原題:『Flatliners』
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
脚本:ベン・リプリー
撮影:エリック・クレス
出演:エレン・ペイジ/ディエゴ・ルナ/ニーナ・ドブレフ/ジェームズ・ノートン
2017年/アメリカ
作風まで変えてしまう償いきれない過ちについて
『フラットライナーズ』(ジョエル・シュマッカー監督 1990年)の続編ではあるのだが、ジョエル・シュマッカー監督版が人間の「実存」を問う作品だったのに対して本作は実験後に超能力を得られたりするホラーテイストの作風であり、失敗作の烙印を押されてしまっているとしても、そもそもジャンルが違う別物として観なければ気の毒だと思う。
さらに気の毒なのが主人公のコートニー・ホームズで、他の学生は迷惑をかけた相手に謝罪することが出来るが、コートニーの妹は亡くなっており懺悔したくてもできないのである。コートニーはどうすればよかったのか疑問だけがいつまでも残る。