竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

水朧ながら落花を浮べけり  龍之介

2017-04-05 | 龍之介鑑賞
芥川龍之介鑑賞 春の句4

水朧ながら落花を浮べけり






夜桜や新内待てば散りかかる

遠火事の覚束なさや花曇り

白木蓮に声を呑んだる雀かな

この頃や戯作三昧花曇り

残雪や墓をめぐれば竜の髯

春返る竹山ならん微茫たる

大風の障子閉しぬ桜餅

陽炎にもみ消されたる蝶々かな

菩薩名は心王と申す春の風
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