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七月の空4 倶多楽湖からオロフレ峠へ

*           (倶多楽湖。2008年7月26日 11時47分)

倶多楽湖(クッタラ湖)は、登別温泉から急な坂を上り、峠を越えたら湖畔に向けて崖にへばりつくように道を下っていったところにある。

この湖は、2001年度の記録では透明度全国2位(1位は摩周湖)、水質全国1位、また全国1形が円に近い湖だということだ。

標高258メートルに湖面があり周囲は切り立った崖。そう、これは火口が陥没してできたカルデラ湖。
流れ込む川も、流れ出す川もないところも摩周湖に似ている。

驚いたのはこの水質がいい湖だというのに、湖畔にレストハウスがあり、貸しボートなどまであるのだ。また、チップ釣りの聖地と呼ばれているらしい。

環境保全にもう少し力を入れたほうがいいような気もするのだが…。
事情を知らぬまま安易にそう言うのもよくないのだろうけれど…。

写真は再び外輪山を越えて登別側に帰る直前の峠にある展望台から撮ったもの。


(登別温泉 大湯沼 2008年7月26日 11時56分)

倶多楽湖を過ぎると道は登別温泉の山の上に出る。
見下ろすのは大湯沼。道路と比べるとかなり大きな沼だとお分かりいただけるかと思うが、この湖面から湯気が上がっている!

あたりは硫黄くさい感じ。
登別温泉は全国的に有名な温泉だが、有名なのも分かる気がした。
例によってメジャーな温泉街や登別の地獄巡りの写真はないが、道外や外国からの観光客がここに多く泊まるのもわかる感じだし、この日もとても賑わっていた。


(登別温泉 激しい音とともに蒸気を力強く噴出し続ける。 同刻)

上の写真の右手の山の山頂付近の写真がこれ。


さて、

登別の海からオロフレ峠側を見上げたとき、すでに山の上半分は雲の中に隠れていた。
登別温泉を越え、登別カルルス温泉を越え、オロフレ山(1231m)に向かって道道2号を登る。この道がオロフレ峠だ。

この峠を始めて越えたのは約20年前、カワサキGPz400F-Ⅱに乗っていたときだ。

秋深く、霧が深く、道狭く、舗装路面は荒れ、秘境という感じがしたものだった。


(オロフレ峠 2008年7月26日 12時12分)

今日、改めて登るオロフレ峠、海抜ゼロから一気に940まで登るこの道はやはり半端ではない。

しかし道路はまるで変わっていた。
まだ所々に往時の面影を残した1.5車線区間が残ってはいるものの、ほとんど広い2車線の道で、路面もよく、つづら折りだった道も切り通しや埋め立てなどで車が走りやすいように工事されていた。

おそらく峠通過に必要な時間は、誇張でなく三分の一ほどに短縮されたはずだ。
それほどに道路「改良」は進んでいる。
バイクにとっては路面の排水のために細かく縦に刻まれたミゾが走りにくいが、文句をいう筋合いではないだろう。急斜面のヘヤピンでアイスバーンになったら、深い谷底に落ちる以外ない。

峠の9合目付近から登別方向を見返す。
写真右奥が登別温泉街方向だが、雲は山肌に一部を除いて密着せず、8合目を過ぎたところからは逆に明るくなってきた。


(オロフレ峠 2008年7月26日 12時14分 路面をよく見ると、縦ミゾが映っている)

前方を見る。
あの稜線がオロフレ峠だ。雲が薄く、空が明るい。峠から向こうはきれいに晴れているかもしれない。
難所、オロフレを越えた者だけが見られる景観に、お目にかかれるだろうか。(つづく)
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