高木陽介「奔馳不息(ほんちふそく)」

衆議院議員 高木陽介のブログ

ひたむきな高校球児、永田町は?

2007-03-19 23:52:56 | 活動徒然
 「球春」が近づいてきた。
 3月下旬になって、TVのスポーツニュースも野球の話題が増えている。松坂、イチロー、松井などの大リーガーの情報。開幕が近くなり、最後の調整に入った日本のプロ野球オープン戦。
 23日からは選抜高校野球がスタートする。〝センバツ〟は私の出身でもある毎日新聞社の主催。21年前の春。第58回大会で静岡支局の記者として、東海地区代表の浜松商ナインについて甲子園取材をした。
 出場が決まった2月から担当記者になり、夜遅くまで練習に付き合い、ナインや監督の取材を約2ヶ月続けた。
大阪入りすると全国の支局から、同期入社の若手記者がそれぞれのチームに随行してきた。久々の同期会の雰囲気が甲子園にはあった。
 組み合せ抽選会で、わが浜松商は初戦の相手が強豪・PL学園となった。清原・桑田がちょうど卒業した年のチームだったが、優勝候補の筆頭。担当となったチームには愛着が湧く。「何とか選手たちに校歌を歌わせてあげたい」と思うが、相手がPLだと、「やはり初戦で終わりか」と弱気になった。
 ところが、試合は何と8‐1で浜松商が勝ってしまった。傑出した選手がいたわけでもない。まさにチームワークで勝ったとしかいいようがなかった。
 大リーグなどを見ると、パワーやスピードなどで高校野球は見劣りする。しかし、熱狂的なファンも存在する。昨年夏の大会では、ハンカチ王子こと早実・斉藤と、駒大苫小牧・田中の投げ合いに日本中が酔った。
 「高校野球の魅力って何か」と問われれば、ありきたりだが「ひたむきさ」。それが観客を、またTVで見てるファンを喜ばせる。
 一方、今の永田町はどうか。国の未来について「ひたむき」に悩み、議論をする国会のはずなのに、相変わらず与野党の駆け引きや足の引っ張り合い。国民という観客も飽き飽きしている。
 負けると思われたチームが、予想をくつがえして勝った21年前の春。今の官邸は〝チーム安倍〟。まさに〝チームワーク〟と〝ひたむきさ〟で永田町を見る観客を酔わせて欲しい。

「最近の政治面は面白くない」

2007-03-05 21:01:42 | 活動徒然
 「最近の政治面は面白くない」
 友人の一人が語っていたが、一般紙の政治面はどうも読まれないようだ。
 私自身は職業柄、毎朝、各紙の政治面をチェックするのが日課だ。だが、友人の指摘のように、サラリーマンや主婦からみれば、政治面の記事はあまり興味が湧かないかもしれない。
 今年に入ってから、政治面に躍った見出しは、「事務所経費問題」「『産む機械』の柳澤発言」「郵政造反組の自民党復党」など…。
 読者の側からみれば、そんなことより、「景気はどうなるのか」「自分の生活がどうなっていくのか」が重要。生活に直結した内容であれば、注目して読むだろう。
 「一般紙の政治面は永田町の『業界紙』」。小泉前首相の秘書官が言ったと、何かの本で読んだ。まさに至言だと思う。
 今国会は、「教育」「雇用」「地域再生」の3つが大きなテーマと公明党は主張した。国民一人一人の生活実感から抽出したものだ。だが、衆議院の予算委員会の論戦は、先ほど述べた事務所費や柳澤発言がクローズアップされた気がする。どうでもいい問題とは言わないが、もっと生活実感のともなった議論をしなければ、「永田町の業界紙」どころか政治面そのものも無くなってしまうのではないか。
 質問をする側の野党。一方、予算案や法案を提示して現状の課題に取り組む政府・与党。責任は与野党それぞれにある。
 そのような中で、安倍内閣の支持率も下がり続けている。理由については、様々な要素があろう。
 例えば最近話題となった復党問題。年末に郵政造反組の現職議員11人が復党した。そして今回の衛藤晟一・前議員の復党問題が浮上。マスコミは今夏の参院選で、自公選挙協力がどうなるかと騒いだ。そんなこともあり、公明党執行部も発言は控え目。だが、私自身の考えを述べると、どうせ復党させるなら何故、年末に現職組と共に一気にやらなかったのか。
 国民は分かりやすい説明を求めている。テーマは生活に密着していないが、問題となったものは説明が必要。その分かりやすさが支持率アップにつながると思う。そして、このコラムを読んでいる人だけでなく多くの国民が、「復党問題」よりも生活実感のある安倍首相のメッセージを期待している。