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★自然菜園育ちのタネ『レギュラー(年間販売)』で、新発売「真黒長ナス」
日本初のF1(交配)品種でいまだに大人気の千両2号ナスの片親だろうとしても有名な「真黒早生」ナス。それを自然菜園で育てやすい根張りの良いものを選抜育成したのが、「真黒ナス」、早生ではなくなり、中早生で、樹勢が強く、より育てやすくなりました。
実は、中長タイプと長ナスタイプの2種類が昔からありました。ところが、長ナスタイプの「真黒長ナス」は、すでに絶えつつありました。
そんな20年以上前に、当時まだ発売していた旭日農園さんの最後のタネをつる新種苗さんに譲ってもらい、育てましたが、なかなか育ちにくく、育成に10年以上かかり、今年から販売しております。暑さに強く、暑くても色が褪色することなく黒いまま収穫できます。円筒形となるので輪切り調理しやすく焼きナスは最高です。
左:真黒長ナス、右:仙台長ナス
「仙台長ナス」は400年以上の歴史を持ち、元は、温暖地の博多長ナス(福岡県の在来品種)。寒冷地の宮城県の仙台で適応した小型の長ナスです。
仙台長ナス
皮が薄く、ご当地では、小さなうちに収穫し、漬物にしている貴重な伝統品種です。
現在は、漬物用に特化したF1品種「紫紺仙台長」のように、大量生産にむいた交配種が主流になっております。
是非、本来の皮の薄さと実の美味しさを味わっていただきたく、無農薬栽培でも、酷暑でも育つように5年以上選抜育成してきました。
自家採種歴29年。トマトだけで47品種以上。ついに、『自然菜園育ちのタネ』始動~。
前ブログのつづき、
固定種とは、親、子、孫と代々形質が変わらず固定っされてきた品種の野菜のタネ。
「固定種」と一口で言うが、、、
固定種の中にも、色々なタイプがある。所説ありますが、おおざっぱに言えば、以下の通りです。
ちなみに、今流通している野菜のほとんどが、F1(交配種)、2種類以上の固定種
1)「一般栽培固定種」=一般市販品種
種苗メーカーが、固定させた原種をもとに、種苗農家さんが、種子生産したもの。人工交配や隔離する環境で、交雑を防ぎながら、大量生産を目的に、種子専用の化学肥料や農薬を用いて、国産もしくは、人件費などが安い海外で生産される固定種。一般的に、種苗メーカーや農協、ホームセンターで購入できる固定種。
2)「純系(種)」:門外不出
いわゆる種苗メーカーなどで、F1(交配種)の親に使う固定種は、「純系(種)」と呼ばれる遺伝子の同一性が高いレベルの個体群の固定種。
一般栽培種に比べ「純系(種)」は、自家受粉をできる限り繰り返し、遺伝子の組成をできる限り同一に近い状態にした個体(群)。遺伝子の同一性が高いレベルの個体群なので、人間ぽくいうと同族間での結婚を繰り返した(近親婚)遺伝子。固定種の中では、最も弱いタイプ。試験場や種苗メーカーがF1(交配種)の親として管理していることが多いです。
それと対局なのは、
「在来種」:貴重
農家さんが代々自家採種を重ね、地域に根差した固定種。農家さんによっても、農地の土質、選抜基準がことなるため、雑ぱくな多様な遺伝子を含む固定種。この在来種を材料に、試験場や大学、種苗メーカーさんたちが、選抜、育成することによって、「一般栽培固定種」として販売されたり、地域で復活することがある。
「育成種」:わずか
試験場や篤農家さん、愛好家の方が、F1や雑種から選抜を繰り返し、新たに生み出した固定種。市販の種子で、○○育成(種苗メーカー名)がついている品種。F1にする必要がない固定種。また、自然農法の種子のように、自然農法の栽培に適した種子の生産を目的に、研究開発(選抜育成)された固定種。
今回ご用意した『自然菜園育ちのタネ』は、農家さんが、農薬化学肥料を用いて大量生産するために開発したものではなく、一般市販固定種や、種苗交換会で守られてきた在来種や、優良交配種(F1)を8代以上選抜育種固定化して、
自然菜園で選抜固定育成してきた無農薬家庭菜園、自給菜園で、育てやすく、美味しい自家採種可能な固定種の品種の総称です。
