原題:『Geostorm』
監督:ディーン・デヴリン
脚本:ディーン・デヴリン/ポール・ギヨー
撮影:ロベルト・シェイファー
出演:ジェラルド・バトラー/ジム・スタージェス/アビー・コーニッシュ/アンディ・ガルシア
2017年/アメリカ
異常気象で崩壊させてしまうには惜しいほどの正確な描写について
さすが『インデペンデンス・デイ』(ローランド・エメリッヒ監督 1996年)や『GODZILLA』(ローランド・エメリッヒ監督 1998年)の脚本を担った監督だけあって、脚本の荒さはあるものの、「ダッチボーイ」と呼ばれる防衛システムを備えた国際気象宇宙ステーションにより地球の気象をコントロールできるようになったという体で、例えば、サウジアラビアの砂漠に洪水をもたらしたり、海水浴客で賑わうリオデジャネイロの夏の海岸にブリザードをもたらすなど今まで見たこともないスペクタクルは堪能できると思う。
意外とそれぞれの地域がかなり正確に描かれていると思われる理由は、例えば、日本の東京で起こる嵐のシーンにおいて吹き飛ばされる自動車のナンバーが「46-49」だったところにある。『マジンガーZ / INFINITY』(志水淳児監督 2018年)でも使われていたこのギャグは日本人には馴染みのあるもので、このギャグを知っているということは制作に日本に相当詳しい人が関わっていると思うのである。