(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

凪のあすから 第十二話 優しくなりたい

2013年12月31日 | 凪のあすから
能登さん発見。

 そんな今回のお話は…
 おじょしさまの代わりに自分が船に乗り、「おふねひき」が終わったら海神様に嫁いでいく気持ちで、至のもとへ嫁ぎたいと告げたあかり。
 それは最初の「おふねひき」を目指して、もう一度動き出した瞬間だった。
 そんなあかりにブーケを作るため空地で花を摘むことにした美海とさゆは、そこで地上に出てきた灯と出会う。
 初めて見る灯に驚く少女たちだったが、光やあかりの父であることを知った美海は、光たちが海で冬眠するよう伝えてほしいと願い出る。
 だが逆に灯から「地上で生きたほうが幸せなのかもしれない」と告げられるのだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、おふねひきまで後わずかという時期の各キャラクターを描いていて、大きなメイン所としては、おふねひき=冬眠まで後わずかという所で、実は切羽詰まってた要が呼び水となって、思わぬかたちでちさきと光が想いを伝えることとなったことだろう。
 まぁ、おふねひきの方は着々と準備が進んでいるのが分かれば良い程度なのは、前回おふねひきが大きく動き出すのをやったので、今回はそれに伴っての冬眠云々に関連する動きということなのであろう。

 正直、何を書いたらいいのかよく分からない(笑)ので、とりあえずメイン所としましては、閉校となった中学校で遊んでいる所で、不意に要が光にまなかのことをどう思っているのか?と聞くことで動き出す。
 海村に帰ってくる途中で、早くも冬眠に入ってしまった子供を見て、まるで死んでしまったかのように感じられた所為もあってか、眠ってしまうといつ起きるのか分からない、そもそも目覚めるのかどうかも分からない中で、想いを秘めているだけでいいのか?という思いがあって要は仕掛けたのだ。いつも微笑んでいる印象の彼だが、どうなるのか分からない冬眠というものに不安にかられているのだろう。自分としても、ちさき・光としても、このままよりかはと思いぶっ込んできたのだ。
 突然のことにビックリしつつも、誰しも冬眠に不安を覚えている、この先どうなるか分からない、このまま別れてしまうのかもしれない、そういう思いがあるので、光は意を決しまなかに自分の想いを伝えるが、まなかは「よく分からない」と言って外に飛び出して行ってしまう。
 う~ん。まなかを見るに、どうしても自分は彼女を子供のように見えてしまう。大人ならば、この状況で何かしらの返事はしなければならないなと思うもので、どうしたらいいか分からなくなって逃げてしまうなんて、少なくとも大人のすることではないよなぁ。
 彼女は光を随分と男として認識し初めてはていて、今回も買い出しから帰ってきて、大漁旗(?)を持つ光を見て「ひーくんはいつから男の人になったんだろう」と呟いたのを見ても、見方が変わったことを窺わせるのだが、いかんせんまなかは子供っぽくて、自分の好きがどういう好きか分からなくて戸惑っているのだ。幼い頃の好きと今の好きがどう違うのか、紡と光に対する好きは違うのか違わないのか、自分の想いに理解が全く追いついておらず、分からないことが怖いのだ。
 それと同時に冬眠のこともある。上記した後、家に帰ったまなかは母が眠りについているのを見てぎょっとする。呼びかけて起きはしたけれども、自分のすぐ近くにどうなるのか分からない冬眠がすぐそこまできていることを実感したのだ。学校に忘れ物をしたとウソをついて、また外へと飛び出していくまなか。分からない分からないと呟きながら駆けて行く彼女を見るに、やはり理解の範疇の及ばないものへの恐怖にどうしたらいいのか分からない、と言った所なのではないのだろうか。これまではみんなの後ろを考えなしに付いて行くだけで良かった。だが誰しも子供のままではいられない、今まなかを引っぱってくれる手はないのだ。自分の進む道は自分で決めねばならない、しかし彼女はそれを理解するには至っていないのだ。分からない事にただ怯えることしか出来ない。本当は、一番変わりたくないと思っているのはまなかなのかもしれない。

