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GPZ1100 樹生流モディファイ(1)ハンドルバー

「樹生流」などと、偉そうに銘打ってみましたが、私は平凡なツーリングライダーです。あくまでも、一ユーザーの個人的な嗜好(試行)に過ぎません。

しかし、バイク乗りには、一人ひとり、その人だけの流儀があると思います。
その意味では、平凡な私の平凡な営みも、私流儀、「樹生流」と、名乗ってみてもいいか…と、伝統的な流派をお持ちの各領域の方々が聞いたらあきれてしまうような発想ですが…。まあ、一寸の虫にも五分の魂、大目に見てください。


さて、

車やバイクの「改造」、「チューン」というと、走り屋さん達のめちゃくちゃ気合の入った世界や、もうちょっと反社会的なイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、本来「チューニング」とは調律のこと。ピアノの調律や、ギターの音合わせなどに用いる言葉と意味は同じです。

ライダーは体格も性格も技量も、一人ひとり違います。だから、バイクも「つるし」のままでなく、扱うライダー一人ひとりに合わせて調律する、そんなチューニングは本来必要なのです。

GPZ1100は大きいバイクで、私も身長は175㎝と小さい方ではないのですが、買ったばかりのGPZは、私にとってどうもハンドルが遠く感じました。

また、遠いハンドルに対し上体を前傾して車体に覆いかぶさるようにしてハンドルを持つため、前輪の荷重が過多になり、ハンドリングにも微妙な悪影響が出、Fタイヤの消耗も早くなっていました。

*「GPZ1100はリアタイヤ1本に対し、フロント2本消化する」と、多くの個人ユーザーHPやブログで言われています。
しかし、私の考えでは、それはGPZの車体構成を考えてもFタイヤの使いすぎです。
これは勝手な想像ですが、本来欧州向けに開発された車体は、テストライダーも高身長、リーチの長い人だったのではないでしょうか。ステップ、シート、後輪への荷重バランスを考えても、車体設計時のライダーの重心はもう少し後方、つまりハンドルの引いた位置にあったと思えてならないのです。

そこで、ハンドルを交換。
グリップを手前・上方にそれぞれ5㎝くらい引き寄せ、乗車姿勢を楽にするとともに、ライダーの重心を補正。
この改造?で、前後タイヤの減り方も均等に近くなり(均等に減ればいいというものでもありませんが)、ハンドリングもフロントタイヤの過度な仕事が減って向上。アンダーステアでフロントタイヤのグリップに頼った感じから、ニュートラルな前後輪グリップを感じられるものへ変わりました。

今、装着されているハンドルは同じカワサキの「バリオスーⅡ」という250ccのバイクの純正ハンドルです。
このハンドルは幅が狭く、グリップの角度が絞られ、ファイター的なハンドルの押さえ込みをしない私にとっては、一番合っていました。

このハンドルの副産物として、肩凝りが少し楽になり、ステップを踏んでシートの荷重を減らすこともやりやすくなったため(シート荷重自体は交換前より増加しています)、路面の段差で衝撃を膝で吸収したり、上体の前傾度を変えて体の荷重バランスを変えたりすることもやりやすくなり、結果的に、長距離を疲れずに走り続けられるようになりました。

1日に1000㎞を越える走行距離を走り出したのは、ハンドルを交換してからです。
また、下りのカーブをより安全に、速く抜けられるようになりました。

最近では、加齢と筋力の衰えにより、乗車時に再び肩凝りを感じるようになってきました。
次なる対策を考えねばなりませんが、何より、節制、運動、筋トレが一番ですね。
はは、できるかな…。

《追記》
この記事は、カテゴリー「GPZ1100について」の中の、「GPZ1100のタイヤ磨耗と乗車姿勢」の記事内容と、かなりの部分重複しています。
今回は、「改造」という観点から、改めて記事にしました。ご了承ください。
また、前の記事にあるFフォークについても、新しい事項を含めて、また改めて記事にしたいと思います。
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Unknown (田亜山)
2007-09-08 20:58:43
高速では楽な今のハンドルですが、
高速よりもはるかに使用頻度の高い一般度では、
遠くて広いので、近くて狭い
アップハンドルに換装と思っているこの頃です。

ちなみに前のST4は
最初からアップハンドルでしたけので楽・・・

話に聞くと、ETC付けるより高いようだし・・・
 
 
 
田亜山さん、こんにちは。 (樹生和人)
2007-09-08 22:06:16
田亜山さん、ご無沙汰してました。
エイトマンさんから、田亜山さんへ、「つねならむ」から「あさきゆめみし」へ。
しかし、ドゥカティ・走りのツーリングライフはますます充実なさってるご様子。いつも拝見しています。

ドゥカティは、ツーリングモデルといえど、走りの魂を宿したマシン。低速でのクルージングを強いられる日本の下道では、ポジションがきついかもしれませんね。
ハンドル換装だけで済めば安いですが、トップブリッジやブレーキ・クラッチラインまで交換となるとかなり持っていかれますね。
う~ん、考えどころですね…。
 
 
 
こんにちは (Cros)
2007-09-08 22:09:00
どーも、こんにちは。

やはりイジリ方も人それぞれにコダワリがあるよで、見ていて楽しいです。私の場合は現在はOVERのコンチハンドルを使ってますが、これはほぼ一文字みたいな形状で、バックステップを組合わせることでリーンインの姿勢を前寄りにする意図があります。

考え方が樹生さんと真逆ですね(笑)

フロントを意識して旋回を考えてる走り方なのでしょうがないんですけどね。ネックは以前お話したサイドスタンドが擦ってしまう事くらいですか、、、、。

それでも、この仕様で1日中峠遊びをして高速使って帰宅しても疲れは少なめなので、GPZ1100はツーリングバイクとしては秀逸だと思います。このバイクって重心をセンターの寄せることを意識して走ると疲れないんですよね。
 
 
 
Crosさん、こんにちは。 (樹生和人)
2007-09-08 22:58:03
Crosさん、こんにちは。
ああ、こういう話って、楽しいですねぇ。

リーン速度を上げ、倒し込みでの向き変えを明確に行う人は、オフセットした体を倒し込みポイントでグレーキリリースとともにコーナー前方内側にDIVE!させることにより、前輪の減速Gを瞬時に旋回Gに置き換えてカットインしていきますよね。

そして二次旋回でそのポジションでも荷重をリヤの接地点に集中させる、タイヤに悲鳴を上げさせるほどのパワーオン。

Crosさんのポジション設定は、そうした走りを想定したものだと思います。

ポテンシャルを使い切る走りに向けたセッティングは、速く走ることを目指す人にこそ、向いていますね。

私の走りのイメージはむしろ1970年代までのリヤ(のみ)重視の乗り方です。

GPZはわりと頑固なロール軸に対してこじらず、フレームを横にたわませるのでなく、縦にGをかけていく感じの方が無理なく曲がる気がします。
Crosさんがおっしゃる重心をセンターに寄せるとは、そのことかと思います。
するとバンク角が深くなって、スタンド(私の場合はノーマルステップ)を擦ることになる…のではないかと考えています。

なんて。わかってない素人がいきがって薀蓄傾けてるだけかもしれないですけど、考えて走る、走って考えるって、大好きなんですよ。間違っていたら遠慮なく指摘してください。
 
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