獄中で繰り広げられる「正月おせち争奪・シャバでの美味い飯思い出大会」。くだらない、しょーもない、かわいらしい話です。
原作の評判は認識していましたが未見、こんなお話だったのですね。グルメ漫画としては少々異色の設定が興味を誘い、これならさぞ漫画としても面白かろうと感じました。ただこの映画に限って言えば「極道めし」というよか「ムショめし」といった風情。みんなチンピラ程度で極道って感じではありません。
美味い飯の思い出話ですので延々と食べるシーンが続きます。オムライス、カレー、カルボナーラ、イカ・エビ・ホタテの浜焼きに、味噌仕立てのすき焼きと、たしかにこれはコンセプトどおり「ゴックン」ときますね。ただ個人的に一番ウマそうと思ったのが一番最初の黄金めしの話でしたので、それ以外のメシでは微妙にテンションがたもてず。お話の最後に向けてどんどん美味さ/巧さがUPしていってくれると盛り上がったかと思います。
また残念ながら「感動=美味い」ではないため、「ゴックン」の評価に説得力が不足。そのへんのバランスがキチンとれていたのもやはり最初のホストくんのお話が唯一だったかと思います。ただし食い物の話とそれぞれのエピソードの見せ方は飽きさせず良い感じです。また単純にハッピーエンドで終わらせなかったところも高評価かと思いましたね。小さな幸せにも手が届かない切なさがこの作品のテーマですから。
お金もかかってなさげで作りとしては大変チープですが、そこはそれ邦画の得意分野といったところ。麿赤兒さんやら勝村さんやら個性派俳優の存在感と若手俳優陣のパワーで魅せてくれます。あわせて最近話題の木村文乃さんの可愛さも大変目の保養になりました(♡o♡)。地味なので映画館の大画面でみる感じでもないですが、冬の夜長におうちでレンタルで観るにはぴったりです。ただ夜中にハラが減ってしまうのでダイエット中の方にはおすすめできませんw
あと、キャベツは試す価値ありそうです。
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TBありがとうございます。こちらもTBさせていただきました。
極道めし軽く観られて面白かったですね。
ぜひまたお寄りください。