原題:『Soul Men』
監督:マルコム・D・リー
脚本:ロバート・ラムゼイ/マシュー・ストーン
撮影:マシュー・F・レオネッティ
出演:サミュエル・L・ジャクソン/バーニー・マック/アイザック・ヘイズ/シャロン・リール
2008年/アメリカ
「ソウル・マン」たちの苦難について
本作は不幸に見舞われた作品といっても過言ではない。主役の一人であるフロイド・ヘンダーソンを演じたバーニー・マックが2008年8月9日に肺炎で急死し、翌日には本人役で出演していたアイザック・ヘイズが脳梗塞で亡くなっており、そのため監督のマルコム・D・リーは編集し直してかなり「甘め」になったと証言しており、本来監督が意図していたものとは異なっているからである。本作で流れる楽曲は聴きごたえはあるが、ストーリーそのものはそれほど捻りのない普通の「珍道中」に終始してしまっている。因みにルイス・ハインズとフロイド・ヘンダーソンのコンビ名である「ザ・リアル・ディール(The Real Deal)」とは黒人の俗語で「最終結果、最終的な評価」という意味がある。
「Walk in The Park」という曲がラストで流れるのであるが、何故かサウンドトラックに収録されていない。以下、和訳してみる。
「Walk in The Park」Samuel L Jackson ft. Bernie Mac & Sharon Leal 日本語訳
川が流れ始める時
おまえはボール一杯の魂を込めて
俺は流れるままにした
俺にとっては簡単なことさ
それが俺がリズムに乗るやり方
俺が奴らに与えられるものは真実だけ
歌詞は生活の中から生まれることができる
俺にとっては簡単なことさ
音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ
ここには誰もいないが
俺には聞こえたんだ
それに見合うようにどのようにすればいいのか俺には分からない
それに奉仕する間はおまえは何も疑ってはいけない
それは俺に与えられたんだ
おまえが継承するものを俺は得た
それを分かち合うためにおまえが生まれたなんて俺は知らない
もしもおまえが突き進むならば
おまえはそれを身につけていなければならない
それは自然に俺の元に来る
音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ
今夜は俺たち全員がここで楽しく過ごす
それを俺は今話しているんだ
公園の散歩については知っているだろう?
もちろん俺には分かっているよ
俺がおまえに教えてやるよ
無から有を生み出すことが
私たちが一緒にするべきこと
だからしっかり頑張って
私はすぐそばにいる
私は言われたように
あなたが信じることができるものを私は与える
今夜は楽しんで
冗談でも帰ろうなんて思わないで
私と一緒に歌いましょう
音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ
まるで公園の散歩のようなもの
音楽が俺の心からあふれ出る
公園で歩いているような感じさ
まるで公園の散歩のようなものなんだ
まるで公園の散歩のようなもの
何故この曲が気になったのかと言えば、安室奈美恵に同名の曲があるからで、歌詞を比較してみるとサミュエル・L・ジャクソンの「Walk in The Park」は公園を歩くような感じで音楽が心から湧いてくるという比喩なのに対して、小室哲哉作詞の「a walk in the park」の主人公は自分が雲のような不安定な存在だと歌っており、公園を歩くことは人との出会いを求めての現実的な行為である。
安室奈美恵さん『a walk in the park』の歌詞
アウォークインザパーク
words by コムロテツヤ
music by コムロテツヤ
Performed by アムロナミエ