慎吾くんの3年ぶりの個展を見に行って来ました。
以前の日本での初個展は劇場だった。今回は渋谷ヒカリエのホールで、慎吾くんいわく「今回は普通の個展にするつもりだった」
でも、構成をやってるうちに、照明だ音楽だと、結局ライブの演出やってるのと同じようになったと。そして、これまではあまり見せてこなかった自分の「闇」の部分も見せようと考え、闇エリアと明るいエリアと両方ありますと、事前の番組で説明していた。
入口が二つに分かれていて、青ルートと赤ルートになっている。どちらになるかは入口で渡されるシールによる。私は青で、青のほうから入りました。こちらが闇エリアだったのです。
入るとすぐ、何枚ものくろうさぎの色紙的なものが吊ってあって、言葉(せりふ?)も書かれているので、何枚もあるのを全部読みました。
怖かった。
これをはじめとして、絵の中に言葉が書かれているものが多々あるのだが、ほとんど全部怖い。
そのとき悩んでいるとか愚痴とか、そういうものなんだろうけど、ほぼ呪詛!
そして、暗い照明、おどろおどろしく響く音響、やっぱり舞台の演出っぽい、個展というより、お化け屋敷!恐ろしい世界!
言葉もだし、描かれている絵も、恐ろしい。いろんな存在が殺されてる?血を流してる?たくさんあちこちに出てくるくろうさぎも、かわいいネというものではないです。
闇エリアをめぐり終わって「ここから明るいエリアです」とお姉さんが開けてくれるカーテンをくぐり、明るいエリアに出たときホッとしました。
しかし、いったんはホッとしましたが、闇を通ってきたせいなのか、こちらの世界の絵も、色彩は鮮やかだが、実はそんなに心底明るくもないねと思えてきました。
全体を通した感想は、「慎吾くん、これまでに何人もひとを殺してるでしょ!あるいは、自分を?」