無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然堆肥について

2009-02-08 15:43:55 | 自然菜園の技術 基本
本日

久々のお休み。
といっても薪を切ったり、いろいろやることいっぱいですが、

とりあえず、西村和雄先生の有機農業講座を無事5回終え、自然堆肥について触れておこうと思いました。
(またの機会でもこの講座をお伝えしたいですけど、、、)

【堆肥と肥料の違い】それぞれの目的がちがいます。

堆肥…土の構造を団粒構造化させることが目的。そのため、窒素・リン・カリウムなど養分は少なく、土に入れてから種を播いても無事育つ状態の有機物(例:完熟堆肥)。

肥料…農作物にとって必要な養分供給をするためのもの。(化学肥料・鶏糞堆肥・液肥など)

※市販されている畜産由来の堆肥(鶏糞堆肥など)は、養分が高く、堆肥というより肥料として売られている。特に市販の鶏糞堆肥は、お薦めできません。

写真は、秀明自然農法http://www.snn.or.jp/を訪れた際に撮ったものです。

このように、土手草、落葉樹の落ち葉を重ねて1~2年自然に積んでおくとよい自然堆肥がが作れます。

昔の人は、分解を促進させるために、油かすや米ぬか、家畜糞や野菜残さや畑の土を交互に重ねるなど堆肥づくりに工夫をしました。

それらの自然堆肥が、ほぼ土になったころ、
野菜の種まき後の覆土や苗の定植に土と混ぜて使うことで大切に使ったと思います。

今の有機農業のように、大量の有機物をトラクターで畑に還すのではなく、

自然堆肥などを局部的に大切に使うことで、野菜が育つ手助けをしながら
手塩に育てたのだと思います。

自然堆肥作りはそれほど貴重なものだったと思います。

それではもっと簡単に自然堆肥を大量に作り、施す方法をお伝えしようと思います。


自然堆肥の目的が、自然の有機物を還元することで、農地の微生物・土壌生物を肥沃化させるためのものであれば、

以下の方法がもっともダイナミックで、シンプルだと思います。
1)自然草や緑肥、そして野菜の根を抜かない。(根菜を除く)
ふつうは、農地の野菜や草はすべて抜き取り農地から出します。
地下部の根は、地上部と同じくらいの重量を占め、大量の有機物ですし、
マメ科の根粒菌以外にも多くの菌根菌のすみかであり、食料でもあります。
それらの有機物を除くことで、土が痩せるため、有機物を畑に還すのならば、
そのままにしておくことで、自然と地下部は自然堆肥になります。

2)草マルチなど、有機物をマルチングする。
自然堆肥をつくり、また施すには、時間と移動、エネルギーが必要です。
そこで、草を刈ったら、その場に敷く。草マルチをする。
近くに広葉樹があれば、落ち葉をもらってきて通路に引く。
その場に、ある有機物を農地全体に敷き詰めることで、自然と堆肥化されていく。
つまり、その場その場で堆肥を作るやり方です。

3)とにかく、いろんな植物を育てる。
草や野菜だけでなく、空いた土地には隙間がないくらい牧草やムギなどを播き
地上部は、2)で紹介した草マルチにする。
地下部は1)で紹介したとおり、根はそのままにして自然に還す。

生きた土を作ることが、自然堆肥の極意であれば、
生きた土をそこらじゅうで作り、育て、守るのが1)~3)のシンプルな方法。


いかがでしょうか?





コメント (2)
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