闇に響くノクターン

いっしょにノクターンを聴いてみませんか。どこまで続くかわからない暗闇のなかで…。

カレシモドキの体調不良

2010-07-25 22:19:43 | わが酒と薔薇の日々
このところ、やれ転職だ、やれ友人の展覧会だと、自分の意志とは直接関係ないことであわただしいのだが、そのなかの唯一の救いが、実は月末にカレシモドキと会えそうだとという希望だった。カレシモドキは、病気療養のため現在地方都市の実家に住んでおり、最後に会ったのは一昨年の正月だから、考えてみるとそれから二年半も会っていない。
それが、7月末にはちょっとした予定があって上京するつもりなので、そのときには時間をつくってぜひ会いたいという連絡が来たのが1、2カ月前。上京の予定に合わせ、こちらもアルバイト先に休みの申告をし、とりあえずは万全の態勢で待っていたところ、昨日になって急に、上京できないかもしれないという連絡がはいった。きけばこのところ体調がすぐれず、医者にみてもらったところ、長時間の旅行が乗り切れるか保証できないとドクターストップがかかったのだという。それでも、あと一週間ほどのあいだに体調が回復したら上京したいし、そのときにはぜひ私に会いたいとはいうものの、あまり無理をさせない方がよさそうだ。

そんなことがあって、今日はずっとカレシモドキのことを考えていたのだが、いろいろ考えてみると、そもそも私がカレシモドキに惹かれたのは、彼がピチピチ健康だからではなく、どこかしら不健康そうでエキセントリックな感じがしたからではないかという気がする。また実際、これまで、カレシモドキと気まずくなりかけたことも何度かあったのだが、そのたびに、ここで自分が手を離したら彼が滅茶苦茶になってしまうのではないかというおもいで関係を断ち切らずにきた。こうした考え方が僭越なことは自覚しているし、だいいち、こんなことをカレシモドキに言ったらすぐに気を悪くして絶交されそうだが、それでも、カレシモドキとは年齢が20歳以上離れている以上、対等の関係というより、その程度の気配りは当然なのではないかと、私としては考えている。それに、結局はそうして気配りすることが、私にとってとても楽しいのだ。頻繁に会うことなく、セックスもほとんどせずカレシモドキと10年近くつきあって来れたのも、結局はそんなことがあるからではないかとおもう。
(私はそれほど我慢強い人間ではないので、この10年間、カレシモドキ以外の人間とまったくセックスしていないというわけではないが、それでも、そうしたセックスを介在させた関係はほとんど長続きしないのだ…。)

そしてさらに考えれば、その前につきあっていたMくんにしても、細かないきさつは忘れてしまったが、健康そうだから惹かれたのではなく、線が細くてエキセントリックな感じがしたからではないかという気がしてきた。Mくんが亡くなるまで彼とつきあっていたKさんにきいてみても、やはり、こんなヤツとつきあえるのは自分くらいだろうという気持ちがMくんとのつきあいを支えていたという。
こんなことをMくんにきいてみたら、彼はなんとこたえるだろうか…。

さて、今回、カレシモドキが上京したからといって、結局は、寓居で食べて飲んでたわいもない話をすることになるだけだとはおもうのだが、それでも、彼の体調が少しよくなって上京してくれないかと、心の隅ではちょっと期待している。

なんとなく休日、なんとなく新宿

2010-07-20 21:41:05 | 雑記
今日は派遣のアルバイトの休日。昨日が早番で出勤だったのでゆっくり寝ていようとおもったが8時に目が覚めてしまった。やむなく起床。
アルバイト先が変わってからゆっくりした時間がほとんどとれず、翻訳作業が完全にストップしたままになっているので、まずは手慣らしにこれまでの翻訳を見直すことにした。おもしろいことに、1カ月もほおっておくと、自分の訳文を客観的に読むことができて、訳の不備が見つけやすい。訳文をさらっとチェックしてから10時過ぎに朝食。
朝食後、友人と、ポーランドでの展覧会の問題点について簡単に話し合う。ほんとうは今日はポーランド問題はまったく考えたくなかったのだが、展覧会の予定日まで時間がないので、そういうわけにもいかない。
その後、日本の輸送会社に電話すると、あいにく担当者は不在。やむなく展覧会の関係者に電話を入れて、輸送会社と連絡がつかないことなどを含めて現状報告(要するにグチを言う)。
展覧会関係の郵便物などを急いで片づけて、時間はできたものの、翻訳のチェックをするような落ち着いた精神状態には戻らないので、ままよと、新宿にふらつきに行くことにする。

