医大生・たきいです。

医大生的独言。

厚労省で医系技官に聞いてきた(後編)

2014-12-20 20:45:17 | 人気記事

医系技官業務見学ツアー
医系技官に関心をお持ちの方の為に、医学部・歯学部の学生や医師・歯科医師を対象に開催しています。
原則として5~10名のグループ単位で受け付けていますが、それ以下の人数でも、御相談に応じています。

(「厚生労働省医系技官募集のご案内」より)


これに応募して、大学の同級生らと8名で霞ヶ関まで行ってきました!ブログで宣伝した割には(環境医学わず-医大生・たきいです。2014/11/14)うちの大学だけで行ってきちゃってすいません(笑)。霞ヶ関への潜入レポートを前編後編に渡ってお届けしてまいります。前編はこちら。後編はじまりますよー。医大生・たきいです。




厚生労働省9Fへ。建物の中は意外に普通の県庁っぽい感じ。建物のいたるところに、「こっかい」と「こうえん」という文字があります。「こっかい」とは「国会議事堂」のこと。「こうえん」とは「日比谷公園」のこと。日本の中枢にいることを実感できます。建物の中にいながらにして方向が分かるようになっているんですね。「記者クラブ」とか「大臣室」とかありました。すげえという小学生並の感想しか出てこない。笑



若手の方から、お偉い方まで、たくさんの医系技官の方のお話を聞きました。

厚労省の基本的なスタンスは、日本国民が健康にハッピーに暮らしてくれればいいなということ。
医系技官は「医者の敵だ!」と批難されてしまうこともあるけど、現場に一番近い存在だと自負しているとのこと。現場の声を反映させた政策を作ろうとも、負けて、負けて、なかなか思い通りにいかないというのがこの世の構図ということを知った。

医系技官の中には、超優秀な人もいて、書類にざっと目を通しただけでここがダメだねと指摘できるスーパーマンもいるらしい。きれいに投げ技で一本を取るように。

でも、一本を華麗に取れなくったって、「寝技師」の存在がこういう世界では大事らしい。人間関係に、交渉力。じっくり勝負する。自分はスーパーマンになれるほどの頭脳は残念ながら持っていないけど、寝技師なら目指せるかもしれない。





将来筆者は地域医療に従事することを考えています。大学では、テレビに出演されてしまうような地域医療のスペシャリストのお話を聞くことはたくさんある。そうした人生のロールモデルともいうべきプロフェッショナルの背中を見て、それを目指すのももちろん重要な姿勢でしょう。

でも超高齢社会に到達した日本は、高齢化のスピードが増してきています。それだけ医療のニーズが高まるのも必然でしょう。そんなとき、「スペシャリスト頼りの地域医療」で、はたして日本は持つのだろうかという不安感もあります。多職種で、みんなで支えていこうというのはこれからの常識になるはず。

全国規模でその仕組みを作るのは厚労省に他なりません。「なかなか思い通りにはいかないんだよ」と本音を教えてくれつつも、日本を変えてやろうと情熱的に仕事をしている方ばかりでした。医系技官っていう将来の選択肢もありなのかな、と。

最後は厚労省の最上階で、会食を開いていただきました。


医系技官「向こうのほうが銀座かな。霞ヶ関から一駅なんだよ。ランチでいくこともあるよ、っていうとカッコいいけど、地下の食堂とかコンビニで済ますことも多いかな(笑)」



医系技官「ときには行き詰まることもあるけど、そういうときはここの景色を見に来るんだ。この景色を見るとまたやってやろうか!っていう気分になるね」





医系技官って、思った以上にカッコいい仕事だった。


今回お世話になった、「医系技官の生の声が聞ける」見学ツアーの応募はこちらから。
東京にお越しの機会がある医学部生の方は是非!
他のイベントもあるみたいだから今度行ってみようかな(^○^)
●厚生労働省医系技官採用情報
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/ikei/






(霞ヶ関で何回か「一高出身です」って言ったらおー!ってなったからうちの高校も捨てたもんじゃないなと思った人(笑))

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