goo blog サービス終了のお知らせ 

無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

地這えキュウリ

2014-08-08 06:34:00 | 自然菜園の技術 応用
本日、




先日のプレゼント企画、たくさんのご応募ありがとうござました。
無事、2社の雑誌を発送し、早ければ今日にでも当選者に届くことと思います。
また機会ございましたら、プレゼントさせていただければと思います。

プレゼントの中に、地這えキュウリに関してのお問い合わせがありましたので、ご紹介させていただこうと思います。

写真奥は、通常のキュウリパイプ支柱に、在来種「善光寺キュウリ」、写真手前、トウモロコシと一緒に混植されているのが地這えキュウリ「若緑地這えキュウリ」です。


キュウリの実の写真です。
左から、「バテシラズ3号」、「若緑地這え」、「善光寺」キュウリです。
三者三様、風味も性質も異なり、長期間収穫して味わえます。

地這えキュウリは、葉で実を隠す性質があるので、取り遅れに注意です。また、地面にふれている部分が黄色くまた、虫になめられ成りやすいので草マルチ、ワラマルチをたっぷり敷きたいところです。

元々キュウリもカボチャやスイカのように、地を這いツルで地面を覆い、根を乾燥から守り、その中で実をつけて暮らしてきました。
その際、つるが良くに登ったり、取り遅れて色い瓜になりやすかったことからか、ウリ→キュウリと呼ばれるようになったとか。

元々の性質を未だに受け継いでいるのが地這えキュウリです。
そのため、育てやすく、樹も疲れにくく、30℃を越す日が続きますが、いまだに元気そのものです。


日中は、さすがに35℃を越すと葉が縮み、葉からの蒸散を最小限にし、暑さに耐えております。




暑さをやり過ごすと、朝夕元気な葉を広げ、のびのび元気そうです。

地這えキュウリは暑さに強いため、5月に定植したキュウリの収量がピークの7月に種まきすると、夏の間によく枝を伸ばし、美味しい秋キュウリをもたらしてくれます。

育て方のコツは、

1)1~2㎡に1株と広々粗植で、のびのび育てる。※他家受粉のため、2株以上周囲に育てること。

2)痩せ地の場合、1~2にぎりの完熟堆肥でクラツキしておく。※ウリ科は、初期生育が大切。

3)ネギと混植。

4)葉が5~6枚になったら、ツルが伸びる前に、どんどん周囲の草刈りをして、株下に草マルチを重ねていくこと。※梅雨が終わるころ、ワラもマルチできれば最高。




5)できれば、地這えキュウリの場合、葉が8枚位になって、花が咲きそうになったら、双葉より上3~5節のひげづるを除くわき芽、花を書き取る。


6)できれば日差しの強い方向に、1mほど株間をとってトウモロコシやオクラなど背の高い野菜を育てると、日陰やつかまり立ちできてなおよい。


地面を覆い尽くすかのように、草マルチの上をつるが伸び、風通しがよく、毎日朝夕実を収穫し、樹の負担を軽くしてあげると、長期間昔ながらのキュウリが美味しく育ちます。

地這えキュウリは、そのままでも、もろきゅうにしても、お漬物にしても美味しい品種が多く、毎日の食卓は勿論、畑の水筒代わりに毎日いただいております。

この自然菜園では、2つの畝(1×4m)を2条使って、4株のキュウリを育てています。
たった4株で、毎日朝夕5~6本の収穫があり、菜園教室の生徒さんにも風味共に大好評です。


コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第2弾!!「のらのら」(農文... | トップ | 自然菜園3年目、夏。 »
最新の画像もっと見る

10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (jiro)
2014-08-08 10:13:36
自給自足の自然農法を拝見。
私も26年、自給菜園をやって来ました。
私のブログ「八十路の旅」ヤフーなどで開いて下さい。
いろいろ参考になりました。感謝!
返信する
コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2014-08-08 13:16:32
jiroさんへ

ブログいいですね。
引き続き、菜園ライフお楽しみください。
返信する
キュウリは初心者向けと聞き (通りすがり)
2017-04-30 12:14:09
地這いキュウリを育ててみようと思ったけれど…
上手く育てられない…初根させたのを植え替えようと
思ってたら…1つだけ、太くデカく根を張ったやつを
そうとはしらず、種だと思って引っ張ってしまって
折れてしまった…発芽させるには温かい気温が必要
とかいうけれど…
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-05-01 04:41:23
通りすがりさんへ