新宿では、まず伊勢丹をのぞいて、バーゲンの売り場でトランクスとハンカチを買う。見てるといろいろ買いたいものが出てくるが、それはアルバイトの給料がきちんと入るようになるまで、もう少しのがまんだ。
次にジュンク堂に行き、ここでも、ああでもないこうでもないと、いろいろな本を見るだけ見て自分を制してから、安いポーランド語の本を見つけて、それだけ購入する。この本が使えるように早くなって欲しい。
その後、ヨドバシカメラをのぞき(プリンターのインクを購入)、タワーレコードをのぞいたら、ちょうど5時になったので、とりあえず帰宅。
戻ると、昼電話した輸送会社の担当者から留守電がはいっており、急いで連絡。
次に、展覧会のことを取材してもらおうと、N○Kに電話するが、こちらは留守。
とりあえず、日本の輸送会社の担当者と連絡がついたことだけ、ポーランドにメールを打つ。

連絡を終え、自室で野菜と肉を炒めた簡単な夕飯を食べ、ビールをあおっていたら、なんとなく時間が過ぎてしまった。
ほんらい休みの日なので、これもまあ良しとしよう。

二人の「シ」

2010-07-13 23:36:32 | 雑記
今日は、先ほどまで友人のポーランド展の打ち合わせのために来日しているRさんと上野の居酒屋で食事をしながら雑談してきた。
Rさんと会うのは今日が3回目。1回目と2回目の会見については、7月9日の記事「輸送とTransportの違い」とそれに対するコメントのなかにいろいろ書いたので、この記事では簡単に記しておく。

まず、友人、Rさん、私の打ち合わせは、全体の連絡役である私のアルバイトのシフトの関係から、あらかじめ日曜日に設定されていたのだが、友人とポーランド側の間で、展示作品をどのように輸送するかについて見解の齟齬があり、それを調整するため、急遽土曜日に、私とRさんだけで非公式に話し合い、だいたいの対応策を打ち合わせた。
そのうえで日曜日は友人も交えて話し合い、作品の輸送は日本の会社に依頼することでいちおうの合意ができた。輸送の実際面はこの輸送会社の対応にかかっており、その意味では、輸送会社の返事によって事態が再度紛糾するということも考えられなくはないのだが、そういうことのないよう互いに万全をつくすというのが、日曜の合意の内容だ。
日曜日打ち合わせの後、私はRさんからグレツキのCDを頂いた。

この合意を前提に、今日は、展覧会で使用する写真と参考資料の手配のため、私、友人、Rさんの3人で、篠○紀信さんの事務所と北鎌倉の渋○竜彦邸を訪問し、それぞれに協力を依頼してきた。今日の依頼は非常にスムーズに運び、篠○さんの写真、渋○さんの資料の借用・展示がほぼ決定した。
また北鎌倉では、渋○邸訪問の前に、Rさんの希望で渋○さんの墓参りも行った。渋○さんのお墓にお参りするのは私も久しぶりだが、みんなでポーランドの展覧会の成功を祈った。今日は雨も予想されていたので傘をもっての外出だったが、幸い雨にも降られず、また暑すぎもせず、北鎌倉の街を歩くにはかっこうの天気だった。

夕方、渋○邸を辞去し、今度はみんなで友人推薦の上野の居酒屋へ。神経の疲れる打ち合わせや日本の関係者への依頼がほぼすんだので、みんなようやく安心し、日本とポーランドの飲み物(酒)や料理の話題などで和気藹々と歓談することができた。Rさんいわく、ポーランドのパンは世界一おいしいとのこと。また70度のウォッカがあるので、それもぜひ試してもらいたいとのこと。私はというと、ポーランドへ行ったら、ぜひクラクフを訪問してみたいといった希望を伝えた。アルバイトのシフトの関係で、私は明日Rさんと会うことができず、またRさんは明後日には帰国してしまうので、これが日本での最後の会見。ポーランドでの再会を約して居酒屋を後にした。別れの挨拶は握手ですませるつもりでいたのだが、自然に「アンブラッセ」になっていた。

「輸送」と「Transport」の違い

2010-07-09 23:16:49 | 雑記
Rさんとは、ポーランドの本部をとおして、今朝アルバイトに出かける直前のぎりぎりに連絡がついた。私は明日もアルバイトがあるのだが、土曜日で早番なので、それが終わったらとんぼ帰りで自宅に戻り、そこでRさんを待つという手順だ。

