無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

西村和雄先生の有機農業講座(5)有機農業のはじめ方

2009-02-07 22:37:54 | 自然菜園の技術 応用
本日

今日は第29回 長野県有機農業研究会大会で
西村和雄先生の講演、「有機野菜はピンからキリまで!」
に行ってきました。

非常に情熱的に話されるその内容に
西村先生の本気を感じました。

3時間に及ぶ講演の内容は、とても言葉足らずでお伝えできません。
興味がある方は、先生の著書『有機農業コツの科学』
を一読ください。目から鱗です。

今日は、西村先生から教わった「有機農業の在り方と始め方」を
僕なりに解説してみようと思います。

「有機農業は、単に農薬・化学肥料をつかわないことではなく、
導入時には、身の回りの天然有機資材を投入してもよいが、

栽培しながらミミズに代表されるようにさまざまな土壌生物をはじめ
多種多様な生態系を育みながら、
低投入の有機農業や、低栄養生長型の自然農法に移行することで、

資材依存型ではない、持続可能な農業になり。
有機農産物の品質を上げることができる農業である。」

たとえば、普通は有機農業といえば有機肥料で野菜を栽培するものと思われがちで、どんな肥料がいいか問題になりますが、

最も大切なことは、農地の生物層が豊かになることです。

有機農業導入期に、肥料以外に
近所の最も豊かな土壌を引っ越し(客土)させることも最も有効な手段の一つです。

1gの土壌の中には、一億匹の生物がいるそうです。

近所の農地のもっとも豊かな場所の土を
土の構造が壊れないように、バケツ一杯もらってきます。

その土を自分の畑に上下そのまま埋めて、自分の畑の土で蓋をし、有機物で蓋をする。

それだけで、地域風土に合った有用微生物群が土と共にお引越しされ、
自分の農地が劇的に変わる。

あとは、その微生物・土壌生物群を養っていけばいい。

こんな簡単な方法であなたも質の高い1歩先の有機農業に目覚めてみませんか?

コメント (5)
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