50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

いきいき、老後。

2006-10-01 03:43:54 | パリ
パリ市内で、下のような広告が目に入りました。

Retraite Active mode d’emploi(活動的な退職後、その過ごし方)・・・パリ市が主催する、退職者への情報提供イベントのようです。会場は市庁舎前ということなので、のぞいてみました。


大きなテントが張られ、その中にいろいろな展示があるようです。バナーに書かれているのは、Rencontres Parisiennes de la Retraite Active(活動的な退職生活への出会い、パリで)。


入り口のところは、外からも見えるようになっています。受付があり、中に入ると各種団体、企業がブースを設置し、カタログや映像で、様々な情報を提供しています。旅行、文化活動、健康・・・より活発で、より溌剌とした老後へ。

個人主義の街だけに、ほかの国以上に一人で部屋にこもりがちなお年よりも多いのでしょう。そうした人たちへ、外へ出てより積極的な日々を送ってもらおうという、パリ市のサービスなのだと思います。

多くの国で、高齢化に伴う高齢者対策が行われています。基本は一人ひとりの心構え、準備などが大切なのでしょうが、足らないところを行政が埋めていく。そうした一環として、29・30日の両日に行われたのがこのイベントです。参加者も多く、こうした行政のバックアップを期待している人たちの多いことがよく分かります。

ただ、ここまで出向いてきて、情報をもらったり、相談したりしているのは、元気で、生き生きとした人たちでした。問題は、こうした場にも出てこず、孤独に日々を過ごす人たちをどうサポートするかでしょうね。高齢者対策・・・フランスをはじめ多くの国で、ますます大切で、しかも難しい問題になっているようです。

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2 コメント

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Unknown (アネゴ)
2006-10-01 18:27:55
どこの国でも寿命が延びて長生きできるようになったのは喜ばしいことですが、どこの国でもこの事態を真剣に予想して対策を練っていた国はイギリスくらいな物なのでしょうか・・

イギリスとて、ゆりかごから墓場までの制度にお金がかかり過ぎて困っているように見えます

一人暮らしのお年寄りや情報を掴む術を知らない人達はたくさんいます。

皆、公平に恩恵にあずかれるよう考えてもらいたいものです。
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情報アクセス (take_uu2004)
2006-10-01 23:25:25
ますます情報量が暮らしやすさに繋がってくるようです。情報をしっかり取らねば!

しかし、どうしても取れない人もいます。そういう人たちを誰がどうサポートしていくのか。国、自治体、ボランティア、家族・・・もう走りながら考えざるを得ない状況になっていますね。情報化と高齢化。縦割り行政では解決できない問題でしょう。さて、さて、困りました。しかも、どの国も右傾化しつつあり、弱者切捨ての方向へ少しずつ進んでいるような気もします。フランスでも社会党にしろ与党にしろ、党内右派が来年の大統領選挙の候補者になろうとしています。

社会の中の個人。個人はどうあるべきか、社会は個人をどう扱うべきか。残念ながら、今、答えを持っていません。大きな課題です。
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