ただし話し合わなくてはならない用件はかなり込み入っている。
問題の発端は、ポーランドで展覧会を行うための作品輸送方法なのだが、この「輸送(Transport)」という概念の理解に、われわれとポーランド側のあいだで齟齬があり、土壇場で紛糾しているのだ。
というのは、美術品の場合、われわれは作品の梱包も含めて「輸送」と考えているのだが、ポーランド側およびその指定業者は「Transport」を物品をある地点から他の地点まで運ぶこととのみとらえており、端的にいうと、作品の梱包をどうするかが宙に浮いてしまうのだ(実は、この「梱包」のことが問題になるだろうということは私も予想はしていたのだが、それを英語で説明するのが面倒なのと、その場になればなんとかなるだろうという安易な気持ちから、本来主催者が考えるべき問題だと、ポーランド側にすべてまかせていたのだ)。
このため友人は、ポーランド側の指定業者にはまかせられないと主張するし、ポーランド側は、友人があげる日本の業者は料金が高すぎて利用できないと困惑している。
実はこの点は、Rさんの来日直前にポーランド側の指定業者とその担当者が明らかになり、このため判明したトラブルなのだが、この根本的問題を棚上げして打ち合わせをしても意味がないので、友人の意向で、Rさんの来日直前にわれわれとしては展覧会開催を辞退したいというメールを出したのだが、それに対するポーランド側の回答は、展覧会はなんとしても開催したいので、訪日するRさんとじっくり話をして欲しいというもの。
ところがそのRさん自身が、来日はしたもののなんの解決策ももたず、ただただ困惑しているのが現状だ。
しかもこの問題に連絡手段の不具合が重なって、彼もそうとうやきもきしたとはおもうが、まずは明日、私とRさんだけで対応策を話し合うという手順は決まったので、友人を交えて話し合いをする前にそこでなんらかの結論を出さなくてはならない。
正直いってこれは、アルバイトの仕事よりもはるかに難しい。

来日はしたけれど…

2010-07-08 23:39:33 | 雑記
なんだかんだと言っているうちに、ポーランドでの友人の展覧会の打ち合わせのために、現地から担当者のRさんが来日した。私としては、すぐにでも彼と会いたいのだが、あいにく、土曜日までアルバイトがあって、まったく時間がとれない。
しかもここへきて、展示する作品の輸送の件で友人とポーランド側に齟齬が生じ、急いでそれを調整しなくてはならないというのに、そのための打ち合わせの時間すらとれない。
実はRさんからは、昨晩、われわれの共通の友人Iさんと会っているところだという連絡がIさんの携帯をとおしてあったのだが、挨拶程度のこと以上は話していない。最悪なことに、滞在先のホテルもわからないのでこちらからはどうにも連絡をつけようがない。今朝、Iさんにも彼とのコンタクトをお願いしたのだがまだ連絡はなく、アルバイトを終えて帰宅したら、連絡がついたか心配するIさんからの電話が先に入った(それによれば、昨日会ったとき、ポーランドからもってきたPCに不具合が生じ、外部と連絡ができないとRさんが言っていたという)。
ともかく急がなくてはならないので、ポーランドの本部にも、急いで私と連絡をとるように東京のRさんに伝えて欲しいとメールを打ったが、すぐに伝えてもらわないと、まったく連絡ができない。
この記事を書きながら、おもわぬ事態に弱りに弱っている。

職場の雰囲気

2010-07-03 22:53:50 | 求職日記
新しい業務は、土日のいずれか出勤がノルマなので、今日はいつもより早く起きて早番で仕事をしてきたが、今日は仕事量が多く、ほんとうに大変だった。

     ☆     ☆     ☆

この辺で、派遣の仕事を知らない人のために、仕事場の雰囲気を少し書いておこう。
まず前の仕事場だが、ここはある会社の仕事場に、私が所属している派遣会社が業務請負のようなかたちではいっていて、そこで行われる業務一切を、派遣会社の正社員とアルバイトでこなしていた。仕事を請け負っている会社には、社員が業務報告を行うだけで、われわれアルバイトが派遣先の会社の社員と直接やりとりすることはまったくない。逆に、派遣会社内の身分関係が仕事場でもそのまま維持され、派遣といっても、実質的には、仕事場が相手先だというだけで、自分の会社で仕事をしているような雰囲気があった。
これに対して新しい仕事場は、われわれが派遣されている相手先の社員が業務一切を取り仕切っており、派遣アルバイトも相手先社員に直接統括されている。また、実際に仕事をしているアルバイトは、まず、相手先の会社生え抜きのアルバイトが何名かいて、それだけでは足りない分をわれわれ派遣アルバイトが補っているかたちだ。また、派遣元の会社も複数あって、隣の席の人が別の派遣会社からきているということもたびたびある(そういう時は、アルバイト同士でこっそりと互いの会社の情報交換をしている)。要するに、業務がどんどん拡張してアルバイトが不足しているため、自前のアルバイトだけでは人数が足りず、いろいろな派遣会社に要請して人を集め、そこで、互いの所属を問わず一つの仕事をこなしているという感じだ。

