竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

初花の疎らに昼の曇りかな

2017-04-03 | 龍之介鑑賞
芥川龍之介鑑賞 春の句2

初花の疎らに昼の曇りかな




病間や花に遅れて蜆汁

山藤や硫黄商ふ山の小屋

春雨の雨脚見えず海の上

冴返る燕の喉赤かりし

大寺は今日陽炎に棟上げぬ

糸桜かすかに昼の曇りかな

夕闇や枝垂桜のかなたより

花とぶや加茂の小路の夕日影

負うた子のあたま垂るるや初蛙


疎らに昼の曇りかな
龍之介の措辞はなんとも憎い
花曇りといったら句にはならない(丈士)
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