明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
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【プレデターズ(2010)】 

2010年07月19日 | 映画
■『プレデターズ』予告編(Youtube)


【ネタバレあり】

ヤツがカリフォルニア州知事と闘ったのももう四半世紀前。結局プレデターシリーズはAVPも含め全部観ていたりする。今回はロバート・ロドリゲスが監督するって聞いてたのでタランティーノ系ハチャメチャ感を期待。しかしいつのまにやら彼はプロデュース、そして別監督へと変更に。とは言え心配しながらも劇場へ足を運ぶのはこのシリーズのお約束。


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冒頭の落下シーンでのつかみはかなりイイ。有無を言わさず観客ごとバトルフィールドにブチ込み、右も左もわからない状態のまま戦闘に突入。オドロキと緊張とともに一気にプレデターの世界へいざなわれる。しかしその落下時のCG合成が雑だなと一抹の不安がよぎったのは間違いではなかった様子。

今回は地球最強の人間達が集められたということで、人間とプレデターがどこまで対等に渡り合えるかが見所となるはず。しかしあれだけのクセ者達を集めたワリには、結構すぐに仲間意識が芽生えちゃったり、意外にアッサリやられちゃったりと期待はずれ。せっかく人種もバラバラの個性派な殺戮スペシャリスト集団ならそれぞれが必殺技でも繰り出して戦うべきだろう。ロシアならコサックダンスで戦うとか、そこまでハジけられないなら『このピロシキ野郎!』なんぞとプレデターに一言発してもよさげ。

ハンゾーとの一騎打ちは誰もが萌えポイントのハズだが殺陣が甘くてこれもションボリ。ここもロバート・ロドリゲスが監督であったならキル・ビルよろしく布袋寅泰のギターをバックにステキな決闘シーンを撮りあげたに違いない。

さらに我らがローレンス・フィッシュバーン(太りすぎ)をあんなに無駄遣いしていてはもったいないオバケが出る。彼の登場で「おお、この掘削機がザイオン。ここから人間の反撃が始まるのかっ!」「プレデターのテクノロジーを我ら人類のものにっ!」と大きく期待。きっとモーフィアスとして新たなネオを育てあげるのだと期待するも、姑息なキャラのまま一瞬で死亡。なんのために10シーズンも生き残ってたんでしょうか?

結局今回は「プレデターvs人間」の構図よりも、人間同士の衝突や不信感、欺瞞などのドラマを描きたかった様子。しかしそれもなんだかオザナリ。せっかく丁寧に準備した素材をうまく活かせなかった様子。さらにプレデター自体もなんだか狡猾さや巧みさに欠け、大味な銃撃戦や肉弾戦に終始してしまっている点が非常にザンネン。以前『AVP2』で特殊任務のプレデターである「クリーナー」を観てしまっていたりする関係上、それよか劣って見えてしまっている。そのためボクのような“カッコいいプレデター観たいよ中坊”には満足感が薄かった。しかも“ズ”なのに3匹かよ。『2』みたいにウゾウゾ出てきた時の恐怖って言ったらなかったのにねぇ、ダニー。

とにかく脚本のツメが粗いよぉ。このような“個性派戦闘キャラもの”であれば、少年ジャンプの作家陣にでも頼んだほうが絶対イイものができるに違いない。

ただ一番心配していたエイドリアン・ブロディがあそこまで隆々にイケていた点が予想以上でその分は大きく加算。あんなにデカイ鼻と下がった眉毛はそもそも人間ではなかったのかもw

とりあえず観てきたばかりの足で不満点ばかり並べたくってしまいましたが、まま及第点かな。上級プレデターはカッコいいし、そもそもシリーズが続いたというだけでウレシイw。ヒイキ目ですけど好きなものはショウガナイやね。



評価:★★★☆☆

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別の異星人の獲物がガイバーのギュオー御大(もしくはゾアロード村上)ではないかと思ったのはボクだけかしら。


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