医大生・たきいです。

医大生的独言。

芸大学生オケを聴いて医大生はこう考えた

2014-11-20 21:16:03 | 人気記事

1日に5回くらい「寒っ!」って言っちゃう時期になりました。ニュースでどこどこが氷点下みたいなこと言ってましたが、まったくイヤになっちゃいます。完全に体が関東の人間になってしまって寒さ耐性がなくなった…、とかいうと、例によって雪で車が埋まる系大学の人たちから怒られるのでこの辺にしておきます。医大生・たきいです。


先日のこと。



藝大の学生オケの招待券を頂いたので聴きに行ってきました。なんてキレイな大学なんだ。流石は芸術のまち、上野。その趣きは心なしか我が故郷のロンドンに似ている気もしました。


3月にロンドンで見かけたシェークスピアの像。なんちゃらスクエアにて。街の節々から感じる芸術へのリスペクト。雑な感想ですが、山の上の方の上野も、自分の中でこういうおしゃれなイメージなのです。笑

クラシックは小さい頃母親によく連れていかれた記憶がありますが、実はかなり久々。最近はオールスタンディングで「気分ん~上々のぉ~↑↑」って可愛いお姉さんが歌ってる系のLIVEにしかしばらく行ってませんでしたので。
鬱々とした試験期間、オケが唯一の楽しみでした(笑)。癒しの時間です。



あっという間のひとときでした。圧巻。ホールは満員。自分と同世代にこんなにすごい人たちがいるのかと、涙ぐみそうでした。マジで泣いちゃうと「のだめ」そのものなので渋い顔しながら拍手を送りました。なんだかその後の試験勉強もやる気がおきました。とにかく来てよかった。





病院の中で白衣に身を包む医大生と、壇上で黒い衣装に身を包む芸大生。医大生が扱う対象がScienceであれば、芸大生の扱う対象がArtである。それぞれは世界の両端に立っているかのよう。きっと、これが一般論でしょう。

さらには、大方の医大生はScience寄りで、Artが分からない。これも概ね同意が得られそう。特に異論がないことかもしれませんが、あえて疑問を投げかけます。医学部の学生諸君、果たしてこんな態度でいいのでしょうか。すなわち、二元論的にすべての事象を捉えるのは如何なものか。
自分にはArtの素養があると言いたいわけではなく、むしろありません。だからこそ学ぶのです。一流の人たちから学ぶべし。





素敵なチャイコフスキー交響曲第5番を拝聴いたしました。1888年に作曲されたというこの曲は、芸大生たちが高速で譜面を捲りながら紡がれていきました。平成の世に蘇る交響曲。「再現性」という文脈においては、これってむしろScienceかもしれません。素人の自分にはよくわかりませんが、指揮者や演奏者の意向が入ってはじめてArtになるのでしょう。

対して、診察室に入ってくる患者さんを診るのが我々の世界。人との個別具体的な対話に重きを置いて考えること。まさしく、1回限りの事象を重んじるArtそのもの、とも取れるでしょう。そこにはScienceに裏打ちされた問診もあるわけですが。

全ての事象は、極論複雑系の上にあります。いかなる分野にも、Science的アプローチのみならず、Art的アプローチも要求されてくるに違いありません。だけど我々、Artの世界はよくわからない。だから医学部の学生は、努力してでもオーケストラを聴きに行かなければならないのです。

というわけで、またそのうち遊びに行こうかな。笑






(これまでベト7好きを自称してたけどチャイ5好きに改めようと思った人(笑))



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2 コメント

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Unknown (りず)
2014-11-21 00:19:46
医科学生オーケストラはご存知ですか?機会があれば聴きに行かれるといいと思います(^^)医療系学生なのにこんなに上手い人がいるんだ!と驚かされます。
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Unknown (たきい)
2014-11-21 00:26:34
医科学生オーケストラ!
お恥ずかしながら知りませんでした(^^;;

機会があったら是非行ってみたいです( ´ ▽ ` )ノ
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