よむよま

よむ・よまない、それから。

永遠の泉

2012-07-25 21:49:33 | 見る
先月、NHKでやった単発ドラマ「永遠(とわ)の泉」
録画しておいたのを、やっと見た。
いいドラマだった!

妻殺しの容疑者・小日向さん、その弁護士・寺尾聡。
ガンで余命いくばくもない妻を病院から山へ連れ出して殺したというんだけど、
子供のないふたりはとても仲のいい夫婦で、
小日向さん、奥さんを殺すような人じゃないのよ。

謎を解くために、寺尾弁護士は自分もその山へ登ってみる。
それに同行するのが、うまくいってない娘・鈴木杏と恋人・山本耕史。

耕史くんは許されていないのに、お父さん、お父さんと言っちゃうような
軽いヤツなんだけど、すごく「いい人」。
屈託のない明るい好青年の役です。
(大河の頼長の直後の撮影ですか?えらいギャップ)

自分も妻を亡くしている寺尾弁護士は、
小日向夫妻の跡をたどりながら、自分と妻との関係を思い出していく。
謎解きに、そういう夫婦の物語の要素が重なってて、そこに引きこまれました。

3人で山を登り、たどり着いた林の中の水源の場所。
水源・・・みくまりという。
もともとは「水配り」で、神様が水を人間に配った、与えたという言葉かららしい。
「ここは生命の源だ、この自然の中では生と死は別のものではなく、
隣り合って、循環している」
と、この美しい湧き水のところで3人が交わした会話が、題名の意味なのね。

小日向さんはやはり奥さんを殺してはいませんでした。
山へ行ったのは奥さんの望んだこと、
最後に、ふたりの思い出の場所であるみくまりへ行きたかった。
そこで力尽きてしまった結果だったの。
やっと心を開いて真相を語る小日向さんに泣けました。

映画みたいな作りのドラマでしたね、
ちょっとした脇役も、山本學だとか、ちゃんとした人が出てたし、
回想シーンの、小日向さんの若いころを浅利陽介くんがやってましたよ。

今日の歩数計:7,825歩
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