私にとってとても楽しいのだ。頻繁に会うことなく、セックスもほとんどせずカレシモドキと10年近くつきあって来れたのも、結局はそんなことがあるからではないかとおもう。
(私はそれほど我慢強い人間ではないので、この10年間、カレシモドキ以外の人間とまったくセックスしていないというわけではないが、それでも、そうしたセックスを介在させた関係はほとんど長続きしないのだ…。)
そしてさらに考えれば、その前につきあっていたMくんにしても、細かないきさつは忘れてしまったが、健康そうだから惹かれたのではなく、線が細くてエキセントリックな感じがしたからではないかという気がしてきた。Mくんが亡くなるまで彼とつきあっていたKさんにきいてみても、やはり、こんなヤツとつきあえるのは自分くらいだろうという気持ちがMくんとのつきあいを支えていたという。
こんなことをMくんにきいてみたら、彼はなんとこたえるだろうか…。
さて、今回、カレシモドキが上京したからといって、結局は、寓居で食べて飲んでたわいもない話をすることになるだけだとはおもうのだが、それでも、彼の体調が少しよくなって上京してくれないかと、心の隅ではちょっと期待している。