MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

モダン・アートの「風景画」

2018-03-28 01:00:33 | 美術

 現在、森美術館では「レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル」が催されている。

レアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)はビルの外壁やエレベーターや美容院や教室や

スイミング・プールなど普段見慣れているものに手を加えて「見慣れない」ものに作り替える

ことを目論んでいるように見える。それはまさに「根こそぎ引っ張り出す」こと、「根拠」を

奪うことで見直すモダン・アートの「風景画」として機能しているのではないだろうか。

 上の作品は「ダルストン・ハウス(Dalston House)」(2013年)という模型で、

本当はこれくらいの人数の参加で面白みがあると思うのだが、入館者数が多いために

実際の参加型の「建物(Building)」(2017年)の壁は一面が人で埋まってしまい、

わけがわからなくなっていた。


「根こそぎ引っ張られて(Pulled by the Roots)」(2015年)


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