2015.7.8
退職して、ゆったり暮らすつもりだったのですが、9月に開館する博物館の準備で大忙しです。麻布大学いのちの博物館という名前で、動物の標本を中心にした博物館になります。麻布大学は東京の麻布にあったので麻布獣医専門学校という名前だったのですが、昭和20年の東京大空襲で全焼してしまいました。そのため古い資料はありません。そのときの失意や、復興の努力は感動的です。その展示もします。

2015.6.8 毎日新聞がシカ問題の記事を準備しているというので取材を受ける。
2015.6.6 オオカミのシンポジウムがあり、聴きに行きました。アメリカ(イエローストーン)とドイツでの再導入成功例が紹介されました。主催者である日本オオカミ協会の発表では、日本でのオオカミの再導入についてのアンケート調査は10年くらいまえは「再導入したほうがよい」という意見は1割くらいだったのに、今では6割を超えるほどになったそうです。その「意識」の内容はどういうものなのか、たとえばシカが増えすぎて起きている問題解決のために必要だというのか、もともといたのだからもどしてやるのが責務だというのか、オオカミという魅力ある動物がいたほうがよいというのか、そのあたりは知りたいところです。会場からの自由な発言を受けると収拾がつかなくなるとの判断からか、それが許されませんでした。また会長の丸山先生は「日本の研究者は呼びたくない」とのことでした。その意図もわかりかねましたが、それでは明るい展望はもてないのではないかと思いました。
ご紹介 2015.4.26 毎日新聞の「今週の本棚」に小著「唱歌ふるさとの生態学」が紹介されました。
これについてコメントをいただきましたので、私の見解を書きました。
5月6日 報道ステーションで太平洋戦争末期の沖縄で起きたひめゆり隊の悲劇を体験した方の証言を聞きました。ここに書くのがはばかられるほどの生き地獄が語られました。突然隊が解除されたため、どうしてよいかわからなくなった少女たちは潜んでいた洞窟を出たそうです。そして多くの少女たちが米軍に殺戮されたそうです。洞窟を出るとき、みんなが一斉に「故郷」を歌ったと語られました。それを聞いていた私は虚をつかれたようで、心が乱れるのを抑えられませんでした。
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