「7.2新しい別の窓」(2021.4.4)3 インテリゴロウ・湊かなえ
インテリゴロウのゲストは湊かなえさん、ゴローちゃんとはおなじみ。
新しい地図の3人が立ち上げたlovepocketfundに寄付をいただいたお礼から、コーヒー談義。
湊さんはこの4月から1年間休業宣言したのだそうで、休業前に発表された最新作が『ドキュメント』、高校の放送部を舞台にした小説。
放送部が映像作品などを作り、その全国大会もある。あまり知られていないので、そこを作品に使いたかった。(演劇や音楽だけじゃなく、そういうのもあるんだね!)
湊さんは広島県因島の生まれ、高校のとき、同級生が東京の親戚の家に遊びに行くとき、東京に行けば芸能人に会えると思っていて、その子が帰ってきて聞いたら、
「SMAPの森くんに会った!」と。
ゴロ「SMAPに森くんがいた時代!ゴロウちゃんには会わなかったの?なんでだろう?」
二人はほぼ同い年なのね。だから、湊さんの高校時代はゴローちゃんも高校生。湊さんの高校時代は剣道部の朝練で汗びしょびしょで「朝シャン!」とからかわれた。
ゴロ「朝シャンて言葉ありましたね。いまの僕の朝シャンは朝からシャンパンだけど」
ゴロウの朝シャンは朝からシャンパン!キャッチコピーですか?
小説『ドキュメント』では、映像として発表することによって、知ってもらいたいと思った想定と違う受け止め方をされたり、誤解を生んだりすることを登場人物が悩む場面がある。
湊「すごく危険をはらんでいるところもあると思っていて。ゴローさんも、自分が意図しなかったとらえられ方をした経験があるのでは?」
ゴロ「それは仕方のないことだと僕は思っている。芸能人てものは、受け取る人のイメージがあるし。僕らは、その人の人生の中におじゃましてるわけじゃないですか」
これはとってもゴローちゃんだね。ゴローちゃんは「いまでもアイドルなのか?と聞かれると、自分で言うことではなくて、その人がアイドルだと思ってくれているなら、僕はアイドル」と言う人。慎吾くんにとっての、頑ななまでに「僕はアイドルです!」とこだわるポイントになっているのとは違う。
休業宣言は?
湊「1年休業はコロナと関係なく、前から決めていました」
アウトプットをやり続けてきて、吸収する時間が必要だと思うようになったから。外国語の勉強もしたい。
湊「ゴローさんは、休みがあったら?」
ゴロ「僕は、いままでと違う環境、土とかに触れたい。ワイン作りとか」
湊「私もワインを仕込んでみたい!」
ゴローちゃんを主人公にしたらどんな作品を?
湊「6年前にスマスマでその設定を考えたことがあって」
そのときは、ゴローちゃんは父親で連続殺人犯、息子も殺してしまった。しかし、ほんとうは息子が犯人でその罪を被っていたという話を考えた。
湊「それを熟成させました。前半は猟奇殺人犯の顔を見せていて、美しい蝶の標本を作るように、人間を殺していたんだ、これこそ芸術だと言って、なんというサイコパスかと思われている」
ゴロ「稲垣吾郎っぽいですね!」
湊「それが後半になると、草彅さんと香取さんが登場します」
ゴロ「あいつら登場しますか?いや、僕だけでいいんだけど」
湊「草彅さんは最初に殺される子の父親で、あなたはなぜこんなことをしたんだ!と、被害者との対決の場面がある。そこが前半のクライマックス。次に教師の香取さんが登場して、教師だから、被害者である生徒も見てるし、真犯人である子どもも見てるから、薄々気づくんです、父親が犯人ておかしいぞ、と。それでほんとうのことを言ってください!と迫ってくる。そこでゴローさんは父親の姿に立ち戻って、どうすべきか悩む」
ゴロ「すごい!全部できあがってる!」
湊「一部の猟奇殺人者ゴロウさんと二部の父としてのギャップが見せ場なのに、全部しゃべっちゃった!もう、いま、完て出ちゃった!」
しまった!という顔の湊さんにゴローちゃんは、
ゴロ「そこんとこカットしようか!」放送しちゃったよ。
湊「でも、ラスト、どういう決着になるかは言ってないから」
ゴロ「僕らの映画で『クソ野郎と美しき世界』というのの第二弾を作ろうとしてるんですよ、それにぜひ!」
湊「あ、でも、1年休業するので、第四弾あたりでお声掛けください」
#ゴロウ振られると字幕が出た。
(つづく)
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