 さて、光たちの方はと言うと、まなかを追いかける光をちさきが追いかける。追いかけないでと叫びつつ、足がもつれて転んでしまったちさきに光は駆け寄る。正直、見ていてちさきに気付かずに行ってしまうのではないかと思っていたが、ここでちさきを気にする辺りが光のいい所である。
 前回、光に告白すると毛類した彼女であったが、こんな形で想いを伝えることとなってしまったわけだが、ちさきは想いを伝えられただけで良いからまなかを追いかけて、と言う。光はどうするのかなと思っていたら、というか、まなかを追いかけるんだろうなと思っていたのだが、彼が「オレも同じだ」と言ってその場に腰を下ろしたのが意外であった。
 光としては、まなかは紡が好きだと思っているので、ちさき同様、自分も想いを伝えられただけで良かったのだとする。そんな彼をちさきは「優しいね」と言い、自分も優しくなりたい、心を綺麗にしたいのだと言う。心が綺麗なままで大人になれるだろうか?子供が純粋なのは何も知らないからである。彼らは少しずつ子供から大人になろうとしているのだ。

 とまぁメイン所としては上記の通りなのですが、正直、色々な事柄が交錯していて何を取り出して書けないいのかよく分からないから困る(笑)。
 上記以外の所としては、紡の母が出てきたことだろうか。なんで紡がじいさんと二人で暮らしているのか気になっていて、両親とは死別したのかなーなどと思っていたのだが、父はともかく母はいたわけだ。しかし紡はその母を「あの人」と呼んだりしていて、せっかく会ったのにちさきとまなかをダシにして、随分と素っ気ない態度であったことを考えると、どうも母の方は気にかけているけれど、紡の方は良くは思っていないようだ。この辺が物語にどう関わってくるかさっぱり読めないんだけど、わざわざここで見せてきたってことは何かあると思って然るべしなのだろうとは思うが、はてさて。
 あとちょっと気になったのは、買い出しに街に出掛けた紡とまなかとちさき。古着屋にて紡と肩がぶつかったちさきが随分と意識していたのですが、ちさきはやっぱり年相応に女の子らしいですよね。それに対して帰りの電車で思いっきり寝てしまってよだれを垂らしちゃうまなかの子供っぽさよ(笑)。
 おそらくはまなかの子供っぽさを強調して、ちさきが年相応に女であることを印象付けていて、一応は恋敵であるのにちさきがまなかを好いているのは、まなかの子供っぽさからくる純真さなのだろうなぁ。それで思うのだけど、私には光がまなかを好きな理由がさっぱり分からないんですよね。
 ちさきが光を好きなのは分かる。リーダー気質で物事を動かし、ちょっと粗暴ではあるものの性根の優しいヤツだものな。要がちさきに惚れているのも分かる。ナイスバディだし、女の子っぽい愛らしさがあってなかなかの美人だし。ではまなかの魅力は?と聞かれると返答に困るのだ。
 まぁ確かに目がクリクリッとしていて背が小さくて華奢ではあるのだが、正直それくらいしか思い浮かばない。純真さというのもあるんだけど、それは上記したようにただ子供であるというだけなので、なんか恋愛対象になる要素が私には見つけられないんですよね。光は一体まなかのどこに惹かれているのか理解できん。まぁ惚れたはれたなんぞに理由などないのかもしれませんが。

 ともあれ、今回のお話は物語として、ちさきも光も想いを伝えて後はまなかがどうするかということと、一方通行な彼らの想いはどう折り合いがつくのかが気にさせてくれる。あとはおふねひきなんですけど……なんか予告を見る限り、不穏な空気を醸し出していて、この物語が2クールだということを考えると、ただおふねひきに意味は無い、というだけではないのかもしれませんねぇ。

 なんだか、何が言いたいのだかよく分からない感想になってしまったが、ま、いっか。


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