中井貴一・時任三郎・柳沢慎吾「ボクらの時代」

この３人ということは「ふぞろいの林檎たち」ですよ！
３３年たってるんだって。
でもあれTBSだよね、この番組はフジだけど、それはいいのね？いいなあ。
だって、「ふぞろい」の話、山田太一さん、演出の鴨下さんが怖かった話、盛り上がってどんどんしてるし、
ずっとサザンの「いとしのエリー」がかかってるし。

「ふぞろい」は全シーン、リハーサルをていねいにやって、そのリハが地獄だったと中井さん。
鴨下さんが「違う違う違うバカヤロウ！自分で考えろ！」
自分で考えろって、どうしろって言うんだと中井さん、
「いま思うと、あれ、演出家もわかってなかったんじゃないか？」
何やっても否定される、おまえはダメだと言われる経験。

時任さんだけはあまり怒られなかった。
時任さんは、その「自分で考えろ」がとってもおもしろかったんだって。
自分だったらこうかと考えることが楽しかった。
中井さんも「あれはすごい財産になった。いまの若い人たちはそういう目に会ってないことがかわいそう」

柳沢さんは意外にもすごく几帳面で、愛車は土足禁止、台本に線を引くときは定規使ってまっすぐの線じゃないとダメ、
「線が曲がると、セリフ覚えられなくなっちゃうの」
ええっ？

柳沢さんは演技のしかた、セリフの言い方、全部家で練習して決めてくる、そのやり方じゃないとできなくなる。
トマト切りながらセリフを言う場面、包丁を入れて一言、引いて一言、ときちきち決めていて、
見ていた中井さんがおもしろくなっちゃって、
ピーナッツを投げて食べさせるというのを突然やった。
そしたら、途端に柳沢さんはセリフが「ボンッと飛んだ！」

なにしろ仲いいね、この３人！
話して笑い、笑って話し、尽きない。
そしてなぜか、キスし合う二人（柳沢さんと時任さん！）
当時からずっといまでもフツウにキスし合うんだって！
中井さんは当時からそれを見て、ギャッと思ってたらしい。
いまだってフツウにできるよと言うなり、二人はチュッとしてみせた！
「これできなきゃふぞろいじゃないね、林檎のメンバーとは言えないね！」と言い切る二人、
「じゃあ、おれ、メンバーじゃなくていいよ！」と返す中井さん。
子供みたい、オカシイ、ほんと仲いいなぁ！五十代でしょう？
３３年ですか、こんなに仲良しでいられるんだね。