アルバイト(派遣社員)の構成はというと、どちらかというと事務的な作業ということもあって、前の仕事場も現在の仕事場も、主婦のパートタイマーが圧倒的に多い。ただ主婦の場合は家庭優先という人が多く、夕方前に帰ることを希望する人が多い。要するに、自分の家で朝食を済ませ、家族を職場や学校に送り出してから、自分もパートに出るという感覚だ。このため、夕方以降の作業ができる人間が手薄なのだが、それを男女の学生が補って、夕方出社して業務終了まで短時間勤務するというパターンが多い。そのなかでの私の位置づけはというと、平日は遅番で昼頃出社し終業まで作業をするのだが、このパターンのシフトに応じることができる人間は少なく(要するに、このシフトで勤務する人間は、さまざまなフリーターが多い)、まあ、比較的に貴重がられている(と、自分ではおもっている)。全体としては、女性優位で、そのなかに学生が混じるという、比較的雑多な構成だ。私的にいうと、これは、自然に若い学生やフリーターと話す機会ができるという、まあ望ましい環境ではある(笑)。またいわゆる男社会ではないので、ディープなつきあいが少ないし、同僚男性と比較されたり、ソフトな言葉づかいをとがめられることもあまりないというのも、ゲイとしては居心地がよい(女性に合わせるのが難しいときもあるが…)。
そんな感じで、前の職場では、私のような年配の男性アルバイトはほとんどいなかったが(一時的に勤務した人はいた)、現在の職場では、私と同年代のアルバイトも数名いる。実際、今日はそのなかの一人と隣同士の配席で、仕事の合間に、勤務をはじめた経緯、今後のことなどを多少雑談した。

ということで、最初の業務研修がきつかったことをのぞけば、とりあえずはまあまあという職場環境だ。あとは、いつも書いているように、少しでも早く、業務に慣れるしかない。

職場で若者に視線をやるゆとり

2010-07-01 23:15:24 | 求職日記
今日から7月。昨日で前のアルバイト先は業務を完全に終了し、本日から私も、新しいアルバイト先の専属となった。習熟した前の業務への未練を断ち切り、気持ちを切り替えて新たに新しいアルバイト先へ出勤。
新しいアルバイトの作業は、なんといっても、詰め込み、詰め込みの業務研修が大変で、このため同期に配属された5人中3人が研修だけで脱落してしまったのだが、配属後1カ月たち、現場での作業にもさすがに慣れてくると、この新しい仕事場、それほどきつい業務ではないということにようやく気がついた。ということで、今日はようやく、アルバイトが終わって帰宅してからブログを更新しようという精神的ゆとりが生まれてきた。
それともう一つ。
アルバイト先の日常業務の席は、当日のシフト(出勤者)に応じて毎日変更されるのだが、今日の私の席は、20代でとてもういういしいアルバイト・松崎くん(仮名)の真ん前。業務が手空きの時間に前を見ると、自然と松崎くんと視線が合ってしまう。
とはいえ、あまり松崎くんだけを見てると、変におもわれそうなので(実際「変な人」だからそうおもわれてもしかたがないのかもしれないが…)、意図的に視線をそらせて、なるべく松崎くんと目を合わせないよう、必死で努力をした(視線をそらしてよそを見ているときも、松崎くんの声だけは一所懸命聴いていたアホな私…)。
そんなこんなで、当初苦痛でしかなかったこの新しい勤務先も、もうしばらくするともっと楽しいと感じられるようになるのかもしれない。

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ところで今日は、ブログ更新に加えて、ポーランドからのメールにも簡単な返事を出した。
こちらは、七夕の頃に担当者のLさんが細かい打ち合わせのために来日することになっているので、メールでの連絡も大詰めの段階。あまりにもギリギリ過ぎるのではあるが、それでも、この時点でアルバイトに少し精神的余裕がでてきたのは、ほんとうにありがたい。
(個人的には、アルバイトの精神的プレッシャーがポーランドのメールのやりとりのプレッシャーに代わっただけで、私自身は、余裕のない忙しさからすこしも解放されていないのだが…。)