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「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

都会の自然の話を聴く--玉川上水のタヌキと動植物のつながり

2018-07-01 05:49:15 | 私の著書
「都会の自然の話を聴く--玉川上水のタヌキと動植物のつながり」2017, 彩流社
退職後はじめたことのひとつが玉川上水の動植物の調査です。前々から興味があり、ときどき調べていたのですが、2016年から地域の知人といっしょに観察会や調査を始めました。ちょうどその頃に、彩流社の出口さんから話があり、観察会の記録などをもとにした本を作ることになりました。具体的な話題としてはタヌキをめぐる動植物の話がひとつ。タヌキの糞分析や種子散布、それに糞虫の調査の結果や、その過程でのできごとなどを紹介しました。玉川上水の群落の違いとその下生えの変化、変化にともなう訪花昆虫の調査なども紹介しました。その過程で認識を新たにしたのは、ふつうの生き物が一生懸命生きていることへの共感、それを知ることの感動ということです。国立公園の希少な動植物がすばらしいことに異論はありませんが、そうでない生き物すべてば魅力に溢れている、その気になれば、おもしろい話がいくらでも聞けるということです。
 いっしょに活動をしている武蔵美大の関野吉晴先生が過分な紹介文を書いてくださいました。彩流社のサイト



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