君が代発言「お願いしたわけで、文句ではない」森喜朗氏
森喜朗氏「国歌も歌えないような選手は日本の選手ではない」
森喜朗氏、リオ五輪壮行会で君が代歌わぬ代表に苦言
7月16日の毎日新聞の「時評・点描」というコラムで玉木正之が「静かに流れる君が代もよい」
というタイトルで、今回の森喜朗の「なぜ国歌を歌わないのか。選手は口もぐもぐするのではなく、
口を大きくあけて国歌を歌ってください。国歌も歌えないような選手は日本の代表ではない。
そう思う」という発言に的確な批評を寄せていた。玉木は「五輪憲章では『オリンピックは国家間
の争いではない』と明記されており、優勝時に流される音楽(君が代)は正式には国歌ではなく
選手団歌である。旗(日の丸)も国旗ではなく選手団旗と言える。/が、それはさておき、
はたして君が代は表彰台で『声を大きくあげ』て歌う歌だろうか?」と問いを投げかけ、
市川昆監督の『東京オリンピック』では「女子バレーボールの選手たちも君が代を歌う選手は
一人もいない。万感胸に迫る中、涙をこらえ、胸を張り、日の丸を見つめ、黙って君が代を
聴く選手の姿はりりしく美しい。」としている。つまり君が代を声を大きくあげて歌える時は
成績が悪い時だという皮肉が込められているのであるが、そもそも「ラ・マルセイエーズ」に
しても「星条旗」にしても実質軍歌であり、森喜朗は君が代の性格を理解していないのである。