今日もまた螺旋上昇

たまりや社長の食いしん坊blog

私の醤油

2005年09月01日 10時23分28秒 | たまりの話

 今年に入ってから5回ほどマスコミ関係から取材を受けたが、どういう訳かそのほとんどがオーダーメードの醤油に関する取材だった。食品のオーダーメードはいろいろあるらしいが、醤油は珍しいのか担当者の目に留まるようだ。他のメーカーがやってないわけでもないのだろうが、多くはオーダーメードと言うよりPB(プライベートブランド)商品の委託生産という大規模なものになってしまっているのではないだろうか。うちのように少量でやるところはほとんど無いのか、あったとしてもインターネット上で公開していないのかもしれない。
 取材の度に説明しているが、わが社の販売の8割位は得意先に合わせたオリジナルブレンド。つまりオーダーメード醤油である。日常の業務としてやっていることをインターネットで個人向けに更に細かくしてやっているだけなのである。但しオーダーメードの醤油といっても仕込みの段階から2年も掛けて造る訳ではない。(もちろん依頼があれば造りますけどね。) 基本的には濃口醤油、淡口醤油、たまり醤油、白醤油の4種類の醤油を使いお客様の好みの醤油になるようにブレンドするものである。しかし、飲食店などのオーナーは、どのようにオーダーすれば良いかイメージ出来ても、主婦や趣味人の男性にはかなりイメージするのが難しいかもしれないと、ホームページの作り方を反省している。「わがまま注文」としてオーダーについてコメントを入れてもらえるようにしてあるが、具体的に細かく要望を書き入れる人はほとんど飲食店の人だ。野菜煮物には○○○ブレンド。煮魚には△●□ブレンド。うどんつゆには○△□ブレンド。みたいな目安となるブレンドを提示した方が良かったのかもしれない。たまり醤油の濃厚芳醇さ、濃口醤油の華やかな香り、淡口醤油の透き通った色、もっとも色の薄い小麦の醤油の白醤油。これらのブレンドによって独特の味わいが醸し出されるのが非常に面白い。だからリピートしてくる個人のお客様がいらっしゃると、オリジナルのオーダーメード醤油というものの楽しさを認めてくれたってことなのかなと勝手に思っている。しかし、もう少し分かり易く利用できるように改善していかなければと思う今日この頃でもある。