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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ブロークン・フラワーズ

2008年05月14日 | 映画(は行)

(DVD)

主人公は中年のおじさまドン・ジョンストン。
若い頃はもてもてで、付き合った女性も数知れず。
コンピューター関係の仕事も成功して生活には困らない。
そんな矢先、一緒に住んでいた恋人が彼に愛想をつかして出て行ってしまった。
そこへ届いた一通の手紙。
20年前に別れたけれど、その後、妊娠しているのがわかって一人で出産。
その息子は今は19歳
・・・と、そんなことが書いてある。
けれど差出人の名前が書いていない。
戸惑うドン。
さて、そこにおせっかいな隣人ウィンストン登場。
なんと、ドンには心当たりの女性が5人。
ただし、一人はすでに死去。
ウィンストンの計らいで、ドンは、
彼女たちに逢って真相を確かめる旅に出るのです。

ドンは、なんと言うか、
もう、やりたいことはやりつくしてしまったという感じで、投げやりになっています。
でも、ここで面白いのは、
ウィンストンが、「こうするべき」ということには「イヤだ」というくせに、
気になるものだから、結局その言葉に従って行動してしまう。
ピンクの花束を持って元カノの家を訪ねる。
なにやら終始ポーカーフェイス。
感情が外に出ないこのドンなのですが、
そんなところに、妙におかしみと悲しみを感じてしまいます。
4人の女性は、それぞれの境遇もまちまちながら、
結構今を満足して生活しているよう。
・・・で、結局手紙の主は判明しないのです。
息子の存在自体も、真偽がわからないまま。

けれども、ひょんなことから、彼が自分自信で口に出した言葉、
「過去も未来もどうでもよくて、大切なのは今」・・・ということ。
映画はここで、唐突に終わってしまうのですが、
私の想像では、この後彼は出て行った恋人を呼び戻すのではないかと・・・。

なぜかウィンストンお勧めの「旅のお供」の音楽、エチオピアンジャズの調べは、
アメリカの風景には、なんともミスマッチ。
しかしそれが、不思議な雰囲気を醸していました・・・。

2005年/アメリカ/106分
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