そうでしたか。

地這えキュウリ系は直播も育てやすく、乾燥にも強く育つので、フジの花が咲いたら直播もお奨めですよ。
返信する
Unknown (ヤマモミジ)
2020-07-08 13:31:26
地這えきゅうり、いいですね。四葉きゅうりの種をすでに買ってしまって今日種撒きしたので、いつかやってみたいです。いまや毎年猛暑となった日本の夏にあいそうですね。
質問ですが、1㎡メートルから始める自然菜園の本を参考にしています。草マルチについてですが、庭木の選定で出た枝葉で草マルチしても大丈夫でしょうか?常緑ヤマボウシですが、草マルチに駄目なものはありますか?木に農薬は一度も使ってないと思います。
山田
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-07-09 00:09:49
ヤマモミジさんへ

キュウリ是非、這わせてあげてください。一番自然な形ですから。

そうですね。樹木の枝葉は、草マルチに適しません。
というのは、樹木などは、リグニンなど木質と呼ばれる草に含まれない物質があり、畑では分解できないからです。

リグニンなど木質を分解できるのは、キノコやシロアリになるので、

そこで、昔の人は、堆肥や腐葉土という、ある程度分解が終わった形で、初めて畑に入れていました。

他に、杉など特殊な樹木は、堆肥にもならないので、針葉樹は特に注意が必要です。

畑の草マルチに向かないものは、
草の中でも、外来植物や、種のついたものも向きません。

草マルチの基本は、その場に生えてきた草で、あとは、緑肥作物や畦草などです。

庭などの方は、空いたスペースに緑肥としてエン麦やクリムソンクローバーを育て、それを敷くのは大歓迎です。

沢山敷く必要はないので、周囲に生えた草を活用して、野菜が育っていれば、それで十分です。
返信する
Unknown (ヤマモミジ)
2020-07-15 10:29:00
竹内さん、返信ありがとうございました。
木の枝葉は、やめておきます。腐葉土にして、他に使うのがいいですね。
もう一つ質問してもいいですか?先日、秋収穫を目指し7月初旬に竹内さん著の自然菜園で野菜づくりに書かれていたのを参考に四方をビニール袋で囲い、周りには、草マルチをして種まきした四葉きゅうりの新芽を何者かに茎からぽっきり食べられてしまったのですが、原因は、ビニール袋の中には草マルチしてなかったのと、ラディッシュの種を同時に撒かなかったのが考えられますか?あとはずっと雨でジメジメしていたからでしょうか?ネギは近くに植えました。ラディッシュは実をつけ始めてるポット苗ならあるのですが、種になるまで待って同時に植えた方がやはりいいですか?あときゅうりのそばにはつるありインゲンも育ててます。
返信する
ご質問ありがとうございます。2 (竹内孝功)
2020-07-16 06:53:41
ヤマモミジさんへ

そうですか、残念でしたね。

「四方をビニール袋で囲い」とは行燈(あんどん)のことでしょうか?行燈は、寒さが残る5月の霜対策、強風対策で行うので、7月に行うと、蒸れて野菜が軟弱になってしまいます。

そこを、ネキリムシなどガの幼虫か、ナメクジに食べられたと思われます。多分、時期的にもナメクジだと思います。

また、ラディッシュなど根菜は移植すると、可食部(根)が傷むので、移植は好みません。

ラディッシュは、ウリハムシ予防で、キュウリを植え付ける1か月前に播いておくことがコツになっております。

7月のキュウリは、梅雨か高温の夏なので、ネギくらつきなど水はけがよく、高く盛った場所に、4粒ほど直播きし、発芽後徐々に草マルチをするなど風通しよく、湿害が出ないように、根を育ててあげると、よく育ちます。
返信する
Unknown (ヤマモミジ)
2020-07-16 16:39:55
返信ありがとうございます。そうです、ビニール囲いは除けにする対策に書かれていたので、やったのですが、5月に種まきした場合に有効なのですね!梅雨の今は逆効果なのですね。これで二度目はうまく育ってくれそうです。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-07-16 19:19:16
ヤマモミジさんへ

そうですね。
自然菜園は、タイミングが大切で、旬栽培できるように、自然の流れに乗れるように、心がけると、うまくいき、うまくいかないときは、何が良くなかったかわかると次に生かせますよ。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

自然菜園の技術 応用」カテゴリの最新記事