MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『Mr. マックスマン』

2015-10-29 00:05:38 | goo映画レビュー

原題:『Mr.マックスマン』
監督:増田哲英
脚本:福田卓郎
出演:千葉雄大/山本美月/要潤/鈴木杏樹/田辺誠一/田村亮/なたぎ武/高田延彦/大和田伸也
2015年/日本

安易な「便乗商法」について

 てっきりアメリカンコミックを取り入れて、『スーパー!』(ジェームズ・ガン監督 2010年)の日本版のような「ヒーローもの」のパロディーを期待していたのであるが、主人公の谷口正義が超能力を得た時に感覚が異常に敏感になるということ以外はアイロニーも感じられず、至って普通の「ヒーローもの」でがっかりした。
 そもそも本物の「ヒーローもの」である仮面ライダーの映画でさえ歴代のライダー総出演の上にニンニンジャーまでゲスト出演させるほど総動員しているのに、本作は谷口が変身するマックスマン一人だけで、舞台も主にテレビ局内という地味さで、その地味さをカバーするはずの多少お金をかけている変身シーンも既に見慣れたもので、『アントマン』(ペイトン・リード監督 2015年)、『キングスマン』(マシュー・ヴォーン監督 2014年)、『バクマン。』(大根仁監督 2015年)のどさくさに紛れさせた安手のテレビドラマを劇場で観させられてしまった。


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