MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ニュー・クラスメイト』

2016-07-27 00:09:15 | goo映画レビュー

原題:『Nil Battey Sannata』 英題:『The New Classmate』
監督:アシュヴィニ―・アイヤル・ティワーリー
脚本:アシュヴィニ―・アイヤル・ティワーリー/ニ―ラジ・シン/プランジャル・チョウドリー
撮影:ゲイヴミック・U・アリー
出演:スワラ―・バースカル/リヤー・シュクラー/ラトナー・パータク・シャー
2015年/インド
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016

大スターと大統領の「ウケ」の違いについて

 シングルマザーとして働いているチャンダの娘は10年生になるアペークチャ―(=アップ―)だが、なかなか勉強に身が入らず成績が伸びないのはどうやら端から人生に悲観しているようで、将来はメイドになるつもりでいたから、驚いたチャンダが取った行動が「新入生」として娘と同じ学校に通うことだった。
 発想は良いと思うが、ストーリー展開に新味は無く、一つ気になったことはラストで大学を優秀な成績で卒業したアップ―が行政府の仕事に就く際に、上司になる人々からインタビューされるのであるが、何故この仕事を選んだのかという問いに「メイドになることが嫌だったから」と笑顔で答えたことに違和感を持った。私たちの感覚からすればメイドであっても立派な仕事だと思うからなのだが、カースト制度があるインドの人々の切実なる声として聞くならば、そのような感情も理解できなくはない。
 チャンダが轢かれそうになった車に乗っていた高官の豪邸を訪ねた際に、ここには誰が住んでいるのかと尋ねたチャンダに対する護衛の答えが、日本語字幕では「有名なスターだ」となっていたが、英語の字幕では「ジョージ・ブッシュだ」と違って訳されており、どちらが正しいのか分からない。 


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