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とみーのにっき&おえかきちょう

凪のあすから 第十六話 遠い波のささやき

2014年02月03日 | 凪のあすから
前フリ?

 そんな今回のお話は…
 以前のように美濱中学校へと通うことになった光は、美海、さゆと同じクラスになる。
 「ダブりの先島です。どうぞ先輩と呼んで尊敬してください」と挨拶する光に、5年前と同じ担任の教師がツッコミを入れ生徒たちの笑いを誘う。だが美海、さゆはその状況を不思議に感じていた。
 次の日曜日“おふねひき”当日に制服を無くしてしまった光のため新調しに行くことになっていたが、晃が熱を出してしまい、光は美海と2人で出かけることに?
 以上公式のあらすじ。

 なんだろう。丸っと1話分前フリだったように感じたのだが。というのも、最後の方で美海が海に落ちてからの部分以外で、物語上重要な部分がなかったように見えたからだ。
 今回のお話はというと、基本的に美海メインで、光とイチャついてさゆに怒られる、というのが簡単な所で、まぁその辺の美海の浅はかさは年相応に14歳していておもしろくはあったのだが、物語的にこの話がいるのかどうかはちょっと疑問ではある。
 といっても、別につまらなかったわけではなく、光が戻ってきて、なんだかんだで嬉しい美海は舞い上がって周りが見えておらず、上記あらすじにあるように、町へ光の制服を作りにふたりで出かけることとなり、光がイヤがるのでさゆを読んでしまう辺りの美海の浅はかさ、という部分は正直けっこうおもしろい。
 3人で出かけることとなったわけだが、この状況でのさゆを考えるまでもなく、さゆの立場になってみれば「なんじゃこりゃ」以外は無く、そりゃさゆもキレるわというもので、ここでのおもしろさっていうのは、今回は美海がお話を回して入るのだけど、ここで見ていてさゆに同調してしまわざるを得ないことだろう。美海はちょっとさゆに気を遣えやと思わずにはおれん(笑)。
 ついにさゆが爆発し、あぁお前は好きな人が戻ってきてさぞ嬉しいだろうよと言われ(意訳)、未海賀自分の事しか頭になかったことを痛感するのだが、なんだろう。ここが痛快、というわけではないのだけど、ようやく気付いたか美海よと、同調していたさゆの気持ちを解ってもらえた気持ち良さがあるのだから不思議な感じである。絵面的にはけっこうショッキングなシーンにはなっているのだが。
 この一連の、デートに付き合わされたさゆや、その後を見るに、むしろ美海よりもさゆの方が個人的には可愛らしく、町で美海と別れてすぐ、わーっ泣き出してしまったり、美海が海に落ちた後に「無事で良かった」と泣く彼女は、なんか大人ぶってはいるものの、随分とピュアであることが感じられる。物語的にいうならば、劇中光が言ったように変わらないと言った方が正しいのかもしれないが。
 思えば幼少の頃に、いじめにあっていたさゆは美海によって救われ、1クール目を見ても彼女が美海をとても大切に思っていることが見て取れた。そんな彼女が目の前でイチャつかれてイラッときてケンカしてしまったものの、美海はさゆに取って大切な人であることは変わりないのだ。
 そこでだ。光が戻ってきての美海、という所にさゆを突っ込んで、要を想っているさゆのつらさを見せておいて、最後に要が戻ってくる所で引っぱるのだから、むしろ今回は、美海メインと想わせておいてもさゆメインで、要が戻ってくることの前フリとした、と見るのが正しいのかもしれない。とすれば良く出来た脚本である。

 さて、物語的にはひとつ重要なことが突然起こって(笑)、泳げない美海が海に落ちて、なんかパリパリ音が聞こえたと思ったら、どうも美海にエナが張り付いたようなのだ。まぁ張り付いたかどうかはよく分からないのだが、本来海村と陸の人のハーフである彼女は、エナを纏ってはいないのだが、後天的にエナを纏ったこととなる。
 私は最終的に海村がなくなる、エナが必要ではなくなるという物語の流れなのかなーと思っていたのだけど、こう展開してきたということは、むしろ逆、ということなんですかねー。
 というか、後天的にエナが纏えるのはハーフの子だけ?元々陸の人はやっぱり纏えないのか?つか、美海は今後、塩水に浸らないと干涸びちゃうのか?なんかここへ来て、いっそう謎が深まってきたのだが、ちゃんと綺麗にこの物語は収まりが付くのかしら?

 まぁ謎はどうあれ、着地点も見えてこないということもあり、最終的にどう落ち着くのか気になって仕方ない。


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