明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
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【AVP2 エイリアンズVS. プレデター】 

2009年02月16日 | 映画



前作はスピンアウトものとして大変楽しく拝見させていただいたシリーズの2作目。本作の出来は実はかなり難ありです。でもそんなあなたが大好きですw

とにかく人物シチュエーションにすべて意味がないことに笑うことしかりw

 ・ムショ帰りの兄貴とキレやすいヘタレ弟
 ・その兄貴と過去になにかあったげな正義感のある保安官
 ・ヘタレ弟に気のあるセクシー美少女
 ・軍隊帰りの母親とそれになじめない娘...
 ・その他多数の登場人物たち etc...

無駄な要素、無駄な登場人物達は主役2匹の闘いに巻き込まれることで、序盤から問答無用で排除されていきます。引いたと思った複線を拾うことなくその場で刈り取っていく新しい手法です。そして残された僅かな人々には深い意味があるのでは!?と気を抜くことなく観ていると、そんな期待も汲み取らずおどろくほど潔く終わってしまいますw

さらに今回のプレデターは「クリーナー」というこれまでのプレちゃん達よりもプロフェッショナルという設定。あちこちでエイリアンを狩って遊んだが、エイリアンを止められずどうしようもなくなった時にその証拠を隠滅するという工作員らしい。そりゃあどれほど頼もしいものかと思ってみればこれがなんとも情けない…。どんどん地球上でエイリアンを繁殖させてしまい右往左往してしまうのです。これでは間違いなくリプリーの方が強いって。。。

その上この映画がチャレンジブルなのは、密室ではなく開放的な空間に初めてエイリアンを登場させたところなんです!広場にたむろるエイリアン。。ところがそれがやっぱり全然怖くない……。狭い空間でないとエイリアンってのは意味がないのね~。ただの着ぐるみ怪獣っぽい。


しかし腐ってもAVP。胸躍る場面も多数あり。
序盤からお約束を破って子供があっさりと犠牲とってみたり、妊婦に寄生することで(これR18でもいいだろ…)スプラッターとしての醍醐味を十分堪能させてくれたり、また下水道内での闘いの超絶なカッチョよさなど、見ものとなる部分もかなりありました。合わせて最後に湯谷さんが出てくるようなマニアの方々がニヤリとする部分も多く、どこかに話としての統一感を保ってくれていればかなりのレベルになったろうにと残念です。

そういえば予算のなさ加減も見え隠れしてました。全体的に画面が暗いのはそのせいもあるのでしょうね。

評価:★★★☆☆

ボクは好きですが、自己責任でどうぞ。


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