ハラハラ・ドキドキ、チェットの冒険
* * * * * * * * * *
元刑事の私立探偵バーニーに持ち込まれた女子高生失踪事件。
彼は相棒の大型犬チェットと調査を開始した。
警察犬訓練所を優秀な成績で卒業…はできなかったが、
それでも優秀なチェットは、全力でバーニーをサポートする。
チェットが犬の心、犬の視点で語り、
全世界の犬好きの心を鷲掴みにした傑作『ぼくの名はチェット』の改題文庫化。
本書を読まずして、犬好きと言うなかれ!
* * * * * * * * * *
先に「誘拐された犬」を読んで、チェットの大ファンになり、
順不同ですが一作目となる本作を読んでみました。
一作目だから、まだチェットも本領発揮できておらず・・・なーんてことは全くなく(!)、
やはリ最高にスリリングで楽しく、
そしてカワイイ名犬チェットのストーリーです。
第一作目ですが、探偵バーニーとチェットの初めての出会いのシーンはなく、
始めからパートナーとして登場します。
警察犬訓練所を優秀な成績で卒業しそこなったという、
チェットの昔のストーリーも気になるところではありますが・・・
いずれ紹介されるのを待ちましょう。
今回持ち込まれた調査は、行方不明の女子高校生の捜索。
ところがはじめに呼ばれたその時に、朝帰りの娘マディソンが帰ってきます。
一件落着というところですが、後日同じ子がまたもや帰宅せず。
母親からまた捜索の依頼を受けます。
これは父親がいうように、単なる家出なのか?
しかしバーニーは何か不審なものを感じるのです。
「誘拐された犬」同様、チェットは持ち前の犬らしさ(?)で私たちを微笑ませながら、
なんともスリリングな体験をしていきます。
廃坑の中で怪しい男たちに追われながらの脱出。
かと思えば犬たちの収容シェルターでの危機一髪。
全くハラハラしますね。
そんなところにスージーが現れてチェットを救出。
次作では「恋人」として現れるスージーですが、
ここでは初対面のジャーナリスト。
バーニーが彼女に引かれていく様子がなんだか楽しい。
彼女がちょくちょく訪ねてきてくれるのは、
もしかして少しは気にかけてくれているのかと思ったら、
そうではなくて取材のためだったのか・・・と、
バーニーがガックリするところなど、チェット抜きでも結構楽しめます。
すべてチェットの目を通した描写でありながら、
バーニーの人となりや感情がくっきりと現れるところがまたいいのです。
早く次作が読みたい!!
「助手席のチェット」スペンサー・クイン 創元推理文庫
満足度★★★★★
![]() | 助手席のチェット 名犬チェットと探偵バーニー (創元推理文庫) |
古草 秀子 | |
東京創元社 |
* * * * * * * * * *
元刑事の私立探偵バーニーに持ち込まれた女子高生失踪事件。
彼は相棒の大型犬チェットと調査を開始した。
警察犬訓練所を優秀な成績で卒業…はできなかったが、
それでも優秀なチェットは、全力でバーニーをサポートする。
チェットが犬の心、犬の視点で語り、
全世界の犬好きの心を鷲掴みにした傑作『ぼくの名はチェット』の改題文庫化。
本書を読まずして、犬好きと言うなかれ!
* * * * * * * * * *
先に「誘拐された犬」を読んで、チェットの大ファンになり、
順不同ですが一作目となる本作を読んでみました。
一作目だから、まだチェットも本領発揮できておらず・・・なーんてことは全くなく(!)、
やはリ最高にスリリングで楽しく、
そしてカワイイ名犬チェットのストーリーです。
第一作目ですが、探偵バーニーとチェットの初めての出会いのシーンはなく、
始めからパートナーとして登場します。
警察犬訓練所を優秀な成績で卒業しそこなったという、
チェットの昔のストーリーも気になるところではありますが・・・
いずれ紹介されるのを待ちましょう。
今回持ち込まれた調査は、行方不明の女子高校生の捜索。
ところがはじめに呼ばれたその時に、朝帰りの娘マディソンが帰ってきます。
一件落着というところですが、後日同じ子がまたもや帰宅せず。
母親からまた捜索の依頼を受けます。
これは父親がいうように、単なる家出なのか?
しかしバーニーは何か不審なものを感じるのです。
「誘拐された犬」同様、チェットは持ち前の犬らしさ(?)で私たちを微笑ませながら、
なんともスリリングな体験をしていきます。
廃坑の中で怪しい男たちに追われながらの脱出。
かと思えば犬たちの収容シェルターでの危機一髪。
全くハラハラしますね。
そんなところにスージーが現れてチェットを救出。
次作では「恋人」として現れるスージーですが、
ここでは初対面のジャーナリスト。
バーニーが彼女に引かれていく様子がなんだか楽しい。
彼女がちょくちょく訪ねてきてくれるのは、
もしかして少しは気にかけてくれているのかと思ったら、
そうではなくて取材のためだったのか・・・と、
バーニーがガックリするところなど、チェット抜きでも結構楽しめます。
すべてチェットの目を通した描写でありながら、
バーニーの人となりや感情がくっきりと現れるところがまたいいのです。
早く次作が読みたい!!
「助手席のチェット」スペンサー・クイン 創元推理文庫
満足度★★★★★