MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ダークタワー』

2018-03-16 00:46:49 | goo映画レビュー

原題:『The Dark Tower』
監督:ニコライ・アーセル
脚本:ニコライ・アーセル/アキバ・ゴールズマン/ジェフ・ピンクナー/アナス・トーマス・イェンセン
撮影:ラスムス・ヴィデベック
出演:イドリス・エルバ/トム・テイラー/マシュー・マコノヒー/キム・スヒョン
2017年/アメリカ

ストーリーの「上っ面」をなぞるだけで精一杯の作品について

 スティーヴン・キングの人気SF小説を映画化した作品ということでかなり期待していたのだが、さすがに長編小説を100分ほどにまとめるには無理があったように思う。
 ストーリーがいまいち盛り上がらない原因として主人公で「ガンスリンガー」と呼ばれる拳銃使いのローランド・デスチェインがアメリカ西部開拓時代のガンマンというよりも、ローランドが拳銃や銃弾を奪うガンショップの表に書かれていた「孫」という字からも分かるようにローランドが「我は手で狙い定めぬ。手で狙い定める者、父親の顔を忘却せり。我は目で狙い定める。我は手で撃たぬ。手で撃つ者、父親の顔を忘却せり。我は〈気(mind)〉で狙い定める。我は我が銃で殺さぬ。銃で殺す者、父親の顔を忘却せり。我は〈心(heart)〉で殺す。」と唱えるよう信条は孫子の兵法が色濃く、結果的にストーリーが地味になったように思える。
 しかしラストでローランドとジェイク・チェンバーズが入っていった扉には「香港パレス」と書かれており続編があるのかもしれない。


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