原題:『Suburra』
監督:ステファノ・ソッリマ
脚本:ジャンカルロ・デ・カタルド/カルロ・ボニーニ/サンドロ・ペトラッリャ/ステファノ・ルッリ
撮影:パオロ・カルネーラ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/エリオ・ジェルマ―ノ/クラウディオ・アメンドラ
2015年/イタリア・フランス
(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016)
「V」の文字にこだわるストーリーについて
ローマ郊外にあるオスティアという港町をラスベガスのように開発しようと目論む「サムライ」と呼ばれる男が率いるマフィアと、大物政治家のフィリッポ・マルグラディが裏で組んで企んでいたのだが、議会で土地開発のための法案を通そうと奔走していたフィリッポがストレス発散のためいつものようにホテルに部屋を取り、娼婦を呼んでドラッグパーティーをしていた際に、オーバードーズで未成年の娼婦を死なせてしまい、何故かもう一人の娼婦であるサブリナに全てを託して帰ってしまう。サブリナは知り合いの地元のギャング「アナクレーティ家」兄弟のアルベルトを呼んで死体の処理を頼んだところから権力闘争が始まる。
マンフレディ・アナクレーティに父親の借金のかたに「ヴィラ(Villa)」を取り上げられていたセバスチアーノ、「サムライ」の仲間であるアウレリアーノ・アダミのガールフレンドである「ヴィオラ(Viola)」、そして「ヴァチカン(Vatican)」のローマ教皇の辞意など「V」が目立つことだけは指摘しておきたい。