高槻成紀のホームページ

「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

麻布大 蒼見

2015-03-10 22:43:17 | 最終講義


蒼見先生は偶然知り合いになったのですが、私がモンゴルで植物を調べている話をしたら、自分は中国の内蒙古で生まれ育って、子供のころは花が友達だったという話をしてくださいました。お名前がブリチチゴといい、ヒエンソウのことです。私が大好きな花でその写真を見せたら大喜びしてくれました。クルマユリの花の写真をみせたとき、彼女自身が忘れていた記憶がフラッシュバックし、その花を見つけて家に持ち帰ったら、ふだんはやさしいお母さんが「とるならなぜ地下からもって帰らなかったか」と叱ったそうです。それで悲しくてその場所に行ったけど、みつからなくてそのまま夕方になってしまったという話をしてくださいました。まるで映画の一画面のように聞こえました。(高槻)
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