明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
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【ドッグ・ソルジャー】 そこそこの

2009年01月29日 | 映画


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人里離れたスコットランドの山奥。演習を行っていた傭兵一小隊が偶然に遭遇したのは、人の所業とは思えない方法で惨殺された別の精鋭部隊だった。そして自らも何者かに襲われ仲間を失っていく。なんとか彼らが生き逃れたのは人気のない一軒家。兵士数人と女一人、そして犬一匹が篭城し人狼に戦いを挑む。
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『ドッグ・ソルジャー』という題名から、兵士が活躍する戦争映画?と思いがちですが、実はその名の通り「犬兵士 = 人狼/狼男」が出てきます。ホラーだからね。そしてこいつらと実際の「戦争の犬」である傭兵部隊たちとがガチンコで闘うというお話。「ドッグ・ソルジャー」がどちらにも架かっているんですな。

「暗いよ狭いよ怖いよ~(by 面堂)」が満載で、個人的に相当イケてたホラー『ディセント』。本作はその監督ニール・マーシャルの初監督・脚本作でして、イギリスでも低予算ながら相当なスマッシュヒットを記録したらしい。マニアの間では「おぃ、アレ観たか?」「観た観た。結構いけてるよね。」的な映画です。

前から観たかったためTSUTAYA DISCUS での初ネットレンタルにこの作品を選んでみた次第。

はてさて拝見してみると、展開はよくある要塞警察な立てこもり系。特撮もチープで人狼の造形もショボく、グロいシーンも無理やり入れた感あり。2003年公開にしちゃあ人狼とは何だったのかというオチもかなりありふれてます。ホラー映画としても特撮映画としても全くのB級作でほぼ失敗作っぽいですが、男クサイアクションドラマとして見れば一応成功していると言えそう。

傭兵たちは、責任感の強いリーダー、頭脳派、ヘタレ、ナゾ持ちなど、お約束キャラが丁寧に描かれており、また俳優も無名の者たちを採用することでリアル感あり。戦闘シーンには一切のCGを使用せず、生身の肉体がぶつかり合い、銃声が乱れ飛ぶなかなかの緊迫感。腹を割かれたリーダーの傷口を瞬間接着剤で接合するアイデアや、仲間だとばかり思っていた犬がそのリーダーの内臓を引っ張り出してしまうブラックスプラッターなどの随所に光る演出が楽しい。

あちこちで結構絶賛されていた本作ですが、それほどでもなく”そこそこのB級”です。

結局、そこそこの満足感を得て 「ポ・ス・トへ返却~♪@((〃'⊥'〃))@ウキキ」 させていただきました。(ソレ、チガウカイシャダッテ…)


評価:★★☆☆☆


ところでこの映画、映像が暗すぎます。低予算のチープさを隠すためなんでしょうが、途中見ていて何がなんだかのシーンも多い。見ていてストレスが溜まるほどなので次回はデジタル処理かなんかでなんとかして欲しいもんです。



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