原題:『The Butterfly Effect』
監督:エリック・ブレス/J・マッキー・グラバー
脚本:エリック・ブレス/J・マッキー・グラバー
撮影:マシュー・F・レオネッティ
出演:アシュトン・カッチャー/エイミー・スマート/ウィリアム・リー・スコット/エルデン・ヘンソン
2004年/アメリカ
物語設定までブレさせてしまったタイムワープについて
最後のあたりまではストーリー展開のテンポもよかったのだが、主人公のエヴァン・トレボーンが突然日記だけではなくホームヴィデオでもタイムワープできるという都合の良い展開を見てから急に冷めてしまった。
それにそもそも冒頭とラストに二度描かれる「もし誰かがこれを見つけたら、それは僕の計画が失敗した証拠。その時、僕は死んでいる。でももし僕が最初に戻れたら、その時はきっと彼女を救えるだろう」と医師たちに追われる中でエヴァンがわざわざ書く手紙に何の意味があるのだろうか? エヴァンがこのような計画を立てていることを知っている人物が存在しなければ手紙は全く意味をなさないのであるが、本来ならばそのメモを「日記」として捉えてエヴァンはタイムワープするべきだったと思う。例えば、見ているホームヴィデオの内容を日記に記入することで、あくまでも日記を通してタイムワープするべきなのである。