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「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

崎山氏のコメント 2015.5/11

2015-04-02 23:27:53 | 『唱歌「ふるさと」の生態学』
崎山言世様からコメントをもらいました。

たいへん丁寧に真摯におこたえいただき有難く思いました。この「故郷」という歌は、いろんな方面からもっともっと議論をしてもよい歌だと感じました。作者がだれかれというだけではなくて。たまたまきょう酒井惇一「ノウサギ、因幡の白兎」というページを見つけました。
いまこの歌をめぐって、足りていないのは兎狩や小鮒釣りをもっと民俗学的な観点で深く読み解く研究かもしれないと感じていますが、私には到底手が届きません。


酒井さんの記事を読みました。まあ、こういう感想をもつ方もおられるでしょう。しかし、兎を追うことをただの言葉遊びで作詞すると思っていたという感覚は私には理解できません。自分がしなくても、そういう世界があるはずだとは思わないのでしょうか。
 因幡の白ウサギは簡単です。ノウサギは飼育がむずかしいウサギですが、アナウサギは容易です。因幡の白ウサギの世界は朝鮮半島の文化そのものです。大陸で家畜化されたアナウサギが稲作文明とともに渡来したのです。アナウサギも野生のものは褐色ですが、品種改良されたものにアルビノの白いものが産まれました。これはイヌでもネコでも起きたことですし、野生状態でも稀にあります。そもそも赤ん坊が赤裸というイメージはノウサギではありません。ノウサギの赤ちゃんはすでに茶色で歩ける状態で産まれて来ます。山陰の民話などは朝鮮半島のそれを理解することなしに解釈できないものだと思います。私にも到底手が届きません。(高槻)
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皆 食べるのに懸命 (奥山光)
2020-06-10 13:05:09
小鮒もウサギも犬も少し前まで重要ナ食料だったことを忘れてしまったようですが場所によっては虫まで食べたBのですたべたんでス一部地域では差別用語として今でも残っています
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Unknown (奥山光)
2020-06-10 13:14:20
鮒もウサギも犬も少し前まで重要ナ食料だったことを忘れてしまったようですが場所によっては虫まで食べたBのですたべたんでス一部地域では差別用語今では余り使われませんが心の奥に殿りのように貯まっていますとして今でも残っています
返信する

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