たとえば、「ふかちゃんカボチャ」は、20年前に手のひらサイズ(500g)のミニカボチャの固定種を育成したく、ヴィルモランみかど社のF1(交配)種「坊ちゃん」を固定したくて、10年選抜育種しましたが、ついにはできませんでした。
そんな中、友人(深澤さん)の畑で、坊ちゃんのようなミニカボチャが自生していると聞いた時は、ときめきました。
すぐに、そのカボチャを譲ってもらって、かれこれ8年以上かかりましたが、理想的な300g前後のミニカボチャに固定することができ、収穫から1カ月くらい追熟すると栗のようにホクホクで、冬至まで日持ちがする品種育成することができました。ただし、数パーセントですが、赤と緑のまだらなカボチャが出ることがあります。味はその方がよいことが多いので、「当りくじ」だと思って自家用に育てていただければと思います。
オリジナル品種:ふかちゃん南瓜
ふかちゃん南瓜
追熟を重ねると、コク深くねっとりとしたカボチャで好みで追熟加減できます。
プランターでも育てることができる固定種のミニズッキーニ「バンビーノ」も最近育成が終わりました。
多収
左がブラックビューティー、右がバンビーノ
ブラックビューティーは、固定種のズッキーニです。ズッキーニは、ほとんどがF1品種ばかりです。つる種苗さんでは、ズッキーニ自然菜園固定種として販売しております。
15~20㎝位の小さい実がたくさんつきます。
スペースが狭い家庭菜園や、自家用を目的とする場合、
実が一般的な大きいものよりも、コンパクトで、美味しくたくさん収穫できた方が嬉しいので、自給用に育成しました。
中でも、絶品なのは、「自生バテシラズ」キュウリです。
バテシラズは、お世話になった(公財)自然農法国際研究開発センターの人気品種で、1~3号まで3種類ありました。
現在は、自然農法交配種(F1)のバテシラズ2号とバテシラズ3号が、収量が多く、美味しいキュウリとして大人気です。
オリジナル品種:自然生えバテシラズ
この「自然生えバテシラズ」は、F1のバテシラズ2号キュウリの採種果を直接土に埋め、自然生え(こぼれダネ)で生えてきたF2品種を味と育てやすさを最優先に、10年以上かけて固定させた固定種のバテシラズです。バテシラズ2号よりも一回り、(通常のキュウリより3~5㎝)短く、食味風味が最高で、上手に育てると、1株から80本以上収穫可能です。
元々優秀な自然農法のF1品種なので、偶然我が家に転がり込んできて、うちに馴染んでしまったオリジナル品種です。
去年新発売したオリジナル品種「紅龍中玉トマト」は、旧名「レッドドラゴン」です。
もともとF1品種の中玉から、日本では珍しい芯止まり品種が出たので、それを10年以上かけて固定化したものです。
日本のトマトは、非芯止まりタイプで、支柱が必要です。
ヨーロッパタイプや加工トマトには、支柱がほとんどいらない芯止まりタイプがあります。
芯止まりは、途中で上への伸びが止まり、代わって、わき芽を伸ばすことで横に生長を続けるタイプです。
オリジナル品種:紅龍中玉トマト
「紅龍中玉トマト」は、日本では珍しい芯止まり品種なので、ナスやピーマン程度の短い支柱があれば十分で、わき芽かきが一切要らないので、
100㎝程度の支柱などに誘引して収穫するだけでよいので手間いらずです。
紅龍中玉トマトは、生食はもちろん、加熱しても酸っぱくならず、雨でも実割れがほとんどせず、プランターでも育てやすい多収の中玉トマトです。
つづく
品種に勝る技術なし
自然菜園育ちのタネ2025年コレクション
2025年2/19(水)10:00~販売開始予定。各【50袋限定】 ※期間限定2025年2/19~3月末まで
「自然菜園育ちのタネ2025年コレクション」
「自然菜園育ちのタネ」は、無農薬家庭菜園、自給菜園で、育てやすく、美味しい自家採種可能な固定種の品種を厳選しました。自然農・自然農法・有機農業にむいた、低投入(無肥料)型で、草や虫を敵とせず、自然共生しやすい根張りの良く、収穫後保存性が高い品種育成を数年かけて育成しました。各自の地域風土や農法に合わせて是非、自家採種してみてください。
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